ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

ドンウィルソン死去 ベンチャーズ

2022年01月25日 | 音楽
ベンチャーズ創設者でバンドの象徴的な存在
ドンウィルソンが88歳で亡くなられたと。

日本では69年頃からエレキギター大ブームでしたな。
映画「エレキの若大将」や「勝ち抜きエレキ合戦」等
日本でエレキギターの存在を確立させた人達。
リードギターとサイドギターと云うギターの配置が
日本ではロックバンド方式として当たり前となった様な。

ノーキーエドワーズやジェリーマギーとリードギタリストが
亡くなっていく中、最年長のドンが一番長生きしましたね。

ベンチャーズを知ったのは中学生の頃「ベストヒットUSA」のタイムマシーン?コーナーで
この代表曲のライブ映像が流れて。
ティアドロップサングラスをかけフェンダージャズマスターを弾く姿が
強烈で「バンド」として一番カッコいい!と最初に思った存在、バンドでした。
ある意味、ロックバンドアイコンというか。

The Ventures - Walk Don't Run


デビュー前後はベンチャーズは忙しくて、レコーディングはスタジオミュージシャンが
弾いていたとも言われてましたね。

ベンチャーズ、ドンウィルソンと言えば右手全体を力一品、
高速で強いアタックでピッキングする「テケテケ」プレイ。
ノーキーエドワーズのリードギターよりドンのテケテケの方が
頭に残っている方も多いかも知れません。

世界的ヒットは最初だけだったのかな?
日本では「夏になればやって来る」だったベンチャーズ。
自分達で炊飯器を用意していた?なんてホントかどうか?な話しも。

私は08年の夏に近くの文化ホールへ観に行きました。
新聞広告の特別安売り券で3900円でした。
もう、頭痛が治まらないクソ暑い夏。
母親が誘ってくれたのですな。気分転換も兼ね。
以前から観たかったベンチャーズ。
やはりお年を召したお客さんが多いという事も有り
午後4時半スタートだったかな?
会場は超満員フルハウス。初めて「車椅子ゾーン」を見ました。
一曲目の「パイプライン」ベンチャーズと言えばこの曲と
思い浮かべる方も多いかも。
あまりに簡素なステージに驚きましたが(色の照明だけ)
当時のレベルに合わせてか?下手めにプレイ。
私は「アレ???」と思ったのでした。
ドンウィルソンはシグネチャーアンプにベンチャーズの象徴
モズライトのギター。フルスイングでテケテケ。73歳位でしたかな?
凄いなぁ‥と。
リードギターはジェリーマギー。チキンピッキングをバシバシ決めていました。
ベンチャーズが渚ゆう子に提供した「京都の恋」や
欧陽菲菲に提供した「雨の御堂筋」等が演奏され
母は大喜びでした。子供の頃、母が機嫌の良い朝、よく「雨の御堂筋」を
口ずさんでいたので。
有名曲を一通りプレイした後、見せ場のアコースティックギタータイム。
ここでベンチャーズの演奏力の凄さが発揮され私も酔いしれてしまいました。
ベースのドンスポルディングとギターのジェリーマギーが
ギターとベースを交換して「ウォークドントラン」を始め
数曲プレイした後、ジェリーが会場をもみくちゃにされながらフロアを歩き
ラストに難曲「キャラバン」をプレイ。
メルテイラーの息子、リオンテイラーがドンスポルディングのベースの弦を叩く
スティックプレイで最後の見せ場、盛り上がり
私も頭痛治らないけど行って良かった!と純粋に楽しみました。
で、遅れてボーカルサポートやっていたバンドのリハーサルへ直行した後
交通的に不便なリハスタでしたので(というか、電車代が高額!)
帰りに本来ギタリストなのにドラムで参加していたN氏に
途中迄、車で送ってくれている車中、ベンチャーズのコンサート観てた事話したら
N氏も大ファンで、ベンチャーズのコンサートのスタイルをほぼ知っている人なので
道中、話しが盛り上がりました。
私の周りでは「ベンチャーズのコンサート行く」というと
大抵、怪訝な顔をされたので。
前のめりに軽く背中を丸めカッティングするドンウィルソンは
ステージで一番、存在感、威厳を発しておりました。

