この2回、プリースト、ライブ関連ネタが続きましたが
ジューダスプリースト「ファイアーパワー」ツアー2018日本公演
最終、東京公演にkomaki氏と行ってまいりました。
今回はグレンもKKも居ないのではなぁ・・・と行かない事も検討していたのですが
早い段階でkomaki氏が伊藤正則のラジオの先行予約で押さえてくれておりまして
二人揃って体調不良ですが行ってまいりました。
東京公演は東京都調布市にある武蔵野森総合スポーツプラザメインアリーナと
最初聞いた時は「???」でした。axexやAKBの総選挙、
関ジャニ∞のコンサートやサッカーJリーグをしている東京スタジアムの隣の
初めての会場でした。
私・・・日本武道館に相当甘やかされてきたんだ・・・とつくづく思いました。
幕張メッセや埼玉スーパーアリーナでも遠く感じないのに
今回は遠かった。地方遠方からの方には申し訳無いのですが、
京王線は乗り間違えると大変で・・・・。
調布の隣、飛田給・・・。西東京と言われるエリアですね。
何か電車1時間30位なのに凄く遠く感じて仕方ない・・・。
と、komaki氏と待ち合わせ。地下鉄から京王新線通り、飛田給駅に。
東京都心部の会場は改装工事に入っているんでしょうかねぇ、
アリーナクラスだとここか、と。
会場は90年、「ペインキラーツアー」で初めてプリーストを観た
代々木オリンピックプール第一体育館的な会場でした。代々木は
リバーブ感強かったのが逆に良く更に凄いパフォーマンスになりましたが。
やはり都心部から離れている事も関係あるのでしょうかね?
19:30開演でした。
1時間前に会場に着いたら、革のライダースやスタッド、パッチGジャンを着込んだ
中高年齢層が圧倒的多数。長髪率も高い。(皆、仕事大丈夫なのかしら?)
定番化しているブラックサバスの「ウォーピッグス」のSEから
新作の1曲目、「ファイヤーパワー」でステージスタートしました。
スコットトラヴィスの精密機械の様なツーバスが響きます。
聞こえて来るギターの音はリッチーフォクナーの音が圧倒的にメイン。
以前、アメリカツアーかしら?投稿動画で一応観たのですが
ステージパフォーマンスを引っ張っているのはもうリッチーでしたね。
やはり金髪長髪にスリムボディーエピフォンのフライングVがとても似合い、
メンバーとは親子以上の年齢差、一番華があります。
勿論ロブハルホードも。
というかロブは05年から復活プリーストを1公演づつ毎回観ていますが
67歳の今、ロブがプリーストに戻ってから一番声が出ていて絶好調でしたね。
勿論、若い頃の超絶ハイトーンメインとは行きませんが、深みのある中低域
そしてとても艶の有ったハイトーンスクリームが驚異的でした。
10年前に同世代だったベンチャーズを観に行きましたが
若い(もう37歳?)のリッチーが居るのととグレンが居ない事が影響したのか?
生き返った位の歌でした。
勿論、華のあるロブとルックス、パフォーマンスと力量でアピールするリッチーの下手側。
それに反して、華やかである筈の上手側は毎度後方でベースを弾くイアンヒル
そしてサポートギタリストとして「ファイヤーパワー」をプロデュースした
アンディースニープ。ですが・・・兎に角アンディーに華が無い!!!
頭髪の事もあるでしょうし、短い髪の毛に黒い衣装に黒いフライングVシェイプや
エクスプローラーシェイプのギター。とにかくサポートとは云え
地味で華が無いのです・・・・・。
ロブが脱退した90年代ボーカルを務めていたティムリッパーオウェンズも
素晴らしい歌い手なのに華が無く、他のメンバーと明らかにオーラーが違う様に。
ギターのリードプレイの殆どはリッチーが弾きまくり、冴えわたっていました。
サウンドバランスがイマイチしっくり来ず、リッチーの音が響く。
そして硬質なアンディースニープのギターの輪郭がイマイチ聴きとれない。
プリーストの魅力の要、ツインリード&リズムギターの配分は完全崩壊です。
勿論、アンディーの腕前は良いです。が、サポートという事もあるのか?
