京旬の彩り 

京都の神社、仏閣、歳時記、自然、等、目に写ったり感じたことを
写真で掲載したいと思います。

滝口寺

2009-05-21 21:24:52 | 日記
滝口寺(旧往生院三宝寺)
滝口入道と横笛の悲恋の寺、
応仁の乱等数々の戦乱により変遷を経て、明治時代
祇王寺の再建に続き再建された、故左左木信綱博士が
小説「滝口入道」にちなんで「滝口寺」と命名された。
「平家物語」維盛高野の巻で滝口入道と横笛の悲恋物語
が挿入されている。
斉藤滝口時頼、は平清盛の西八条殿での花見の宴に於いて
建礼門院つきの女官の横笛の舞姿を見て、恋しく思い
恋文を送るようになったが、父から身分の違いを厳しく
叱られ、主君の信頼に背いて恋に迷う己を自責し嵯峨の
往生院で出家してしまう。
横笛は、都で滝口入道が出家したことを伝え聞いて恨めしく
思い、自分の心を打ち明けたいと、嵯峨野の往生院へ
たどり着き、真の心をうちあけたが、滝口入道は同宿の
憎を遺して「全くここにはそのような人は居ません。
お門違いではないでしょうか」と言わせた。
横笛は泣く泣く帰るわけですが、真の心を伝えたく、
近くにあった石に歌を書いて帰った。
「山深み思い入りぬる柴の戸のまことの道に我れを導け」

  滝口寺の新緑

  滝口寺  

  滝口寺本堂
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