3Dスキャンでフィギュア化することは広く知られるようになったが、
3Dスキャンの場合は立体物をレーザー光線で多数の3次元座標の
点群データとして読み取り、
その点群データをソフトウェアでサーフェス(曲面)等のメッシュデータに
変換して3Dモデル化する。
写真や絵(平面物)を3Dスキャンしても3Dモデルにはできない。
写真や絵から簡単に立体物をつくれる手段がいろいろと
試行錯誤されている。
写真上のオブジェクトをマウスでなぞるだけでモデリングできる
3-Sweepという技術が昨年話題になったが、まだ実用化してない。
参考記事:http://gigazine.net/news/20130910-3-sweep/
画像から3D化が可能なWebGLベース無料オンラインソフトが登場! 2015.02.21
Smoothie-3D http://www.smoothie-3d.com/
写真をマウスでなぞって3Dモデルを自動に作成。
なぞる必要がありますが丸みがあるものには適しているかも。
2014.08.06
写真や絵画などの二次元データを立体化し、
好きな位置や角度で配置し直せる技術
3D Object Manipulation in a Single Photograph using Stock 3D Models
http://www.cs.cmu.edu/~om3d/
OS X Source Code
http://www.cs.cmu.edu/~om3d/code/OM3D_1_0_0_source.zip
参考記事:http://gigazine.net/news/20140806-3d-object-manipulation/
どのような手段があるのか最新情報もあわせてまとめてみた。
○手順ポイント
1.写真や絵の画像データを準備する。
JPGやBMP形式などの画像データ。カラー白黒は問わない。
どちらかといえば白黒(モノトーン)のほうがよい。
2.画像データをベクターデータにする。
簡単に言えばイラストレータなどのAI形式やPDF形式のデータにすること。
イラストレータなどのデザイン系ソフトには
写真や画像からベクターデータにする機能があるものが多い。
素材を白黒(モノトーン)化してから簡単にベクターデータにできる。
3Dモデラーではベクターデータをスケッチとして使うことは常識。
膨大なイラストレータのフリー素材もそのまま3Dモデラーで
スケッチとして使える。ネットは素材の宝庫!
3.ベクターデータから3Dモデルに変換
3Dモデラーでベクターデータをスケッチとして3Dモデル化。
プレート形状のものであればスケッチから押し出しで簡単にモデル化できる。
4.3Dモデラーで3Dプリンター用に最適化
3Dプリンター用に最適化されているかチェックしながらSTL形式で出力。
○2D素材から3Dモデル化に役立つソフト
写真や画像から簡単で綺麗に3Dモデル化ができるWebサービスが登場! 2015.02.21
Selva3d http://www.selva3d.com/
2次元画像から3Dデータを構築する無料Webアプリ。
従来あったものよりも3D化の精度が良いのでこれは使える!
画像モードで写真とテキストの選択ができて
3D形状を変えられるので面白い。
ベクターデータ作成・変換
■Adobe Illustrator
■CorelDRAW
■Inkscape
ベクターデータから3Dモデル化
■3Dモデラー
ベクターデータを読み込み可能なもの
■Adobe Photoshop CC
画像の白黒(モノトーン)濃淡から3Dモデル化
■Adobe Photoshop CC http://blogs.adobe.com/richardcurtis/
■BMP2IGES http://geisel.ba-bautzen.de/bmp2iges.htm
■PhotoToMesh http://www.ransen.com/phototomesh/
■ModelBuilder http://www.instructables.com/id/3D-Printed-Photograph/all/
■GIMP+OpenSCAD
GIMPのプラグインで画像の白黒(モノトーン)濃淡から
OpenSCAD用のサーフェス(曲面)データsurface.datに変換する。
チェックポイント
オープンソースフリー画像処理ソフト
GIMP
http://www.gimp.org/
プラグイン
OpenSCAD surface Gimp Export Plugin
http://www.thingiverse.com/thing:35373
使い方は、GIMPのplug-insフォルダに入れるだけ。※Gimp2.8バージョンには未対応の情報あり!
あとはGIMPのExportの種類一覧にOpenSCAD用のDAT形式が
追加される。すばらしい!
オープンソースフリー画像処理ソフト
GIMP
http://www.gimp.org/
プラグイン
OpenSCAD surface Gimp Export Plugin
http://www.thingiverse.com/thing:35373
使い方は、GIMPのplug-insフォルダに入れるだけ。※Gimp2.8バージョンには未対応の情報あり!
あとはGIMPのExportの種類一覧にOpenSCAD用のDAT形式が
追加される。すばらしい!
OpenSCADモデリング例
Lithophane3Dモデル(thingiverse)
http://www.thingiverse.com/search/page:4?q=Lithopane&sa=
派生モデルがたくさんあるが、基本OpenSCADのscadファイルと
同じフォルダにimage-surface.datの名前で置く。
image-surface.datのエリアサイズが100x100になっている場合は
変換する時の元画像の比率サイズを同じにすればぴったりマージできる。
■Customizer by MakerBot(thingiverseアカウントが必要)
http://www.thingiverse.com/apps/customizer/run?thing_id=74322
使い方
http://www.mibqyyo.com/articulos/2013/10/28/crea-tu-fotografia-3d-con-la-impresora-3d-replicator-2/
Lithophaneは、木版などに写真や絵を浮き彫りに削り出す、
従来のNC加工機械でも一般的に使われてきた変換ノウハウ。
MR Soft社 Bmp2Cnc など。
Lithophane(透かし彫刻)とは wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Lithophane
白黒グレースケールの「白を高い」「黒を低い」と定義し、
高さ低さを表現する。
このLithophane(透かし彫刻)を超越するような
3Dモデル化の新技術はまだないようだ。
※OpenSCAD(http://www.openscad.org/)については
「3Dプリンター用の多彩なデザインの3Dモデルが
つくれる計算幾何学アプリが楽しい!」
http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/63cf210bdbec0c734660f7ab83c4d1f8
過去記事でも紹介!
○3Dプリントで使ってみたいベクターデータ素材集
■無料イラスト ・イラスト素材「シルエットAC」
http://www.silhouette-ac.com/
■和柄フリー素材「wargo pattern」
http://japanese-pattern.info/japanese-pattern
■Japanese style pattern by gimei(和柄)
http://gimei.deviantart.com/art/Japanese-style-pattern-102424198
■フリーテクスチャ素材館(木目、壁材)
http://free-texture.net/
■All-Free-Download.com
a special background pattern vector (洋柄)
http://all-free-download.com/free-vector/vector-background/
■ai eps イラストレーター
illustrator イラストレーターweb素材作成見本
http://aieps.blogspot.jp/
■Free Vector がらくた素材庫
http://gu4you.blogspot.jp/
■700個+の押さえておきたいフリーのシームレスパターン
http://sore.hontonano.jp/pattern-texture/606-free-seamless-patterns.html
■45の厳選フリーベクター素材、海外のイラストやエレメント
http://sore.hontonano.jp/objectandelement/533-free-high-quality-vector-design-files.html
膨大にあるね。素材の宝庫だ!
これだけあれば気に入ったものが見つかると思う。
※Fusion 360の購入はこちらから。
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