凄く地味で、リッチーの弾きまくり、白玉的空白はリッチーが
正確なリードを放り込んできます。
ツインギターがカッコ良い「ランニングワイルド」へと続くのですが
元々KKの後釜のリッチーがグレン、KKをアンディー、
エンディングのKKのリードはリッチーと、
プリーストツインリード体制は崩壊です。
しかし、演奏力は確かであり、ボトムを支えるスコットトラヴィスのドラムは
重低音を増し、どっしり定位置でベースを弾くイアンはツインギターの音色で
あまり輪郭はハッキリしないものの、全体の演奏にドワーと和音を足した?
そんな感じの地味ながら超安定プレイに全体のサウンドに重厚感を与えます。
前回、既にパフォーマンスで動きがおかしかったグレンが居ない事があるのか?
全体的にアップテンポに。
で、ギターバトルの所以外の多くのリードはリッチーが弾き、
アンディーのリズムギターの音の輪郭がイマイチで。
そして3曲目の「グラインダー」で決定的に違う2人のギタリストの
息がピッタリのリフのフィールと重さと深みがグレン&KKの
40年培ったあの「感覚」と全くの別物。演奏力の象徴である
リズムギターがKK&グレンの迫力に及ばないのです。
まとまりと広がりも。
それは当然の事ですが、歴8年のプリーストトリビュートバンドに居たとは云え
リッチーフォクナーとサポートのアンディースニープでは全くの別物。
komaki氏も思った様ですが、プリーストであってプリーストでない
何というか、3人の看板の内2人を失った事で
プリーストのトリビュートバンドの様に感じてしまい、複雑な気分になるのです。
勿論、私の一番のフェヴァリットミュージシャン、ロブハルホードの歌声と
唯一のオリジナルメンバーでもあるイアンヒルのベース、
「ペインキラー」からの参加で何だかんだプリーストで
一番ドラマー歴が長くなったスコットトラヴィスも居るのですが。
ただ、現実は現実。正直、KKが揉めずちゃんと長い間フォローしていたら
KK&リッチーフォクナーでツインりードが完成してしまうのに・・・
解ってはいても、やはり複雑なのですな。黄金期からのファンとしては。
やはりフィールと音の重みが違うのですな。
まあ、仕方ない、と思いながらステージはハイペースで進み
会場も大盛り上がりです。
で意外に感じたのが「デザートプレイン」
このメンツだと黄金期の様にアップテンポで進むと思っていたら
レコードに違いテンポで演奏しているのに驚き、新鮮に感じました。
それと、初めて聞く「ナイトカムズダウン」バラードでは無いけど
バラード的に、そして微妙に音が被るのですがリッチーとアンディーの
ツインハーモニーが黄金期の懐かしさを感じます。
そして、新作からの「ライトニングストライクス」
現メンバーで制作とあって、新作の曲の演奏が一番シックリ来て
カッコ良いのです。
本来、リッチーがメインで弾いていたであろう?中間のギターソロは
アンディーが弾くという変わった感じに。RECではグレンが弾いていたのかも?
ギターサウンドバランスも整い、前は軟質に感じた(グレンが居ても)
リッチーのリズムギターのギターリフが硬質でエッジを感じます。
(リードはやはりザックワイルド的なサウンド)
スラッシュメタル勢でも多い様に、EMGのPUと硬質なリズムギター
そしてツブ揃いの良いリードはこういうヘビーなサウンドにとても適していて
メタリカ、スレーヤー、エクソダスと大物スラッシュメタルバンドをはじめ
多くのヘビーロックバンドにEMGが合うと広めたのは
ザックワイルドの功績かもしれません。クリーントーンはチトなんですが
80年代LAスタジオミュージシャンに人気だったのも分かるし。
と、今回もアンプ類はステージに並んでいません。次のYG誌等で確認ですな。
