ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

上田馬之助とジャイアント馬場

2020年06月09日 | プロレス
以前から何度も書いたプロレス初観戦、
後楽園ホールの駐車場側エレベーターで遭遇してしまった
タイガージェットシン、上田馬之助、そしてインド系謎のマネージャー。
キッズに上田さんが怒鳴り散らかし、おまけに閉まったエレベータードアを再び開け
カメラ小僧を殴った超至近距離。初観戦でとんでもないスリルと恐怖でしたが
プロのヒールに徹するシンに殴られたファンも居るという中
もしかしたら、上田さんがシンから守ってくれたのかも知れません。
そして礼儀正しく、真面目な方ですもんね。
バラエティー番組に登場し不倫ドッキリを仕掛けられた頃、
怖さを超えて本当に面白かったです。誠実さが滲み出ていて。

日プロ猪木乗っ取りの密告者と言われる上田。ここは謎だらけですね。
猪木のやり方をホントにヤバいと感じた説。
遠藤幸吉に金の事で脅され虐められ泣く泣く吐かされた説。
裏切り者のイメージ付き、日プロ残党として馬場全日本に冷遇され
見切りを付けて海外を主戦場にした、と多くのレスラーから言われてますよね。
私個人で読んだ本では上田馬之助の事を悪く言う同業者さんて見ないんですよね。
まあ、警鐘、批判発言語録も有りますが、反論は見てません。
ほぼ同期の馬場、猪木。
特別扱いの馬場は別にして上田は練習の鬼。
猪木も練習の鬼で2人は仲が良く、一応上田の裏切りに
「まさか上田に裏切られるとは思わなかった!」
「追放された事より上田に裏切られた事の方が辛かった」と猪木に言われ
後々、「猪木さんに悪い事をした」そう語った事も本に載っていたり。
馬場は自分に泥を被らない様にした等。
猪木日プロ追放へと導いた上田をその数年後
タイガージェットシンとタッグを組み新日本上陸、
大塚氏が提案した日本武道館での猪木vs上田のネイルマッチ(五寸釘デスマッチ)は
チケットが売れ、観たくて仕方ないファンの電話対応が大変だったと。

ガチのシューターで関節技、極め合いに滅法強く
そして体が固い、日プロ時代は居眠りする観客が居たり
アメリカに渡っても上のカードをあまり取れず後輩のアンダーカードでやってたそうですが
日本最上陸の際、全日本、新日本、国際と
上田争奪戦が繰り広げられたとも聞きます。実際は国際のみ受け入れたと書かれてますが‥。
結局は後々、3団体全てに上がる訳ですが
私のリアルタイムは全日本がシンを引き抜いた頃の極悪タッグなんですよね。
今でも上田馬之助以降の本格的ヒール!とかTARUは言われたり
プロレスでは徹底していましたが、後々聞く上田語録はあまりにも誠実なモノばかり。
「ニューリーダー抗争」の時は「団体に育ててもらったのに恩を忘れるとは」的な。
vs前田日明としてのポリスマンとして前田の蹴りを堂々と受け
逆に前田を動揺させたという説は有名ですよね。
新日本に上がったのは漫画「プロレススーパースター列伝」での
リング上の悪行、そして猪木裏切り者のイメージが強過ぎ驚いたモノですが

コレが馬場となると‥‥
正直、私が読んだ範疇ですが批判的な事も多くて。
特に頭に残るのが日プロ時代のコーチ、レフリーの沖識名の名を使った
日本武道館での興行、沖識名の名を使い興行したのに
沖氏にお金が行かなかった事、プロモーターとしての馬場への怒り
コレが一番頭にこびりついております。
社長、プロモーター、そして元子夫人の存在
馬場全日本への愛と憎と極端に出るレスラー、スタッフの話がでますが
表には出なくとも公然と馬場批判が出たし私怨にも感じます。
私もリアルタイムで観たこの試合、
コレはもしかして私情が挟んだ腕折り試合だったのかな?
そう想像するのも多種多様のプロレスファンの楽しみでもあるのですが。


【不穏試合・馬場が上田を怒りの腕折り制裁!】ジャイアント馬場vs上田馬之助83'March Giant Baba is rage, Ueda arms folded! In Sho


