インギー君・・・・「オデッセイ」

久々？に毒を吐かせてもらいます。
もうねぇ・・・この彼の事を書くと、本が１冊出来てしまうくらいなんですが。
私はインギー君名義になってからのスタジオアルバムは「セブンスサイン」迄
何故か？持っているんですが、もう、ジミヘンのカバーバンドでも
ずーっとやってて欲しい位です・・・。
中学、高校は丁度ギターヒーローブームで皆、高崎晃、ジョージリンチ、
そして、このインギーに憧れる同世代が多かったです。
私、インギーの曲は別にして、この金太郎飴的なギターソロには当時から
何の感銘も受けなかったんですよ。
一応、コピーした曲はありますが、彼の名義になってからのアルバムで
好きなのは、「マーチングアウト」と「トリロジー」だけです。

「マーチングアウト」は実質的二曲目の「アイルライトゥシートッナイト」が
聴きたかったという意図がありました。この曲は未だ持って名曲だと
思います。しかし、何だ？曲は素晴らしいのにこのギターソロは？？？
と、高校生でも思いました。
「マーチングアウト」と「トリロジー」はジェフスコットソートと
マークボールズという素晴らしいシンガーが入っているのも適面だと思います。
（まあ、ジェフはこの頃はまだ、実力不足といわれましたが）

しかし、また、素晴らしいボーカリスト、元レインボーの
ジョーリンターナーを入れて製作した、写真の「オデッセイ」
何か、どうにも聴く気が起きなかったんです。
恐らくそれは、「ヘブントゥナイト」のＰＶを観てしまったからだと思います。
何だ？ネオクラシカル路線からいきなりＭＴＶでヘビーローテーションされるのを
狙った曲を突然作りおって！と、ミエミエだったからです。
前作「トリロジー」でも「ファイアー」という明るい曲が有りますが、
この曲は何処か湿り気がある良い曲です。

体調不良ですが、久々にまた「オデッセイ」を聴いてみました。
前作に比べシックリ来ない・・。
ジョーの歌とストラトの音はとても良い！！
（ジョーの歌は近年の方がもっと凄いですが）

しかし、何時ものスケール練習ソロが始まると、本当に！胸焼けが酷くなりました。
そして、ゲンナリしている所にアメリカン狙いの「ヘブントゥナイト」で
トドメを刺されました。

もう、いいや・・・と、一応聴き切りましたが、また聴きたいと思いません。
その２作後の「ファイアー＆アイス」では「ティーザー」というＭＴＶ系曲で
またしてもやってくれるし・・・。

ジョーが脱退した後、何時ものメチャクチャ口撃が始まります。
「アイツはホモだぜ！」「アイツの体の毛は人間の毛じゃないんだぜ！」
（カツラと言いたいんだろうが）

元ＢＵＲＲＮ！編集長の酒○康氏はアルバム「ライジングフォース」が
リリースされた時、コメントにこう書いてます。
「ハイハイ、わかったわかった、アンタはうまいよ、ホントに上手だよ、と
嫌みを言いたくなるほどのテクニックのひけらかしと、感情表現皆無の
プレイにはウンザリだ。」と
このアルバムに６２点を付けています。
勿論、今とは比べ物にならない程ＨＲ／ＨＭのクオリティーが高かった時代です。

元ラウドネスのマークヴェゼーラを迎えリリースした「セブンスサイン」は
個人的に今までの作品よりは良いのでは？と思いましたが、
ラジオで伊○正○氏は「アイツは何時までたってもやる事、変わってないんだもん！」と
声を荒げて発言してました。
確か同誌で７０点台を付けている人も居ました。

それ以降のプレイを聞いたのは何かのステージでビデオに出た事。
元プロレスラー高田延彦のＶＳベイダー戦に高田の曲を何時もと同じ
ピロピロピロ・・という曲を作り試合前に花束贈呈してた所。
ラジオでＧ３の公演、ジミヘンの「ヴードゥーチャイル」の３人のセッションの時
サトリアーニなんかはツボを押さえたプレイをしているのに
インギーは相変わらずの弾きまくりだった事・・・・・。

インギーのフォロワーと言われるプレーヤー達とは一味凄みが違うのは
解ります。
しかし、今なら、インギーに影響を受けた元コンチェルトムーン、
ダブルディラーの島君や孤高のギタリスト、中間英明を聞いてた方が
遥かに良いです。

インギー崇拝者の大批判を買うような記事でした。（以上）