人生の先輩方のお話

ステロイドを飲み始めてからは副作用でよく眠れなくて、毎日大変でした。
同じ病室のおばあさんが何度も夜中にトイレに行くので余計に眠れませんでした。

看護師さんがおばあさんに「他の患者さんが起きるから！」と怒ってました。
私は怒って翌日他の看護師さんにチクりました。
おばあさんはそれでも看護師さんが帰った後、ありがたいね、ありがたいね、と独り言を言ってました。
おばあさんの健気な姿、感謝をする気持ちに泣きそうになりました。
ある時、おばあさんは一人で歩いてはいけないのに、歩いてしまって転倒してしまいました。
ドンっと音がしたので慌ててナースコールしました。

無事おばあさんは何事もなく、安心しました。

結局その部屋は寝不足で倒れそうになったのでおばあさんには申し訳なかったけど、部屋を変えてもらいました。

それからも気になっていた私はそのおばあさんのところに遊びに行ってました。
だんだん認知症のようになっていくのでとても心配だったのを覚えています。 
今頃認知症にならず元気でいらっしゃればいいのにな、と思います。

桜の絵が描かれたポストカードをプレゼントしました。
退院されるときはエレベーターまで見送りに行きました。

あと、そのときはステロイドの副作用で早朝に目が覚めるので起きるのが4時とかだったこともあり13階の眺めのいい廊下に行ってストレッチをしていました。
その時に糖尿病検査のおばさんと出会いい、いろんなお話をしました。
世界旅行に行った話やいろいろな話を聞きました。
膠原病で仕事もできてる知り合いを知ってるよ！と励まされました。

世界旅行の話を股関節が悪い私の叔母にして、叔母も勇気をもらいました。

そのおばさんが退院する日に私は採血があったため、遅くなり会えませんでした。

また会いたいなぁ、と思います。
どうか健康でいてほしいなと。