こうYouTubeに動画上がる時は必ず「不穏試合」としてUPされています。
投稿者さんの煽りなのか、ガチなのか?
アメリカではガチで相手の腕を追った上田ですし、
ほぼ片手が使えずアームブリーカー繰り返され
決定的な左腕へのヒップドロップ!コレはエグ過ぎる!
上田の演出なのか?もしかして事故なのか?故意なのか?
セコンドの天龍を含め、ランバージャックデスマッチというのもありますが
多勢に無勢ですね。
三沢がベイダーの腕を折った様に、本当の制裁だったのか?
上田さんがIWAジャパンの事故が無ければ?とか、
義理堅く慰問活動をし、且つタニマチの多かった人の様なので
語らなかったかも知れないかな?

私がこの会場等で観たのは、シン、鶴見五郎と組んで極悪トリオだったり
TVではほぼ放送されませんでしたが、シンでは無くスーパーデストロイヤーとのタッグで
世界最強タッグの出場だったり。
ただシンは全日本に上がっても、上田は見なかった様な。
長州やカルガリーハリケーンズ参戦と選手の飽和状態ですし、
全日本所属レスラーも海外にお払い箱受けた選手達も。

その後フェードアウトし、vsUWFの助っ人として突然新日本で活躍し
NOW、IWAジャパンでターザン後藤達との対決から不幸な高速道路での交通事故。

後々語られる馬場と上田の人間性や性格。
コレは良くも悪くも。
馬場の場合は会社社長という立場も有りますが(隣に強力な方も居ますが)
人間模様が出てくるのがプロレス。
PWF王座を返上した後、一線を引いた馬場なので上田の絡みは
分からないし二人共に故人ですから。
リング上だけでは無く、リング下の方も気になるのです。
少なくとも私が読んだモノの中に上田馬之助の話は美談の方が多いので。
人間と人間なので、一概には話を固める事は出来ないですが。

国際プロレスのジャージを主に扱ったキャピタルスポーツの事が
ラジオで出て来たので、上田、馬場の関係性を思って記事にしました。

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4 コメント

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Unknown (Home In My Shoes)
2020-06-09 00:47:23
こんにちは(*´ω`*)。

なんちゅうか、太郎さんは目線が暖かいので私、好きです。って、おっさんがいきなり何言ってんのか、って感じですが。

私、上田ファンでして。新日は見てなかったのですが、シンと組んでヒール役全うしてた彼が気になって。「男は馬之助」って自著も買いました。

そこには日プロ崩壊時の件は、クーデター計画に自分の名前が(知らないとこで)挙がってて、心情的には同調したけど動揺して会社側の信用のおける人間に「相談」したところクーデターが露呈した形となり、猪木に裏切り者呼ばわりされたと書いてました。

自著ながら自分が当事者であったことは記しており、「あれこれ言われてるが(当時の自分の未熟さ含めて)、自分が知ってるのはこれだけだ」みたいな書き方だったと記憶してます。

事実はひとつでも関わった人の立場で見方は変わるもんでしょうから、自著での記述は上田ギリギリの誠意と私は今も思ってます。

ゴツい興行の世界では昔気質の「損を黙って受け入れる」タイプの男だったのかなって勝手に思い入れております。真相はわかりませんけれど。

そういえば、その自著の中で「力道山先生の墓参は欠かさない(シンまで一緒に行ってた写真が載ってました)けれど、そんなことしてるのは俺だけだぜ」みたいな頁がありました。上田のプライドだったんだと思います。