ギターシンセを導入した「ターボラバー」で会場は大合唱。
この時点で、まだ50分位なんです。08年武道館公演のように
さっさと終わりそうな勢いにチト焦ります。
グリーンマナリッシのギターバトルはKK⇒グレンのパート通り
リッチー⇒アンディーと続きます。ただ、アンディーの音が聞き取り辛い。
PAでは無くてアンディーの好むサウンドメイクなのかも知れません。
カッコいいAの単音疾走ギターリフから私の運命を変えた
「フリーフィールバーニング」がプレイされます。
この曲はグレンが9割リードなのですが、アンディー⇒リッチーと
ソロを分割してツインのハーモニーと繋ぎました。
黄金期、定番のアンコール曲だった「アナザーシンク」がロブの
ヨーデル的、コール&レスポンスを観客とした後、プレイされました。
その後、プリーストステージのハイライトとなるハーレーダビットソンに乗り
ロブがステージに再登場。アクセルを吹かします。
そして早く感じた、節目にプレイする「ヘルベントフォーレザー」
ここは順当にグレンパートをアンディーが弾くギターリフ、そしてギターソロ、
その後2012年のフェアウェルツアーから導入した
本来は無いリッチーのリードとバトンが渡ります。この短い曲が1つの佳境で
スコットトラヴィスのマイクMCとバスドラで観客を煽り
あのキラーツーバスドラムがイントロの必殺「ペインキラー」へ。
ここのリフはリッチー&アンディーのギターリフがカッコいい。
リードはグレンパートもKKパートもリッチーが弾くオイシイ所取り。
冴えわたっていました。と、やはりKKが居ればなぁ・・と女々しく思う。
グレンがワイドストレッチで弾いていたフレーズはタッピングで弾いていました。
グレンの大きい手、長い指が有って出来る技だったのでしょう。
(私もタッピングでしか弾けない)
アンコールですが、
前日の追加公演、後楽園のJBCホールにグレンティプトンが登場した!という
ニュースがネットで広がっていましたので「出ないと怒る!」位の感覚で居た
グレンが登場しました!他の地方の公演を観られた方には申し訳ない気分になりますが
極東のこの国までパーキンソン病を患いながら良く来てくれたと
つくづく思うのでした。(流石に酒飲んでいないだろうなぁ?)
他の公演では「ヘリオン~エレクトリックアイ」だったそうですが
グレンのコンディションを考慮して、ギターソロ速弾きの難易度が低い
「メタルゴッド」を弾きました。
リズムギターの音は3人ギタリストが居るので区別が付きません。
生まれて初めて、コンサートでチト右目が潤みました。
続く「ブレーキングザロウ」はアップテンポでプレイ。
グレンは後ろ側に立っていましたが、
高速ダウンピッキングをシッカリ弾いているではないですか。
もう、この時点で、本編でウジウジ言っていた
リッチー&アンディーのツインリードへの仕方ない不満が
一気に飛び去りました。
そしてラストの「リビングアフターミッドナイト」
キャッチーなリードをグレンが奏でます。
「B」の音で伸びるチョーキングビブラートでグレンと判る音は
聴き納めとなりました。
(チト脱線しますが、同じパーキンソン病を患い亡くなった
MR・BIGのパットトーピーは良く長い時間、武道館のステージで
タンバリンを振っていたモノだ、とつくづく感じました)
もう、ジューダスプリーストの演奏も、年齢的、またはメンバー的に
聴き納めになるかも知れない・・・・。
名残惜しさの中と、グレンが登場で興奮する会場の熱気の中
カーテンコール。
メンバーは次々と去り、最後にロブが挨拶してステージには誰も居なくなりました。
「THE PRIEST WILL BE BACK」というバックドロップが。
コレでラストでは無いだろうかな?
