オーバーキル 「FEEL THE FIRE」

コレ、レンタルCDで借りました。
当時、陰鬱なんだか？楽しいんだか？悲しい第二次ベビーブームピーク時に
浪人生していた時、何だか刺激が欲しくてレンタルして来ました。
浪人生なのにバイト先で失恋してる場合か！？と（ーー；）
(学費の一部を稼ぐ為と言い訳しておきます)
予備校は仲間が結構居て、夏期講習から可愛い現役JK達も混じり
多分、学生生活で一番楽しかったかも（；゜０゜）

が、毎日深夜まで机に向かい解けない問題に悪戦苦闘し
元々、勉強のデキが良くないのでシャーペンで参考書破り
原チャリに乗り、深夜に雄叫びを上げる‥。
その流れで隣駅のレンタルビデオ屋さんに駆け込みまして。
陰鬱な気分なのでスカッと！まだ知識の少ないスラッシュメタルバンドを！と
借りてきたのですな。店員のお姉さんがスラッシュメタルに詳しいのに驚きつつ。
当時はまだ洋楽CDがレンタル出来ましたな。その後
理不尽な洋楽レンタル規制が出来て。

借りてきたのがスーサイダルテンデンシーズの1stと
このオーバーキルの1st‥。
詳しい方は何となく想像付くかも？

いやぁ、発狂しそうでした。

Overkill - Rotten To The Core


Overkill - Overkill


現在でも代表曲の一部ですな。

よりによってめちゃくちゃハードコア期のスーサイダルテンデンシーズと
これまたハードコア出身のオーバーキルとは。

私、当時はガチゴチにハイテクボーカリスト志向で
ボーカリストの良い作品を探しておりました。
スラッシュメタルバンドは当時、スラッシュBIG4にエクソダス、テスタメント、
デスエンジェル、ディストラクション位しか知識もなく。

ボーカリストのブリッツは後々、優れたボーカリストとインプットされるのですが
この頃はヒステリックな笑い声が只でさえささくれている心に
棘を刺すというか、とてもカンに触り。
時代的にはオーバーキルというバンドは充実期で素晴らしい作品を出し
一般ハードロック/ヘビーメタルファンにも認知され評価されていたので
期待していたんですな。
が、この1stは正直打ち砕かれ。
スラッシュメタルバンドの1stで名作を出すバンドはメタリカ、エクソダス、
デスエンジェル、メガデスと多いのですが、逆に出だしの勢いは良いけど
何だか、途中に楽曲やアルバム全体を通して、もうチトと思う作品も。
一本調子だけど散漫さもあったりのパターンと。
個人的にはスレーヤーの1stかな。当時は逆に一番聴きやすかったのですが。
そのオーバーキルは一本調子でブリッツのヒステリックな笑い声と歌の連発
ストレートなハードピッキングのギターソロ。
そういう感じに当時感じてしまい、ダビングしたテープは、その後まず聴くことが無く
(スーサイダルテンデンシーズも同じく)逆にテープの山に埋没させてしまいました。

今聴くと、まだ未熟ながらも演奏力はしっかりしていて
所々、ルーツであるハードコアのパンキッシュな感じが印象的にもなります。
その当時はハードコア出身という事を知らなかったので。
特にベースのDDですね。
アルバムのギターソロはツインギターの様な割り振りにパンニングされてますが
実際は長い間4人編成を維持してきたバンド。

と、私自身はオーバーキルのアルバムで行くと
00年代に入ってからの名作「アイアンバウンド」からオーバーキルにハマったクチで
後追いです。
が、この記事に書いた様にオーバーキルとの出会いは
正直、最悪なモノでした。
というか借りたのがスーサイダルテンデンシーズのめちゃくちゃハードコアな
大暴れ作というカップリングがより拍車をかけたかもなんですが。

しかしブリッツは60歳手前の今になっても素晴らしい体つき
そしてレギュラーチューニングのままハイノートのkeyで
文字数多く音数の多い歌詞をまくし立てる喉の力。
ヘビースモーカーなブリッツですが凄いと思います。