いい仕事し続けましたよね(*´ω`*)。本当に。日本人ヒールのパイオニアですもん。勇気いりますよ、ホント。
返信する
Home In My Shoesさん (太郎)
2020-06-09 01:33:15
ありがとうございます。コレでも自分の発言は控えている所もあるのですが
そういえば上田自伝を読まれたと書かれてましたもんね。
私も一度読んでみたいモノです。
wiki情報でですが、とにかく殺伐としていたあの頃の日プロですんね。
馬場派、猪木派、吉乃里派、吉村派が有った上、藤波入門時
北沢氏は酷い虐めが起きない様にしていた、ナガサキのインタビューでも有りましたが
893の組みを抜ける時の危険さ的内容が書かれたり。
ナガサキは上田の付き人で上田と行動を共にしたそうで。
この頃、毎日に様に選手会が開催されてたと百田光雄の話。
子供の頃から接していた猪木が会社を乗っ取ろうとしただけ、と。
このクーデターは皆関わっている訳ですし、人の良い上田さんは
一番損な役割と仕打ちを受けた様にも感じます。
プロレススーパースター列伝では猪木を主役で書いてあったので。
力道山への尊敬の念はかなりだった様ですね。力道山の名前を使い
興行する人達とは一線を博する様な。ただあの大会で上田さんはスクリーンで登場した記憶が。
経営者である力道山、馬場、猪木の裏側は色々出て来ますし、責任も重大なので
良くも悪くもが出てくるのは仕方ないですが、ラジオ聴くと
カブキや天龍、ヒロ斎藤を始め色んな所で上田馬之助の話が少しでも出るんですよね。
引退するつもりで最後のカナダマットでオカマキャラを求められたヒロ斎藤は
フロリダ、ペンサコーラの上田さんに電話し、髪を染めていいでしょうか?と。
木村健悟は日プロ入門時、教えてくれる人はいないけど、練習熱心な上田さんかな、と話してました。
筋を通したら、中途半端な気持ちでは無く本気でやるなら、という事で了承してくれたそう。
怖いシンに蹴飛ばされていた若手のヒロ斎藤の事は覚えていてくれた、と。
もしUWFと本格的に関節技含めシュート気味に闘っていたら面白かったかも。
その辺りは後輩のナガサキがイケイケの前田戦で上手い切り返しを見せていましたが。
キャラもあの顔つきも全てにおいてヒールのプロフェッショナルですね。
あんな日本人ヒールは時代背景も含め、二度と出て来ない気がします。
た色んな所でも書かれていますがリアルヒールの裏側はリアルな人間の姿が見えます。
上田馬之助はその最たる日本人レスラーかも知れません。
返信する
腕折り事件は… (凸椪)
2020-06-10 19:16:19
上田が、一時、新日で対UWF勢に対する“ポリスマン”を務めたのが、テレビで視た範囲で知っていたので、ガチンコでは強かったとは思います。「腕折り」と言えば、この映像の他に、新日で猪木がシンを相手に、同じ新日で北米タッグでシン・上田組によって王者チームのS小林が腕を集中攻撃で折られて戦意喪失し、虎の子のベルトを奪われた試合が思い浮かびますが、ミスター高橋本を読むまでは、コレらの試合でも実際に骨折させられたものと考えていました。アップされた馬場上田戦も、テレビで視た覚えがありますが、放送当時は上田の腕は折れていたと考えたと思います(猪木シン戦のアングルを真似たような芸の無さは何とも…?)。
その後、色々なプロレス内幕本を読むと、業界の仁義として…と言うよりは、毎日真剣勝負を行える訳じゃないから、試合で対戦相手を負傷させるのは、常識的にはあり得ないし、それでなければ試合中の怪我はアクシデントだったかと、自然に考えられるようになりました。アンドレの脚を折ったキラーカーンの一戦は、アンドレが受け身の取り損なった事故だったとも聞きますが、ただ団体内のトラブルで実際に不穏な試合はリング上で行われることがあるそうですね!?各オフィスに属している地味な中堅の実力派レスラー(いわゆる藤原や木戸修のようなポリスマン)がプロモーターの意を請けて、相手を制裁するセメントマッチが行われるケースが時折あるそうで、メインエベンタークラスのスターレスラーが制裁されてリング上で惨めな姿を晒したら、以後、客も呼べなくなるどころか、恥ずかしくてリングには上がれなくなって、そこのテリトリーでは“仕事”ができなくなるという生臭いエピソードも聞きます。
馬場も猪木も団体のエースであると同時に、プロモーターであったから、通常、相手を負傷させることはないと思うし、放送中に流れた「鶴見五郎が6ヵ月間の出場停止」云々のコメントも、何かワザとらしく聞こえます。それにしても実況の倉持さんと解説の田鶴浜さんは懐かしい。
シンが新日に登場した場面。リングサイドの最前列で観戦しているうちに、試合に乱入して山本小鉄をKOしたことや、日本リーグ争覇戦で上田が山本を出場停止に追い込んだ試合なんか、今にしてみると良くできたアングルだと感じます(笑)。上田馬の助は日本プロレス末期にメインで上がっていましたが、ワンショルダータイツを履いてインタータッグの王者になったものの、盛り上がりのある試合が組めず、ガチンコの実力とは裏腹に観客動員に繋げなかった結果、団体崩壊の末に全日に吸収合併の憂き目に遭って冷遇され、アメリカへ逃れてホトボリが覚めた頃(=全日との契約期間が過ぎた頃)、「まだら狼」として国際プロレスに登場した時には、心底驚きました。上田も業界のルールを順守した律義さはあるものの、彼以上に常識を重んじる国際吉原功社長が法的な問題をクリアしていることを確認して上田を使ったのは、当時、友好的関係にあった全日馬場に筋を通しただけではないと思います。全日との契約を「紙一枚…」として新日へUターンした長州一派のジャパンプロ残党に比べて、上田・吉原両氏はそこの点で立派だったと思いました。
返信する
凸椪さん (太郎)
2020-06-10 21:06:50