フェヴァリットのファンとしては有終の美を飾って欲しい気分になります。
(同日、渋谷オーチャードホールではロバートフィリップしか居ない
キングクリムゾン公演が。観たいけど高額・・・・・)
お客さん達は本当にステージが終わったと分かっているのに
席から離れない人がかなり多かったのです。
きっと、プリーストを満喫して見送っていたのだろうなぁ・・・・・。
19:30から立ちっぱなしの私は(病気と怪我には堪える)
長い旅路で(???)、同じく立ちっぱで帰宅すると、日をまたいでおりました。
(しかも笹塚で降りるの間違え、新宿で複雑な京王新線(都営新宿線)のホーム迄
二人で彷徨い・・・・・(ここが一番疲労来ました)
プリーストネタは何だか熱く、長文になってしまいます。
グレンが居るプリーストを観れて、感無量です。
年齢と共に感動が減って行きますが、満たされました。
東京、最終公演のセットリストです。
War Pigs
(Black Sabbath song)
Firepower Intro
1.Firepower
2.Running Wild
3.Grinder
4.Sinner
5.The Ripper
6.Lightning Strike
7.Desert Plains
8.No Surrender
9.Turbo Lover
10.The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)
(Fleetwood Mac cover)
11.Night Comes Down
Guardians
12.Rising From Ruins
13.Freewheel Burning
14.You've Got Another Thing Comin'
15.Hell Bent for Leather
16.Painkiller
Encore:
17.Metal Gods (with Glenn Tipton)
18.Breaking the Law (with Glenn Tipton)
19.Living After Midnight (with Glenn Tipton)
We Are the Champions
ジューダスプリースト「ファイアーパワー」ツアー2018日本公演
最終、東京公演にkomaki氏と行ってまいりました。
今回はグレンもKKも居ないのではなぁ・・・と行かない事も検討していたのですが
早い段階でkomaki氏が伊藤正則のラジオの先行予約で押さえてくれておりまして
二人揃って体調不良ですが行ってまいりました。
東京公演は東京都調布市にある武蔵野森総合スポーツプラザメインアリーナと
最初聞いた時は「???」でした。axexやAKBの総選挙、
関ジャニ∞のコンサートやサッカーJリーグをしている東京スタジアムの隣の
初めての会場でした。
私・・・日本武道館に相当甘やかされてきたんだ・・・とつくづく思いました。
幕張メッセや埼玉スーパーアリーナでも遠く感じないのに
今回は遠かった。地方遠方からの方には申し訳無いのですが、
京王線は乗り間違えると大変で・・・・。
調布の隣、飛田給・・・。西東京と言われるエリアですね。
何か電車1時間30位なのに凄く遠く感じて仕方ない・・・。
と、komaki氏と待ち合わせ。地下鉄から京王新線通り、飛田給駅に。
東京都心部の会場は改装工事に入っているんでしょうかねぇ、
アリーナクラスだとここか、と。
会場は90年、「ペインキラーツアー」で初めてプリーストを観た
代々木オリンピックプール第一体育館的な会場でした。代々木は
リバーブ感強かったのが逆に良く更に凄いパフォーマンスになりましたが。
やはり都心部から離れている事も関係あるのでしょうかね?
19:30開演でした。
1時間前に会場に着いたら、革のライダースやスタッド、パッチGジャンを着込んだ
中高年齢層が圧倒的多数。長髪率も高い。(皆、仕事大丈夫なのかしら?)
定番化しているブラックサバスの「ウォーピッグス」のSEから
新作の1曲目、「ファイヤーパワー」でステージスタートしました。
スコットトラヴィスの精密機械の様なツーバスが響きます。
聞こえて来るギターの音はリッチーフォクナーの音が圧倒的にメイン。
以前、アメリカツアーかしら?投稿動画で一応観たのですが
ステージパフォーマンスを引っ張っているのはもうリッチーでしたね。
やはり金髪長髪にスリムボディーエピフォンのフライングVがとても似合い、
メンバーとは親子以上の年齢差、一番華があります。
勿論ロブハルホードも。
というかロブは05年から復活プリーストを1公演づつ毎回観ていますが
67歳の今、ロブがプリーストに戻ってから一番声が出ていて絶好調でしたね。
勿論、若い頃の超絶ハイトーンメインとは行きませんが、深みのある中低域
そしてとても艶の有ったハイトーンスクリームが驚異的でした。
10年前に同世代だったベンチャーズを観に行きましたが
若い(もう37歳?)のリッチーが居るのととグレンが居ない事が影響したのか?
生き返った位の歌でした。
勿論、華のあるロブとルックス、パフォーマンスと力量でアピールするリッチーの下手側。
それに反して、華やかである筈の上手側は毎度後方でベースを弾くイアンヒル
そしてサポートギタリストとして「ファイヤーパワー」をプロデュースした
アンディースニープ。ですが・・・兎に角アンディーに華が無い!!!
