ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

UDO 「タイムボム」

2008年06月30日 | 音楽
UDOという名前は、その通り「ウド」でバンド名は「ユーディーオー」なんですよねぇ。

ドイツの伝統的鋼鉄メタルバンドACCPTがアメリカ進出を狙い
ボーカルのウドと意見が分かれ袂を分かち、ウドは「UDO」という自身の
バンドと作り1stは確か、ACCPTの協力があったような。
確かウドのアクセプト脱退時は「ウドの心臓病」とアナウンスされたのですが。
そして、ギタリストのウルフホフマンの相方ヨルグは悲惨にも、メンバーに
ケチョンケチョンに言われていて・・・
(ウルフのギター独裁でライブでしか弾かせて貰えず、セカンドギタリスト扱い)
(曲は完全にツインリードじゃないと演奏できないような曲ばかり。ツインリードバンドだし)

で、肝心のACCEPTはデビットリースというデビットリー◎ス・・・この
◎印の所に「ロ」を入れたらデビットリーロスになる、顔もデビッドリーロス
(ヴァンヘイレン)にクリソツのシンガーを入れ、アメリカで大失敗し
解散してしまうのですが。しかし、その時のアルバム「イートザヒート」は
当時、ボロクソ言われましたが、今では良い伝統的なハードロック、ヘビーメタルの
アルバムと感じます。今発表されたら、かなりの評価を受けると思います。

そして、本来のアクセプトの路線を行ったのがこのアクセプトのボーカル、
ウドのバンド「UDO」でした。

そして、3rdの「フェイスレスワールド」4thのこの「タイムボム」は
腰痛でドラムを叩けなくなったアクセプトのドラマー、ステファンカウフマンの
プロデュースで、少なくとも、この2作は秀作と思います。
音も楽曲も演奏も素晴らしいです。

そして、このバンドのカギを握っていた1人、ギタリストのマティアスディート。
このタイムボムを発表した時は若干24歳。素晴らしく上手いです。
リズムギターもリフのセンスも、リードギターも、ツボを押さえまくりでした。
元々、ツインリードの楽曲として作られているので、まあ、アクセプトのように
マティアスがレコーディングでは殆ど弾いて、ツアーではもう一人、ギタリストを
加入させる、というやり方ですね。
(アクセプト時代はウルフの相方のヨルグフィッシャーは本当に可哀想でした。
ウルフは当時、若さもありヨルグの事、目立ちたい、パートをくれとかウザかったと
けなしていましたが、歳を重ね、当時、自分の感性ばかり先走り、パートナーシップと
作れなかったとようなニュアンスで近年のYG誌で言っていましたが)

ウドは「ニコちゃん大魔王」顔もあのウド・カミソリボイスも健在でした。
素晴らしかったです。

この写真のアルバム「タイムボム」は、その前に発表された
ジューダスプリーストの「ペインキラー」に影響、触発されているのは明らかで
凄まじく、グイグイのメタルアルバムとなっています。

まあ、SE等入れた、事実上2曲目の「サンダーボール」まではイマイチなんですが
ギターソロから始まる「バーニングヒート」からたたみ掛けるような
メタルアルバムとなります。まさに、「鋼鉄」です。
因みにタイトル曲ですが・・・下の映像には1曲目と最後の曲、
レコーディングシーンのみ。アクセプト時代からの4分に凝縮した映像です。

U.D.O.-Timebomb Press Kit


そして、キチントメロディーにもPOPさがあります。
これは、見事なアルバムです。
そうですね、アクセプトのアルバムでは「ブレーカー」と「レストレスワイルド」を
ジューダスプリーストの「復讐の叫び」「背徳の掟」と当てはめ、
そして、「ターボ」「ラムイットダウン」がUDOの秀作「フェイスレスワールド」
「ペインキラー」が、この「タイムボム」という感じですねぇ。
メタルファンは感涙モノの90年代初頭、メタルがメタルである最後の時期の
作品でした。

しかし、この後、アクセプトの再結集~再び、大失敗・・・・
その為にこの頃のUDOは解体されてしまいます。

その後近年ではまた、アクセプトの最終活動&UDOと活動を平行して
このアクセプトから派生したバンドは活動を続けました。

数年前の日本公演は、ギタリストに、アクセプトのドラマー、そして
UDOをプロデュースしたスティファンカウフマンが「鬼軍曹」として
ギタリストで参加しているのはビックリでした。
さすが、本職はドラマー、ドラムは腰痛で叩けなくなったとはいえ
ギタープレイは特に、リズムが恐ろしく正確かつ安定感抜群でした。
アクセプトの「ファストアズシャーク」ツインリードのハーモニーなんかも
寸分の狂いもない位の正確な早弾きハーモニーでした。

そして、UDOのドラマーだったスティファンシュバルツマンが、
売れっ子ドラマーのように、ランニングワイルド~UDO~ハロウィン~
最終アクセプト・・・と私が知っている限り、流れていくのですね。
ハロウィンでは2バスドコドコをマイケルバイカートに強要され反発して
アクセプトに行き、バイカートには冷たく「彼にもそれで良かったという事さ」と
言われてしまっていました。

このUDOの4作目迄、このバンドは素晴らしいバンドでした。

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