ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

タイガー服部 引退

2020年03月06日 | プロレス
40年以上レフリーをしてきたタイガー服部が先月19日に引退しましたね。
服部のプロレス界入りはザ・グレートカブキの著書やインタビューでも良く書かれていますが
明治大学レスリング部、バンダム級世界選手権4位という実力。
オリンピックに出場出来なかった悔しさが有ったそうで。
ニューヨークでレスリングのコーチして儲からない所にフロリダ入り。
日系ブッキング、プロモーター&元レスラーのデュークケオムカと明治大学の先輩
マサ斎藤とカブキ(高千穂)の日本人ヒールコンビのマネージャーをする事に。
体が小さいからコックローチとも呼ばれたとも。
エディーグラハムの王国フロリダ、ブリスコ兄弟から勝利を得た日本組が
破れたジェリーブリスコの上に日章旗掛けて「ナンマイダ〜」とやった所、
ドレッシングルームに颯爽と引き上げる服部に観客達が襲いかかり
カブキとマサ斎藤で客ボコボコに殴り逃げたという話が凄く印象深いです。

私が初めてタイガー服部の存在を知ったのは
やはりジャパンプロレスで全日本プロレス参戦時にレフリーとして
裁き始めた頃です。私は「誰?このちょんまげ髭おじさんは?」と
暫く謎な存在でした。
これまで見ていた日本人レフリーはジョー樋口、MR高橋、和田京平、
そしてアメリカ人のレッドシューズデューガン位でしたから。
長州サイドの人間として、阿部四郎のような極悪レフリングしないだろうか?
そう思っておりました。
丁度、上のポジションで裁こうとした和田京平は服部にポジション奪われたと
もうバチバチだったそうで。

で、ガングリオン事件からまさかの長州の新日本プロレスUターン。
一億円の金で動いたとも聞く。(キラーカーンは長州の様な男と思われたくないと泣いて引退)
そこで元新日本プロレス出身のレスラーも大勢Uターン。
この間の引退興行でビデオ出演しフロリダで一緒に苦楽を共にした天龍に
「光雄(長州)を裏切れないよ」と話し新日本に移ったそうで。
この後、多くの新日本プロレス中継で服部の姿を見る事に。
何かのトークショーでアメリカナイズドされた娘さんが日本語がほぼ話せない
年齢的にもそんなに遠くなかったのでかなり驚いた記憶があります。

私個人として、服部の姿が鮮明にクローズアップされた、
ガチに被害受けた、橋本vs小川のセメントマッチで苦しみ悶える姿が忘れられない‥‥。

【橋本真也vs小川直也 第3戦】 不穏試合


いやぁ、レフリーとは云え受難ですね。
セメントですからね。
本人的には思い入れが深い試合だそうで。

と、実は元レスリング日本チャンピオン、世界4位という実績もあり
裏ではプロレスラーより喧嘩の強いレフリーとして
後々素性が知られる事に。
そして、アメリカ生活で英語堪能という事も有り、渡外担当という役職で
ブラッドレイガンスの情報がマサ斎藤に入り、服部がドイツに
ベイダー招聘担当として渡り、駆け引きをかけてきたベイダーに屈する事無く
日本招聘した経緯がスポーツ報知の服部ヒストリー特集でもやっていましたね。
その因果な流れのベイダーvsスタンハンセンの東京プロレス界ではまだ少なかった
東京ドームの試合を裁いた事が印象深いそうですね。

と、タイガー服部、昔の姿より今の年齢になっての
白髪チョンマゲ、髭のスタイルの方が、凄くシブいですね。
ダンディージイさんに見えます。

多くのレスラーや関係者に愛されたタイガー服部さん、
お疲れ様でした。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (colo)
2020-03-06 19:46:53
いやぁ~、懐かしい‼️
あの頃は熱かった‼️ 胸踊りました‼️
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Unknown (Home In My Shoes)
2020-03-06 21:29:06

太郎さん、こんにちは。そうですか、タイガー服部さんが引退されるんですね・・・。まぁ、もう充分な期間活躍されたことですし。勇退、ですよね。

小川橋本戦、テレビでリアルタイムで見ながら非常に不可解だった思いが記憶にあります。ジョー樋口じゃあるまいし、って思いましたもん。

しかし、長州大変な場面をどうにか乗りきりましたね。最後、長州を張本人の橋本が止めてたのは一番不可解でしたが。

私、あんまり内幕に詳しくないもんで、太郎さんのブログは大変興味深いです。団体と一緒にレフリーが動くのも違和感ありましたが、「阿部四郎」は当時私も思いました(笑)。いやー、話はそれまくりますが「悪徳レフリー」って言う発想自体、実に楽しいです(*´ω`*)。やっぱりプロレスは素晴らしい!
返信する
coloさん (太郎)
2020-03-06 23:25:32
この頃は熱かったですねぇ。
コレによって橋本の運命が大きく変わりましたね。
当時、この試合は「???」でしたが、後になって凄い出来事だったと興味深いですね。
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Home In My Shoesさん (太郎)
2020-03-06 23:39:29
あっ、既に引退されました。
最後は今いる日本人選手の殆どに胴上げされていました。
もう70代ですしねぇ、十分やりきったでしょう。盟友マサさんも居ないし。

