
流し台の下の扉を開けたらタビーがあっと言う間に潜り込んでしまった。
流し台の下には調味料や調理器具などがしまってあるので瓶がひっくり返ったりガラスが割れたりしたら危険だ。
「タビー、ダメだよ。危ないから出ておいで。」 と言いながら引っ張り出した。
「今日のタビーは悪い子だね。流しの下は危ないから入ったらダメだよ。」
と言いながらタビーの顔を見る。
「タビーの目も耳も足も大事大事っていつも教えてるよね。ケガしたら痛いよ。おかあさんは心配で泣いちゃうよ。」
タビーは私の腕の中で黙って聞いている。
「おかあさんを泣かせる子は悪い子だよ。タビーは良い子だよね。だからもう入ったらダメだよ。」
タビーが分かっているのかどうかは分からない。が、流しの下に入ったらどうしていけないのか説明をしておく。
タビーはたまに悪い子になるがそれは分かっていないだけなのだ。
ちゃんと教えなくちゃ。ね、タビー。
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