ロシアンブルーのシアン君。その１２【四苦八苦】

飼い猫になり、二度目の冬を越し、シアンは、のんびりと 日向ぼっこをしていました。 『チッチッ』舌を鳴らすと 『ニャー』と応えてくれます。 この頃のシアンは、性格が丸くなり近所のアイドルです。 特にアイドルに熱心なのが、鍵屋の向かいにある焼き鳥屋の マスター（軽いパンチパーマ） 『元気でちゅか？どうでちゅか・・・』 典型的な赤ちゃん言葉です。 そして、派手に寝転がり猫と遊ぶのです・・・ それを見 . . . 本文を読む

ロシアンブルーのシアン君。その１１【自慢】

いつものように、シアンにからまれる・・・・ そして、今日は、現シアンの飼い主、鍵屋さんにも からまれる・・・ 『ねえ、ねえ、お兄さん！聞いていい？』 『はぁ？・・い、いっすよ・・・』 『この猫に、なにを食べさせてたの？』 （ゲッ！なんか、変な病気でも出たの？・・・こわい・・・） 『あっ・・あ・・ふつう・・普通のものです。（恥ずかしいので言えない）』 『こいつ、贅沢だろ！こまっちゃうよな・・・』 . . . 本文を読む

ロシアンブルーのシアン君。その１０【おののく】

飼い猫から、野良猫になったシアンは、また、飼い猫になりました。 冬は、寒いからなのか、ほとんど外に出てきません。 たまに、ドア越しに元気な姿が、見えるだけです。 そんな、冬が過ぎ・・・春 あたたかい日でした。通いなれた路地裏、そこにシアンが・・・ 目が合うシアンと私・・・ 『シアンか！』 『にゃ！（おお、あんたか！）』 『元気か？』 『にゃ、にゃ（あんたこそ、どうなの？）』 シアンは、路地に、 . . . 本文を読む

ロシアンブルーのシアン君。その９【引越し】

シアンを連れて、新しい部屋を借りるぞ！・・・ しかし、現実問題として、音楽をやれて、猫が飼えるとなると・・・ 無理だ！！絶対無理だ・・・・ 途方にくれていたら、神様は私とシアンを見放しはしませんでした。 ある日、２ブロック先ぐらいにあった鍵屋さんが、隣の隣に引っ越してきました。 その鍵屋さんは、夫婦でやっています。その夫婦は子供がいないらしく、 そして、なによりも動物好きでした。 自然とシアンは . . . 本文を読む

ロシアンブルーのシアン君。その８【主従関係】

犬は、昔から群れで行動していたので、主従関係、上下関係があります。 猫は・・・仲間意識しかないと思います。（それも怪しい・・） 犬がお腹を見せるのは服従ですが、猫がお腹を見せるのは、『遊ぼうよ！』の意味です。 アントニオ・ホドリコ・ノゲイラと同じで、寝技に引き込もうとしているわけです。 私は、まんまと引き込まれるタイプです（＾＾； ある日、ビルの階段を降りていくと、何かが・・・ゲッ！・・・『ねず . . . 本文を読む

ロシアンブルーのシアン君。その７【理由】

出先から戻ってくると、いつものようにシアンに絡まれる・・・ 『わかった、わかった、なんか持ってくるよ・・・』 部屋に戻ると、猫用のエサがない・・・冷蔵庫を開け・・・ 『塩分気になるけど・・・これで、いいや・・・』 階段を降りてゆくと、そこに、４０歳前後の女性がいました。 その女性の足元には、アルミホイルに入った猫用の生タイプのエサ・・・ それを、一生懸命に食べるシアン・・ 『あっ・・・この子にエ . . . 本文を読む

ロシアンブルーのシアン君。その６【恐怖】

ん”！？ 恐怖でした。目が開かないのです・・・軽くパニックも起こしました・・・ 恐る恐る自分の目を触ると・・・なんだ！！ガサガサだ！はっ・・・ 目ヤニで、まぶたが上下・・・くっ付いてる！！ あちこちぶつけながら、ユニットバスまでたどり着き、水で目ヤニをゆるゆるにし やっとの思いで目ヤニを取り除き、顔を洗い、鏡で自分の顔をやっと確認。 『怖かった～』自分自身に何が起きていたのか解りませんでした・ . . . 本文を読む

ロシアンブルーのシアン君。その５

夜遅く、ある物音で目をさます。 『雨だ・・』外は激しく雨が降っているようです・・・シアン大丈夫かなぁ～ 野良猫のシアンの事が心配になりました。 ジャージを着て、土砂降りの雨の中、ビルの下へ階段を駆け下りる・・・ 『シアン・・シアン・・・』名前を呼んでみる。 『ニァ～』と、すぐに、ビルの下の水のタンクの下から顔を出す。 『お！大丈夫そうだなぁ～・・・こんな雨でも濡れてないな・・・』 ビルの下の水のタ . . . 本文を読む

ロシアンブルーのシアン君。その４

猫って耳が良いらしいです。だから、『ちっ、ちっ』と舌を鳴らすのは 嫌いらしいです。よく、猫を見かけると、今でも、私もやってしまいますが・・・ シアンも耳がいいです。 住んでいるビルの２０メートルぐらいに近づくと、どうやら、足音で判るらしく 郵便受けの中をチェックしてると、『ヌゥ～～』と足元にからだをこすり付けてきます。 不意に襲われる事が多く、毎回やられる度に『お前はゴルゴ１３か！・・・』 猫に . . . 本文を読む

ロシアンブルーのシアン君。その３

ふむふむ・・・ふむふむ・・・たまねぎは絶対だめなんだ！そっか、そっか・・・ 日向ぼっこで、猫はビタミンを作り、毛づくろいで、毛に出来たビタミンを 補給する・・・すごい！そうなんだ・・・ 知らない事ばかりでした。でも、楽しく本を読めました。最大の疑問として この猫の種類です！毛色からの候補が３種類・・・ ロシアンブルー、ブリティシュショートヘア、で、日本古来からいるらしい灰色の猫 図鑑の写真と一番近 . . . 本文を読む