頭髪の事もあるでしょうし、短い髪の毛に黒い衣装に黒いフライングVシェイプや
エクスプローラーシェイプのギター。とにかくサポートとは云え
地味で華が無いのです・・・・・。
ロブが脱退した90年代ボーカルを務めていたティムリッパーオウェンズも
素晴らしい歌い手なのに華が無く、他のメンバーと明らかにオーラーが違う様に。
ギターのリードプレイの殆どはリッチーが弾きまくり、冴えわたっていました。
サウンドバランスがイマイチしっくり来ず、リッチーの音が響く。
そして硬質なアンディースニープのギターの輪郭がイマイチ聴きとれない。
プリーストの魅力の要、ツインリード&リズムギターの配分は完全崩壊です。
勿論、アンディーの腕前は良いです。が、サポートという事もあるのか?
凄く地味で、リッチーの弾きまくり、白玉的空白はリッチーが
正確なリードを放り込んできます。
ツインギターがカッコ良い「ランニングワイルド」へと続くのですが
元々KKの後釜のリッチーがグレン、KKをアンディー、
エンディングのKKのリードはリッチーと、
プリーストツインリード体制は崩壊です。
しかし、演奏力は確かであり、ボトムを支えるスコットトラヴィスのドラムは
重低音を増し、どっしり定位置でベースを弾くイアンはツインギターの音色で
あまり輪郭はハッキリしないものの、全体の演奏にドワーと和音を足した?
そんな感じの地味ながら超安定プレイに全体のサウンドに重厚感を与えます。
前回、既にパフォーマンスで動きがおかしかったグレンが居ない事があるのか?
全体的にアップテンポに。
で、ギターバトルの所以外の多くのリードはリッチーが弾き、
アンディーのリズムギターの音の輪郭がイマイチで。
そして3曲目の「グラインダー」で決定的に違う2人のギタリストの
息がピッタリのリフのフィールと重さと深みがグレン&KKの
40年培ったあの「感覚」と全くの別物。演奏力の象徴である
リズムギターがKK&グレンの迫力に及ばないのです。
まとまりと広がりも。
それは当然の事ですが、歴8年のプリーストトリビュートバンドに居たとは云え
リッチーフォクナーとサポートのアンディースニープでは全くの別物。
komaki氏も思った様ですが、プリーストであってプリーストでない
何というか、3人の看板の内2人を失った事で
プリーストのトリビュートバンドの様に感じてしまい、複雑な気分になるのです。
勿論、私の一番のフェヴァリットミュージシャン、ロブハルホードの歌声と
唯一のオリジナルメンバーでもあるイアンヒルのベース、
「ペインキラー」からの参加で何だかんだプリーストで
一番ドラマー歴が長くなったスコットトラヴィスも居るのですが。
ただ、現実は現実。正直、KKが揉めずちゃんと長い間フォローしていたら
KK&リッチーフォクナーでツインりードが完成してしまうのに・・・
解ってはいても、やはり複雑なのですな。黄金期からのファンとしては。
やはりフィールと音の重みが違うのですな。
まあ、仕方ない、と思いながらステージはハイペースで進み
会場も大盛り上がりです。
で意外に感じたのが「デザートプレイン」
このメンツだと黄金期の様にアップテンポで進むと思っていたら
レコードに違いテンポで演奏しているのに驚き、新鮮に感じました。
それと、初めて聞く「ナイトカムズダウン」バラードでは無いけど
バラード的に、そして微妙に音が被るのですがリッチーとアンディーの
ツインハーモニーが黄金期の懐かしさを感じます。
そして、新作からの「ライトニングストライクス」
現メンバーで制作とあって、新作の曲の演奏が一番シックリ来て
カッコ良いのです。
本来、リッチーがメインで弾いていたであろう?中間のギターソロは
アンディーが弾くという変わった感じに。RECではグレンが弾いていたのかも?
