米KickstarterでM3D社「The Micro」の
2、3万円で買える低価格小型3Dプリンターの登場で
ますます低価格化が加速する兆しの中で
3Dプリンターは誰でも手が届くところまできている。
しかし、パーソナルでホビー用途を考えている素人が
実際にやろうとすると
避けては通れない3つの壁にぶち当たる。
第1の壁:モデル作成
第2の壁:モデル修復
第3の壁:モデルプリント
この3つの壁をどう乗り越えていくか、最新動向を含めてまとめてみた!
まずは
モデル作成の壁 だ!
3DCAD、3DCGのフリーライセンスや
高機能低価格のものが増えてアプリは充実してきてはいるが
まだまだ素人には敷居が高い。高価なアプリまでは手が出ない。
絵を書くように簡単に早く安く作りたい
というのが本音だ。
玄人からすれば細かく精密に作らないと無理と言われてしまうが
工業製品を作るわけではないのでちょっとぐらいアバウトでも
なんとなくできればそれでOKだ。
そんなニーズの中、Adobe Photoshop CC のように
3D機能を充実させてきたものもある。
Adobe Photoshop CC はデザイン感覚で作っていけて
なんとなく3Dプリントまでできるのがいい。
他で作ったモデルデータを読み込んで
プリントできるように自動修復してくれる。
CG系モデルデータの場合、
穴埋めや厚み付け等の自動修復によって
オリジナルの形状がどこまで精密に
維持できるかはやってみないとわからないが、
細かい修復作業は面倒でとりあえず試しにプリントしてみたい時には
手っ取り早くて便利だ。
もっと簡単に指で作るという
3Dモデル作成アプリSunny 3D for iPad もある。
あまり凝ったものはできそうにないが、
絵を描くような感覚できるので
子供向けや体験的に学べる教材としてよいと思う。
※2014年4月26日(土)に新宿のオフィス24スタジオで
無料体験イベントが開催された。※次回は2014年5月24日(土)
Shade 3Dのイーフロンティアと共同。
詳細URL:http://www.office24studio.jp/news.php
他にも3Dデータ共有サイト Qubrick ではキューブを
組み合わせるだけで3D立体を簡単に作れる。
コピー機能追加等バージョンアップしてからは
作りやすくなった。
前に紹介したLEGOのようにブロックを積み上げて
作っていくものもある。
ブロックを組み立てながらゲーム感覚で
楽しみなからできる。
ちょっと変わったところで最近目についた
ボクセル系3Dモデリングソフト be! β版
http://ddws-info.tumblr.com/
書き出しデータ形式はVRML形式。
まだベータ版で独特なのでどこまで使えるのか今後に期待。
粘土細工のように押したり引っ張ったりして
作っていくアプリ ZBrush、Sculptris、Meshmixer もある。
完全にイメージ感性の世界。
未知の物体!?が作れて面白い。
マウスだけの簡単操作で、いろいろな体型の人物を
作成できる人体モデル作成ツール Makehuman もある。
オープンソースで無料だ。
ベースを作ってBlender等で編集することが可能。
最近出た本でも紹介されている。
3DCGソフト&3Dプリンタで作ろう! オリジナル・フィギュア(2014/04/19)Benjamin商品詳細を見る |
CG系のアプリも3Dプリンター標準形式のSTLデータの出力が
できるのが当たり前になってきている。
初音ミクのMMDモデルなどCG系のモデルデータを
Blender、Metasequoia等で最利用できる道もできつつある。
これがプリントまで精度が高くスムーズにできたら
格段に3Dプリントの世界が広がるのだが。
ネットには膨大な数のモデルデータのお宝が眠っている!!
結局のところCGアプリでやるかCADアプリでやるか
どのアプリを使うかは作りたいものや好みで分かれる。
アプリ紹介サイトや体験版とかもたくさんあるのでいろいろ試して
自分が作りたいものを作りやすいアプリで使い分けるのがいい。
著名なCG系アプリ
Blender 無償
StoneyDesigner 無償
Metasequoia
Shade 3D Basic
著名なCAD系アプリ
123D Design 無償
Tinkercad 無償
SketchUp 無償
DesignSpark Mechancal 無償
Creo Elements/Direct Modeling Express 4.0 無償
MoI 3D
※参考:ここから始める、3Dプリンタ&モデリング基礎知識
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/
2014年4月21日に 123D Design が
Ver1.4 にアップデート!!
パフォーマンスと安定性の向上、UIの見直し、
STLとOBJデータの読み込みもサポート。
さらにAdobe Illustrator等のイラストやロゴファイル
(SVGファイル)を読み込みスケッチとして押し出しに使える。
SVGファイルから簡単に3Dモデルが作れる。これはいいね!
最近は3Dプリンター用のSTLデータをダウンロードできる
投稿サイトも増えて、気に入ったモデルデータがあれば
簡単に入手することができるようになったが
次のモデル修復の壁とモデルプリントの壁が待っている。。。
続く。。
※ブログ内関連記事
(続)3Dプリンターで避けては通れない3つの壁をいかに乗り越えていくか!!【モデル修復の壁】
http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/bdd903a2ae16efef1138fec6b1ece37d
今の3Dプリンターでは100%同じものは2度とつくれない!【モデルプリントの壁 序編】
http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/864377da82ad77ac9c6818d65dcd6033
3Dプリンターの造形精度を左右するGコード(G-code)をチェックしてみよう!【モデルプリントの壁】
http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/74073fc7b9df5f1ef83a6ec0456b2be3
3Dプリンターでうまくプリントするために注意するポイントのまとめ【モデルプリントの壁】
http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/9cda15b7e1ed442d8cde56bb88d03b4c
初心者にとって実質無料だった凄い3DCAD「Autodesk Fusion360」が登場!ということで使い倒してみたまとめ
http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/5b75825ffc56e3b737744befc33aa98e
※Fusion 360の購入はこちらから。
https://www.yobi3d.com