夏の印象を散りばめたような、洒落たディスプレイ。ハートを見つけて、ちょっと微笑んでしまいました。
何度もカメラを向けているこのシーン。もう撮るまいと決めていたはずなのに、この日は呼び止められたかのように、シャッターを押していました。
こうなると、ほとんど見る人はなく、立場が逆転してるような気もします。
パートカラー(レッド)で撮影。ドレスをきちんとムラのない赤に修正しようか、バッグの赤い部分はグレーにしようか、と迷いました。でも、こういった不完全なものもまたいいかもと、思い直しました。
静止した時の中にいるマネキンに、こちらの流れを伝えたくて、カメラをぐるぐると回してみました。彼女の意識の中に少しは届いたでしょうか。
シャツの色がキレイだなと思いつつ、奥の通行人に神経が集中。この人影次第で、雰囲気ががらりと変わるなと思ったからです。向きも重要な要素。かといってここで待ち続けるのも野暮というもの。運を天に任せて数枚撮影。今回はいい感じだったかなと、自分では思います。
この時期の青と白って、いいものですね。とても爽やか。でも、夏になるともう飽きてきて、違う色が恋しくなったりします。季節の移ろい、心の移ろい。今回はそんな5月の気分をガラス越しにソフトに狙ってみました。EF50mmF1.4開放で。
昭和初期の夢を忘れがちな時代に、女性よ美しく幸せにとのメッセージを絵に込めていたという中原淳一さん。男の私ですら、なんとなく分かるような気がします。
マネキンを撮ろうと構えていたら、いつの間にか道行く人々に集中してたりして。
イエロー、マゼンタ、シアン。
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