今のプロレス、どうだろ・・・

政治もねじれまくりなら、プロレス界も相当ねじれていました。
まだまだ、若い棚橋や中邑を無理矢理エースにして、ルックスの良い
Ｋ－１ＭＡＸのＴＯＰ選手（魔さ斗）とかに対抗する為
人気選手獲得の為にルックスのある選手を表に出しすぎて・・・・
特に、新日本なんか、全くプロレスの凄みが伝わって来なかったです。
新日本で言えば、第三世代と言われる、永田、中西、天山とか完全に脂が
乗り切っている時期なのに、干されています。
先日の棚橋ｖｓ中邑は・・・棚橋が素晴らしいレスラーに成長してきたので
棚橋のリードで試合が面白かった。これは、完全に棚橋のおかげです、
中邑とか、可愛そうな程、不人気ですが、リアル・シュートファイトに強い
中邑を私もまだまだ、チャンピオンとは到底認められず、２７日に
「プロレスマスター」武藤敬司がベルトを奪って行きました。
もう、ベタなアングルや如何にも真剣勝負に見せようとする解説にはウンザリですが
「技のデパート」となった今のプロレス界に一発の必殺技やプロレスの
面白さを見たい私の様なオールドファンには「武藤がＩＷＧＰ王者」大歓迎です。

新日本は今、こういう、若いレスラーを全面に出しすぎた以前の馬場と日テレの
「輪島太士売り出し」で、すっかりプロレス人気を下げた局面とは現状が違いすぎて
「プロレス＝ショー」でもう、プロレス離れは凄まじかったです。

今、新日本がやっているゼロワンＭＡＸとの対抗戦、
田中将人ｖｓ金本浩二、中西学とかとの戦いが最高に面白いです。
これこそ、凄みのある、勝敗が決まっている「喧嘩」です。
こういうプロレスを待ち望んでいました。実際、田中はインディー育ちでも、
素晴らしいキレとガッツのある実力者です。天才、大谷とは違う魅力が満載です。

そして、全日本に上がっているＴＡＲＵのように（この男はＷＡＲ時代、空手家）
「上田馬之助のような本当に凄みのあるヒールになりたい」と、徹底して
悪役面を出している事は、凄く良いですね。やはり「オーラ」がないと
プロレスラーとしては厳しいです。
これは、プロレスをナメきって、それを売りにした鈴木みのるなんかも好例ですね。
鈴木は完全に良いオーラを出して、そして、ブッチャーとコンビ組んだり。

他のインディーなんかも独特の面白さ、世界感があり、面白い所はとことん面白いですね。

地上波で観れる、新日本、ＮＯＡＨ、場所によって全日本・・・ハッスルと
やはり良い「芸術＆凄みのあるプロレス」が観たいです。
ＮＯＨＡの潮崎豪という日本人離れした素晴らしいバネを持った、素晴らしい
レスラーが出ていますしね。

それと、裏腹に・・猪木による「プロレス最強神話」を信じて騙されていた私は、
プロレス試合が少ない、桜庭や藤田がヒーローになったように、
誰か、リアルファイトで強い相手に勝てる事を期待していたり・・・と
心は複雑です・・。