偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

●たかが音楽、されど音楽

2005年02月27日 14時49分42秒 | ◎ツッコミ思案1
昨晩のCXのFACTORY総集編の中でのこと
「音楽で世の中は変わると思いますか?」という質問に
ラヴ・サイケデリコのKUMIとNAOTOはこう答えた。

KUMI「…もちろん。ウフフ(笑)」
NAOTO「もちろん」
KUMI「…そのためにやってますねぇ音楽ゥ。ウフフ(笑)」

 これを聞いておいおいって思った。

今から10年以上前にオジーオズボーンの二代目ギタリストジェイク・E・リーは同じ質問にこう答えた

「変わるわけないさ。もしそんなことができきるならジョン・レノンがとっくにやってたさ」

 理想論を簡単に捨ててしまうのはどちらかというと好みではないけど
これはニヒリズムというよりは謙虚さとだと思った。
FBIにつけねらわれるほどの存在感を持っていたレノンをもってしてもできなかったことが
たかだか最近やっと香港でコンサートを成功させただけのミュージシャンにできるはずもない

戦争の原因になったサッカーの試合はあっても
戦争を終わらせたコンサートやレコードはない

チャリティコンサートとかは尊い行いだとは思うけど
世界を変えたかという次元ではないと思う
有名人の集客力を利用した経済活動の寄付であって
ミュージャンならではということではないと思う

それどころか過去にあった有名なチャリティライブイベントではせっかく集まった金が疑惑のネタになってしまったということがあった
ミュージャンに罪はないともいえるけど
有名人がいいように利用されてしまった結果ともいえる

むかしは
「政治には興味ないよ」
と言い切ってしまうミュージャンを見ると
金持ちのくせに無責任だなぁ…と思っていたものだが
最近の米大統領選で
スプリングスティーンの兄貴がのこのこ顔を出してきたときは
逆に、あやういなぁと思った
音楽で世界は変えられなくても、多大な影響力があることにはかわりはない

ミスチルの桜井らがはじめた融資活動は
ミュージャンの成功を経済体として直接利用したクレバーな社会貢献だと思う
それに関連したインタビューでは微塵の驕りも感じられなかった

でも私はミスチルよりも
サイケデリコを聞く
さらにいえばスプリングスティーンのほうが好きだ
聞き手も結局は無責任、あ…、私か。

さて今日の一曲は
オジーオズボーンの「月に吠える」(ライヴバージョン)


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