昔の様にテリトリーが全米、あちらこちらに有れば
セメント事故を起こした事は即広まると聞きます。
大塚氏か新間氏か忘れましたが日本で起きた事は2~7日で世界に広まると。
この動画の頃は完全にベビーvsヒールの対戦構図で試合されていますが
必ずしも絵を描いた事が反映されるとも限らないとも思います。
若松がマネージャーで付いた前田vsアンドレのセメントは外国人陣営お一部しか知らなかったと
言われますし。当然、若松も知らず、が、良い試合だった!と絶賛したり。
アンドレの場合はマクマホンが後ろ盾ので問題にならなかったそうですし
カーンがアンドレの足折ったのはカーンが目測を誤り、その後誤りに行ったら
「この後、これをアングルに抗争して稼ごうぜ!」なんて逆にアンドレに励まされたそうで。
猪木がグレートアントニオを苛めたのはアントニオにプロレス界と主な繋がりが無いからと書かれてますが。
不穏なセメント典型的は橋本vs小川でもありますね。
藤原たちも勿論ですが、(藤原vs小川戦)
プライド高いマスカラスがハンセンにシュートかけて
腕関節極めたまま離さないなんて映像もみますね。
ただ、人間ですし人種差別も色々あろうとも一つのシリーズを盛り上げる為に雇われた選手達ですから
目立たぬ、判らない所でやりつつ興行を成功させる
その中では色んな喧嘩も有る、がプロレスと解釈していますが
上田と馬場の動画、コメント欄では上田の受けが上手い等書かれていましたが
あれがもし故意でなくプロレスなら、二人共流石のトッププロと思います。
見た目には相当えげつないヒップドロップですし。
猪木vsシンは看板カードでアングルと書かれますが
馬場、上田の関係は日プロ残党時以降から(残党メンバーの殆ど)
馬場&夫人への良い話を聞かないし、SWSはリングではプロレス(仕事)していたけど
裏(人間関係)はガチでシュートだったと語られ居る様に
試合の腕折りの真相は素人で見極め難しいですが裏はシュートだったのか?
そう思う所があります。新日本ならそれを上手く利用して抗争対立を作り継続させたと思います。
川田が言ってましたがプロレス界は「真面目な人間が変人扱いされる」そう語っていたのが印象的で
長州の2度もUターンなんて一般社会では通用しない、おかしい世界だよ
長州の事では無くともこの業界の構図を揶揄していたM井上がおりました。
因みに鶴見の六ヶ月の出場停止は、既に鶴見がヨーロッパサーキットが決まって
上手く出場停止というアングルを乗せた事でしょう。
鶴見がコーヒー好きな馬場に「アラビアンコーヒー」をお土産に持って行ったら
脳天チョップされ悶絶しながら「ありがとな!」と言われた逸話が面白かったです。
国際になるとアンドレが自分を育ててくれたのは国際プロでギャラが安くとも上がりたいと、
ウチにある国際パンフレットに新日本に登場している筈のアンドレが国際のパンフレットに
デカデカと載っていた訳がM井上の話で分かりました。
資金力に苦戦しても国際、吉原に感謝している人達が多い逸話に感じます。
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