ギターサウンドバランスも整い、前は軟質に感じた(グレンが居ても)
リッチーのリズムギターのギターリフが硬質でエッジを感じます。
(リードはやはりザックワイルド的なサウンド)
スラッシュメタル勢でも多い様に、EMGのPUと硬質なリズムギター
そしてツブ揃いの良いリードはこういうヘビーなサウンドにとても適していて
メタリカ、スレーヤー、エクソダスと大物スラッシュメタルバンドをはじめ
多くのヘビーロックバンドにEMGが合うと広めたのは
ザックワイルドの功績かもしれません。クリーントーンはチトなんですが
80年代LAスタジオミュージシャンに人気だったのも分かるし。
と、今回もアンプ類はステージに並んでいません。次のYG誌等で確認ですな。
ギターシンセを導入した「ターボラバー」で会場は大合唱。
この時点で、まだ50分位なんです。08年武道館公演のように
さっさと終わりそうな勢いにチト焦ります。
グリーンマナリッシのギターバトルはKK⇒グレンのパート通り
リッチー⇒アンディーと続きます。ただ、アンディーの音が聞き取り辛い。
PAでは無くてアンディーの好むサウンドメイクなのかも知れません。
カッコいいAの単音疾走ギターリフから私の運命を変えた
「フリーフィールバーニング」がプレイされます。
この曲はグレンが9割リードなのですが、アンディー⇒リッチーと
ソロを分割してツインのハーモニーと繋ぎました。
黄金期、定番のアンコール曲だった「アナザーシンク」がロブの
ヨーデル的、コール&レスポンスを観客とした後、プレイされました。
その後、プリーストステージのハイライトとなるハーレーダビットソンに乗り
ロブがステージに再登場。アクセルを吹かします。
そして早く感じた、節目にプレイする「ヘルベントフォーレザー」
ここは順当にグレンパートをアンディーが弾くギターリフ、そしてギターソロ、
その後2012年のフェアウェルツアーから導入した
本来は無いリッチーのリードとバトンが渡ります。この短い曲が1つの佳境で
スコットトラヴィスのマイクMCとバスドラで観客を煽り
あのキラーツーバスドラムがイントロの必殺「ペインキラー」へ。
ここのリフはリッチー&アンディーのギターリフがカッコいい。
リードはグレンパートもKKパートもリッチーが弾くオイシイ所取り。
冴えわたっていました。と、やはりKKが居ればなぁ・・と女々しく思う。
グレンがワイドストレッチで弾いていたフレーズはタッピングで弾いていました。
グレンの大きい手、長い指が有って出来る技だったのでしょう。
(私もタッピングでしか弾けない)
アンコールですが、
前日の追加公演、後楽園のJBCホールにグレンティプトンが登場した!という
ニュースがネットで広がっていましたので「出ないと怒る!」位の感覚で居た
グレンが登場しました!他の地方の公演を観られた方には申し訳ない気分になりますが
極東のこの国までパーキンソン病を患いながら良く来てくれたと
つくづく思うのでした。(流石に酒飲んでいないだろうなぁ?)
他の公演では「ヘリオン~エレクトリックアイ」だったそうですが
グレンのコンディションを考慮して、ギターソロ速弾きの難易度が低い
「メタルゴッド」を弾きました。
リズムギターの音は3人ギタリストが居るので区別が付きません。
生まれて初めて、コンサートでチト右目が潤みました。
続く「ブレーキングザロウ」はアップテンポでプレイ。
グレンは後ろ側に立っていましたが、
高速ダウンピッキングをシッカリ弾いているではないですか。
もう、この時点で、本編でウジウジ言っていた
リッチー&アンディーのツインリードへの仕方ない不満が
一気に飛び去りました。
そしてラストの「リビングアフターミッドナイト」
キャッチーなリードをグレンが奏でます。
「B」の音で伸びるチョーキングビブラートでグレンと判る音は
聴き納めとなりました。
(チト脱線しますが、同じパーキンソン病を患い亡くなった
MR・BIGのパットトーピーは良く長い時間、武道館のステージで
タンバリンを振っていたモノだ、とつくづく感じました)
もう、ジューダスプリーストの演奏も、年齢的、またはメンバー的に
聴き納めになるかも知れない・・・・。
名残惜しさの中と、グレンが登場で興奮する会場の熱気の中
カーテンコール。
メンバーは次々と去り、最後にロブが挨拶してステージには誰も居なくなりました。
「THE PRIEST WILL BE BACK」というバックドロップが。
コレでラストでは無いだろうかな?