ドンウィルソンが80歳を迎え体力的にライブが厳しいと判断され
2015年に最後の日本ツアー。行きたかったです。
夏は兵庫但馬に居る事が多かったのですが
東京近郊では会場が遠い上、ソールドアウトでしょう。
兵庫但馬から観に行けるのは、車や汽車で3時間
小学生の頃住んでいた兵庫県伊丹市のホール。
何やら、会場に入るのに行列が出来ていた写真を見ました。
恐らく全国、ソールドアウトだったのかな?
残ったメンバーで数年活動していたそうですが、私は2015年に
ベンチャーズの活動終了したモノと思っておりました。
ノーキーエドワーズも他界する前、ビルボードライブ東京でライブありましたが
金欠で見れず。ジェリーマギーは日本で亡くなったとの事。

ベンチャーズのオリジナル、または全盛期のメンバーは
皆、この世を去ってしまいましたね。
何だか完全に一時代が終わってしまった感じがします。

失礼ながら丸い体型のドンウィルソン。
初めてベストヒットUSAで見た映像は何度もビデオをリピートして観ました。
ティアドロップサングラスにジャズマスターを弾く姿が
もの凄くカッコ良かった。
スタジオライブだったのかな?あまり広い会場では無かった。
少し古めのカラー映像でした。

日本のエレキギターの認知に大貢献し
そして日本を活動の本拠地にしていたかもしれないベンチャーズの
ドンウィルソン。
カッコ良いライブでカッコ良い人でした。

ご冥福をお祈りします。

今度、ベンチャーズセッション行ってみようかしら。







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4 コメント

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ベンチャーズ人気は永遠か…?? (凸椪)
2022-01-26 16:32:35
小学生の頃に遊園地のプールサイドでエレキバンドの演奏に合わせて若い男女が水着姿で踊っていたのをよく目にしました。その頃の若い人は恐らく「団塊の世代」に属する方々で、ゴーゴー…というよりモンキーダンスと呼ばれるスタイルで、その時代のモノクロ映像を視ると何か愚かしさを感じて笑ってしまいます。エレキを演奏していた連中は、一様にベンチャーズをコピーしていたようですが、今と違い騒音条例も緩かったので、自宅近所のアパートの一室から大音量(?)を出して練習していたり、知人宅のガレージでも夜間にテケテケサウンドを鳴らしているアマバンドがいました(夜は仕事に出る個人タクシー業で、車庫は空いているため…)。あまり音楽に疎い私は、たった一度だけ武道館公演を行ったビートルズよりも、毎年夏に来日するベンチャーズの方が(少なくとも日本では)人気度が高いと思っていたものです。本当に「知らない」というのはコワいものです。
1960年代後半から70年代にかけて巷をロック音楽が席巻するようになってからも、ベンチャーズは毎夏、今日までも来日を続けていたのは大変なことだと思います。私が観に行ったのは1~2回だけ、それもチケットを奢ってもらったので、熱烈なファンとは言えませんが、彼らも老齢化してオリジナルメンバーは望むべくもないものの、このまま何時まで来日が続くのかを考えると、今年あたりコロナが収束したら観に行こうかと考えています。
先頃亡くなられた Gerald McGee は、ベンチャーズメンバーとしてよりも先に、フォークロック畑のシンガー・ソングライターで映画俳優でもある Kris Kristofferson のバンドでギターを弾いていたのを覚えています。プログラムも保存していますが、彼のソロアルバムを聴いたら、オリジナル曲に加えてカントリーやブルースのカバー曲が多く、日本のファン向けにベンチャーズサウンドは1~2曲程度挿入されていただけ。もっともベンチャーズはあくまでも来日公演用のグループで、彼らも本国アメリカではそれぞれ西海岸辺りで別々に演奏活動をしていたり、牧場やライブハウスを経営したりの“本業”に勤しんでいるようで、ドン・ウイルソン氏も音楽以外の仕事も持っていると聞きました。
余談ですが、亡父が何処からか入手したクラッシックギターのボディにスチール弦を張ってギター練習をしていたことがありましたが、指に血豆を拵えてもコードが抑えられず、結局、ギターは投げてしまい、数年後にカントリーを聴き始めてから、某ライブハウスで初めて電気ギターに触らせて貰った時には、あまりに低いブリッジで抑えやすく感じたものでした。諦めないでちゃんとギターを覚えて置くべきだったと後悔しました。本当に「知らない」というのは恐ろしい(恥)!!
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凸樫さん (太郎)
2022-01-26 22:55:27
リスナー側にはアメリカのサーファーの間で人気が広まったのですが
エレキギターインストとなるとシャドウズの方が世界的に認知度が高いようです。
「BIG IN JAPAN」です。ビートルズは教科書に乗り音楽の授業でも習う
クラッシックの偉人達の肖像画と並ぶ存在だとも思います。
時代的にはゴーゴー、モンキーダンスでしょうね。まだツイストも残っていたと思いますが。
エレキギター練習で今みたいに便利な音楽スタジオ、またはLINE出力の自宅で
小音量、又はヘッドホンで音楽やれる時代とは違いますもんね。
映画やドラマで木造の家でエレキバンドの音量近所迷惑で近所の住人が怒鳴りこむなんて
光景を見たり、今でも深夜の大音量練習している家に私が怒鳴り込んだ事が有る位で
アメリカと違い、ガレージの大きさ、防音、敷地の広さが有るわけでも無く。
ノーキーやジェリーとリードギタリスト達は元々カントリー畑の人ですしね。
ノーキーはカントリー王道のドライビングギター、ジェリーはソウルフルと違いもありますが。
ビッグインジャパンなので稼ぎ時は夏と冬の日本、後は副業、本業がメインであるでしょう。
まあ、一度ヒットしたミュージシャンの多くが歩む道ですし。
私もギターは親の命令で安物のクラッシックギターから始めたクチで
エレキギター買って良いと許可が出た時、Fコードがアッサリ押さえられた事すら
気づかないのでした。しかし、
60、70年代のエレキギターのネックは太く弦を押さえ辛いモノも多いとも思います。
今と違ってビザールギターも含めエレキギターは高額なモノでしたし。
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Unknown (Home In My Shoes)
2022-02-06 22:37:07
YMOが「シンセサイザーでベンチャーズ」というコンセプトが実はあったという話が、10代の頃に非常にショックだったのを思い出しました(*´ω`*)。

