ＨＲ/ＨＭで歌と楽器を両方こなしているプレーヤー

ハードロック/ヘビーメタルでボーカルとギターを両方同じにこなす事は恐ろしく大変です。
パンクバンドやＪ－ＰＯＰ系に有る、コードをジャカジャカ鳴らすだけでは済まず、
ＨＲ／ＨＭの場合はリズムギターが曲のメロディーとして成り立つ上、歌も楽器も
テクニックを必要とされます。
（それを知らない人達は「何で、ギター弾きながら歌わないの？」とか言います）
ブルースロックや歌のメロディーが無い、スラッシュメタルやデスメタルのシンガーは
別にして、両方、完璧にこなす事は至難の業です。
私はハイトーンスタイルで歌い、曲によってはリズムギター、リードギターも弾くので
コレは曲によりますが、出きるものと出来ない曲が出てきます。
ライブでやった、アイアンメイデンの「審判の日」なんかは弾きながら歌えましたが。
スティーブハリスの書く早口の歌詞をブルースデッキンソンの様に歌うのが、
とても大変で、今度は歌がおろそかになります。
最近、セッション等で弾きながら歌ったモノも有りますが、クリームの「クロスロード」
レッドツェッペリンの「ロックンロール」ラウドネスの「ラウドネス」等、
ギターか歌のどちらかが疎かになります。
特に、ハイトーンスタイルは地声だけで歌う倍の体力と体勢を作るので、
やはり、厳しいなぁ・・・と思う時があります。

ブルース系はギタリストが歌いながら弾く事が多いですね。
まあ、典型的な例は3大キングやジミヘンドリックス、スティビーレイボーン達。

ただ、メタルの場合はダウンピッキングを主体としたリフメイクで
やはりメタルの方が、凄まじく大変です。

こう前書きして、まず、ギター（まあ、数人ベースでも）を弾いて、歌もしっかり
歌えている人。まず地声系（上手い、ヘタはまあ、別として）
・メタリカのジェイムスヘットフィード　・Ｙ＆Ｔのデイブメニケッティー
・ゲイリームーア　　・ブラインドガーディガンのハンズィ、
・マウンテンのレスリーウエスト　・レザーウルフの元ボーカル、
・モーターヘッドのレミー　・ダットサンズの名前忘れた。
・ウルフマザーのアフロの奴、ナイトレンジャーのジャックブレイズ
・ポールスタンレー＆ジーンシモンズ（ＫＩＳＳ）
・リッチーコッツェン等・・・まだ他にも居ますが
ゲイリームーアー、リッチーコッツェン以外は
殆ど、横に強力な相方ギタリストが居ます。
そして、本当に凄いと思うのは、メガデスのデイブムステイン。
歌唱力はそんなに上手い訳ではありませんが、口をひねった皮肉タップリの歌詞を
あの性格で歌うわけだから表現力は凄いある上、テクニカルで偏屈なリズムギター、
それをギターリフとはあさっての方向を向いた歌のメロディー・・・。
独特のリードギター。私、「ホーリーウォー」をギターでカバーしてますが、
とても、歌えるモノではありませんでした。

そして、ハイトーン系
・ ストライパーのマイケルスイート（全曲弾いているわけではありません）
・ ガンマレイ、元ハロウィンのカイハンセン
・ グレンヒューズ（まあ、基本はハイトーンではありませんが）
・　アンチャン（ＳＥＸマシンガンズ）（このアンチャンのスタイルが個人的には理想かも・・・）
こんな所でしょうか？
マイケルスイートは曲によって、もう一人のリードギタリスト、オズに全て任せますが
カイハンセンはハロウィン時代から全てこなしていたので、まあ、歌は
好きでは無い人も多いですが、とても大変です。最近のガンマレイでは
以前よりかなり上手くなっていますね。
そのカイがハロウィンを辞める時、「リードギターと歌を両方プレイするのは
半端じゃない大変さだった。どちらかに集中すれば、どちらかが疎かになるしね。
でも、2作も歌を歌わせて貰ったハロウィンには感謝している」と、語ってました。

私もその路線を目指した時が有るので、カイの苦労はよ～く解ります。
やはり曲によっては、ギターをぶら下げただけで、声の踏ん張りも利かない事も有るし。
でも、歌もギターも両方好きな、我がままな私・・・・。

こうして、良くみると、やはり歌か楽器、どちらかの秀でた才能が
でて、両方で天才クラスのプレイをしている人は殆ど浮かばないです。

強いて挙げるなら、Ｙ＆Ｔのデイブメニケッティー、
メタリカのジェイムスヘットフィールド（ジェイムスは大分歌が上手くなった）

他に、居たら教えて下さいませ。