フェヴァリットのファンとしては有終の美を飾って欲しい気分になります。
(同日、渋谷オーチャードホールではロバートフィリップしか居ない
キングクリムゾン公演が。観たいけど高額・・・・・)
お客さん達は本当にステージが終わったと分かっているのに
席から離れない人がかなり多かったのです。
きっと、プリーストを満喫して見送っていたのだろうなぁ・・・・・。
19:30から立ちっぱなしの私は(病気と怪我には堪える)
長い旅路で(???)、同じく立ちっぱで帰宅すると、日をまたいでおりました。
(しかも笹塚で降りるの間違え、新宿で複雑な京王新線(都営新宿線)のホーム迄
二人で彷徨い・・・・・(ここが一番疲労来ました)
プリーストネタは何だか熱く、長文になってしまいます。
グレンが居るプリーストを観れて、感無量です。
年齢と共に感動が減って行きますが、満たされました。
東京、最終公演のセットリストです。
War Pigs
(Black Sabbath song)
Firepower Intro
1.Firepower
2.Running Wild
3.Grinder
4.Sinner
5.The Ripper
6.Lightning Strike
7.Desert Plains
8.No Surrender
9.Turbo Lover
10.The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)
(Fleetwood Mac cover)
11.Night Comes Down
Guardians
12.Rising From Ruins
13.Freewheel Burning
14.You've Got Another Thing Comin'
15.Hell Bent for Leather
16.Painkiller
Encore:
17.Metal Gods (with Glenn Tipton)
18.Breaking the Law (with Glenn Tipton)
19.Living After Midnight (with Glenn Tipton)
We Are the Champions
バロー文化ホールとい所で。今回、意外なルートを行きます。
(東京公演も)
自分達も良い年齢で、プリーストがロブを失った時期の年齢層な訳ですしね・・・
メタリカは10年前?のBIG4のDVD観たきりチェックしていないのですが
ジョンボンジョヴィも衰えているそうですし、
頻繁にステージ立っていない私も70分のステージがキツイ位で・・。
若さって素晴らしいモノですね。
昨夜、伊藤正則のラジオを聴いていたのですが
「今回は今までの中で一番良かったんじゃないの~!」と
コメントしていました。まあ、今は批判して売れる時代でも無くなったのもありますが
ロブの絶好調は伊藤正則も私と同じ読みをしていました。
お客さんも若い頃の違い、手を振る上げる人は多いですが
ヘドバンしている人はあまり見なかったかもです。
グレンは今回同行し体調に合わせて出演したらしき事を言っていました。
(チト、私寝ぼけてて)
色んな病気でもそうですが、とても有効な薬が開発されたら・・・と
つくづく思います。
日本で見れなくても、グレンとKKがギター持って並んで立っている姿を
見てみたいですね・・・健康なウチに。
ただ、今のKKがコレで葬式の事を言う状態ですしで。
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/29242
今回はなななんと、私の住んでる街でも
ジューダスの公演があったのですが、
仕事の都合で見にいけなかったのですよ。
私たちのこの先も含め、ロックと共に年齢を重ねていく人はゴマンといるでしょうが、HR/HMのような激しい音楽になると、どのように老いと向き合っていくのかは一つのテーマであるようにも思いますね。メタリカなんかも往年のレパートリーを披露する時でも、以前より軽くなった印象があるんですよね。
客席にいても、2時間も立って頭を振り続けるのは体力的に相当キツいですからね。
もちろん「ペインキラー」なんかを聴くと今でも血が騒ぎだす自分がいるのもまた確かですし、今回数曲参加したグレンのように、難病を克服して、ツアーのようなハードな活動は難しいとしても、少しでも長く活動して欲しいと思いますね。生きてるうちにもう一回、1曲だけでもいいからKKとグレンのいるジューダスが見てみたいっすね。
長年の確執というモノもありますしね。
お金が絡むと余計厄介ですな・・・・。
グレンが居たからプリーストの音楽性は広まったのですが
その分、独善的にもなったりですかね。
「ペインキラー」後にロブが抜ける迄はKKは楽しかったそうです。
トシ取ると、拗れは頑固になりがちです・・。
バンドって永遠ではないんですな。
オールドファン且つ、ギタリストの目線で見ると
やはり、本人達が居ないだけではない&違う音という淋しさ感じてしまいます。
リッチーフォクナーは素晴らしいギタリストで
パフォーマンスも完璧で
新作からは4曲やりましたが、
本文中でも書いた様に新作のプレイではとてもシックリきます。
やはり外タレは平日が多いから仕事で行けない
そういう残念さは残りますね。
ニューアルバムでのリッチー・フォークナーは素晴らしいですが…
平日でなければチケット取ってたかもです。