柔道家の古賀稔彦さんが、53歳の若さでお亡くなりになりました。
「平成の三四郎」と言われた古賀稔彦さんの一本背負いは芸術的でした。
オリンピック3大会連続出場
を果たし、バルセロナオリンピックでは、怪我を乗り越え優勝されました。
アトランタでは、階級を1階級上げての出場で銀メダル
世界大会も3度の優勝を果たされています。
古賀さんは、強いだけではなく、礼儀にもとても厳しい方であることは、この目で直接見ています。
我が家の二人の息子達は、7才と5才から柔道をしていました。
息子達が中学生の頃に、縁あって、道場に古賀さんが指導に来てくださいました。
その時に、参加していたひとりの高校生の、やる気のない態度に気付かれ、やる気のない者は帰れと一喝されました
礼儀を重んじる柔道家としては、極当たり前の指導なのですが、文系のかあちゃんは、そんなに怒らなくても…、なんだか怖い人だなと思ってしまったのです。
しかしその後、技の指導が始まった途端、古賀さんを見る目が、180度変わったのです。
高校生を二人選び、まず背負投をさせてみました。
投げ手の高校生は、技に入った体勢も不安定で、決して美しい姿ではありませんでした。投げられた受け手も、ベタッと言う音で畳に落ちました。
その後古賀さんが、投げ手の高校生に少し指導をされた後、もう一度背負投をさせてみると、さっきとはまるで違う美しい形で技が決まり、受け手もバンッと響きのある音で畳に落ちたのです。
まるでマジックを見るようでした。
その瞬間、かあちゃんは古賀さんの大ファンになったのです。
そんな古賀さんの訃報に、ショックが隠せません。
53才とは、余りにも早すぎます。
これから沢山の強い柔道家を育てて行かれる方だったのに、ガンによって叶わぬ事になりました。
ファンの一人として、ご冥福をお祈りするしか為す術もありません。
すずちゃんのその背中も、綺麗な一本背負いできそうよね
一本背負いではなく、すずの背中は、縦に一本線が入っているだけよ
なるほど