あんなに世界を席巻した(少なくとも海外で日本のプレイヤーが注目された)彼らの元ネタのひとつがベンチャーズなんて60年代の遺物だなんてと。

でも、今思うと黒船だったんでしょうね。エレキギターっていう文化の。覚えやすいメロディをチョーキングもないほぼフルピッキングでのプレイは大正琴か「歌のない歌謡曲」か。耳馴染みがよく覚えやすいのは確かで、ギターインストの基本でしょうか。

実際、自分でやってみたら結構難しいですもん。以前、テレビでライブ見たら「キャラバン」びっくりしました。ものすごいハイテクニック&ハイスピードで一糸乱れぬアンサンブル。やっぱ、ステージ主戦場の人はすごいわー、とホントに感心した次第。

いま、ベンチャーズって商標はアリアが持ってるんでしたっけ。モズライトはなんだか謎のメーカーになっちゃいましたが、ベンチャーズ名乗れませんもんね。

地元の楽器屋さんで、アリアのベンチャーズモデルってのが飾ってあったのですが、スルーネックのモズライトみたいな不思議なギターでした。25万円くらいでしたか。実際にベンチャーズが使ってたのかは知らないのですが。
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Home In My Shoesさん (太郎)
2022-02-07 21:27:40
そうでしたか、世界進出もしたYMOが「シンセベンチャーズ」というコンセプト案が。
YMOの「ライディーン」はリッキースティムボートの入場曲でしたな。
何というか、私がトロンボーンバンドでやっていた様に、歌メロをエレキギターで奏でる
そういう感じでしょうね。一応テーマ部から始まる曲も多いですが。
ジャズロックは違いますが、フィュージョンは上記のパターンに当てはまる所もあるバンドもあるでしょう。
ふと、ネイティブサンとか思い出しました。
Charもギターの入口はベンチャーズでしたね。
村下孝蔵なんか、アコースティックギターでキャラバンを滅茶苦茶巧く弾いていましたね。
アコギ弦の二弦使って6連速弾きハーモニーとか。
ベンチャーズと名の付いたベンチャーズモデルの権利は確かアリアですよね。
モズライトUSAとかもあるみたいですが日本製モズライトは神田商会だったり。
スルーネックベンチャーズモデルで25万円ですか。中々な金額ですね。
今ベンチャーズモデルの需要がどれだけ有るのかな?とも。
以前小学4年生でノーキーエドワーズのステージにも呼ばれていたちっちという女の子が居ましたが
4年生の小さい体でぶっ太いトーンを奏で、マーティーフリードマンが本気で嫉妬していました。
使用ギターはアリアでした。生で観ましたが私も驚愕でした。
https://m.youtube.com/watch?v=E49N56B1pcs
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