コロナー 「MENTAL VORTEX」

もうすぐステレオが修理から戻ってくるのですが
相変わらず今はネットで音楽聴く状態です。
CDその他の音源が聴けません。
ステレオ修理は本体購入金額をとっくにOVERしております。
今時、CD、MD、USB、ラジオ一体のモノは
早々見つけられないですしね、半分オーバーホールしました。

と、このコロナー（コロナウィルスは憎し。持病有りなので余計）
スラッシュメタル期の作品はコレが最後になるのかな？
今回、スイスのコロナーのCDは計四作頂いたのですが（有難う御座いました)
この作品が一番落ち着き、サウンドにも整合感が有り
変拍子、多彩な旋律を散漫にならず出来上がっている作品に思えます。
元々テクニカルバンドですが、技巧的にも大きく成長してますね。
このダミ声ボーカルが苦手な方以外だと一番取っ付き易い作品の様な気がします。

Divine Step


アグレッシブさ、エクストリームさを求める方には物足りないかもしれません。
スラッシュさはかなり落ち、押し寄せるグルーブメタルシーンに近付ける
グルーヴ感も、何だか90年代ヘヴィーロックシーンに至る様な
冷酷さ、虚無感も有るかも知れません。
私個人として、頂いてからコロナーの作品の中で
一番聴いている作品です。
ある意味、コロナースラッシュ期、一番アダルトな作品でしょうか。
最後にビートルズのカバー「アイウォンチュー」が収録されております。
このダミ声でビートルズのメロディーを聴くに違和感が有る方も
いらっしゃるかも知れませんが、この曲をチョイスしたユニークさも
私自身は面白いと思っております。
音楽情報が多くなかったという当時のスイスでビートルズの衝撃は
もしかしたら遅れてやってきたのかな？？？
爆走系のスラッシュメタルとはチト違い、ロックに拘らず
その他のポピュラーミュージックを聴いていた耳で
色々アイデア持ち込んでますね。
セカンドアルバムではジミ・ヘンドリックスの「パープルヘイズ」を
どんだけやるんだ！？と思うアレンジをしていましたが
この「アイウォンチュー」も長いです。

この後の作品ではテクノ/エレクトロニクス路線へ行き
当時のトレンドにマッチするサウンドへ行く様なんですが
その頃、音楽学校へ通っていた私。
ギタリストコースの生徒ではコロナーが好きな奴らもおり
実際、90年代をプロギタリストとして生きていくには
有効なサウンドになったのでしょうね。

ギタリストのトムバロンはこの後、ピーターガブリエル、スティング、
ザ・フー、ジェフベック達、超一流のアーティストのバンドで
プレイしていたミュージシャン達とプレイし
プライベートジェフ機に五つ星ホテル、毎晩10人の女の子達から
好みの子達をチョイスしベットを共にする
男なら憧れるウハウハなロックンローラーライフを
満喫し、最高の時間を過ごしたそう。
今は音楽スタジオを経営し大きな仕事で働き詰めの
大金稼ぎをしているようですが
実際この正にコロナ渦で、経営はどうなっているんでしょう？
リモートRECが有効な時代ですしね。
我々でもリハーサルするのに大苦労しておりますので。
（2曲プレイし、即換気&休憩で効率悪く廃業するスタジオも増え）
実際、コロナーとして春にCDリリースの予定だったそうですが
あまりにタイミングが悪すぎる‥多くのミュージシャンが苦悩する
現在と想像してしまいますね。

はよ、有効なワクチンを無料提供してくれー！