ホント、リアルタイムでは全くもって不可解でした。
つい数日前迄小川と抗争していたゴルドーまで居るし。
何で橋本やりかえさないんだ?とも。
ただ、服部へガチの蹴りがモロに入ったので、「コレはおかしい」とは思いました。
蝶野も控え室でやりかえさない橋本にイラついていたそうです。
同日、大仁田vs蝶野の新日初電流爆破ありましたしね、
猪木の新日本へのジェラシーが「子殺し」へと向ったのかな?と。
ゴルドーは「猪木さんに用心棒頼まれたからやっただけ、小川はグリーンボーイだから
もっと修羅場を乗り越えなげればいけないと思った。品日本若手や橋本への思いは無い、
ただ長州だけは許せない、オレに向ってFU◎K YOUと言ったんだぜ!
アイツはこの場を収めなくてはいけない人間だろ!オレを誰だと思っているんだ!ジェラルドゴルドーだぞ!」と
インタビュー本で語っておりました。
正規軍に対抗する立場だから当然「阿部四郎?」と思いますよね。
後、昨夜知ったのですが、昨年足を切断谷津は「会社命令で維新軍に入れられた」と
訴えておりました。「正規軍で居るつもりだったのに、高田の売り出しもあったしさ」とも。
返信する
タイガー服部正男氏は…。 (凸椪)
2020-03-07 16:30:39
タイガー服部レフェリーを初めて視たのは、全日本プロレス中継だったと思います。巨漢レスラーの多かった全日では、いかにも細身で小柄な印象を受けたので、正直、大丈夫かなぁと感じたのを覚えています。
後々、判ったのは元アマレス選手で、何かの事情で渡米した後、しばらくニューヨークで教えていた柔道々場は極真空手と共同使用していたと聞いたことがあります。
その後、日本で視た時には全日ではなく新日の中継で、ただまたしばらくしてジャパンプロレスの専属として、全日のリングで裁くようになったと記憶しています。Uターンしたジャパンに随って新日へ登場した時には、彼の波乱万丈(?)のマット生活を感じましたが、その時の一エピソードとしては、元々、全日からオファーのあったベイダーを説得して新日へ引き抜いたのも服部氏だったそうな??ベイダーはそのことを、のちに大いに感謝していたようです(全日より新日の方が、格段にギャラが高かったため…)。しかしベイダーの初登場が、悪名高かったTPG(たけし軍団)を介したものだっただけに、(旧)蔵前国技館で大暴動が起こってしまったのが、後々、ベイダーの人気にも影響していたと思います。暴動がなかったら、ハンセンやホーガン並みのスターになっていたかと…?それと蔵前の一戦でのレスラーとしての猪木の衰えも認識できたのが寂しかった。
余談ながら(すべてが「余談」のようなものですが、)タイガー服部正男氏は、私の大学の先輩で、さらに古いレスリングOBに訊いたところ、服部氏が在籍していた頃は、元オリンピック選手だった笠原監督の元、(マサ)齊藤昌典や(サンダー)杉山恒治など1964年東京五輪代表選手を輩出するなど、全盛時代にあったとのことでした。私自身は服部、齊藤、杉山、それと坂口征二ともプロレス界入りしてからしか知りませんが…。
もっともそのレスリング部OB氏は、プロレスが好きではないらしく、彼らのことを半ば、自嘲気味に話してくれたのが残念でしたが。
返信する
凸椪さん (太郎)
2020-03-08 00:21:20
ジョー樋口もミスター高橋も元プロレスラーでしたしね。
ジャパンプロレス、全日本、新日本の関係は最後ゴチャゴチャになってしまいましたしね、
マサ斉藤も一時期ジャパンプロ所属になってましたもんね。
当時TVで観れるレフリーは高橋、山本小鉄、たまにデューガンの記憶しか無くで。
ジャパン、新日、全日、WJ、新日本と。当時の普通の一般日本企業ではありえない経歴になりますよね。
ベイダーも新日本、Uインター、FMW(WWF)、全日本、NOAHですもんね。
あの暴動事件の後位からプロレス空白期があるんですよ、私。
再び観た時は三銃士が活躍していて。猪木vs藤波60分フルタイムドローとか観れず。
シンやハンセンが長く日本で重宝されたのは人間性による気もします。
ブロディーやベイダーのプライドの高さと我侭も有ったし、
新日本では後にトニーホームやノートンの登場もありましたしね。
そう云えば、U-JAPANでキモとMMAで闘う予定が代役でビガロになった試合を思い出します。
生で観てうな垂れたので。コレがベイダーだとどうだったかな?とも。
服部が一年生の時、マサ斉藤は四年生で雲の上の存在だったと。
そして、マサさんの先輩サンダー杉山はマサさんを苛めてたから
坊や呼ばわりされたカブキが道場で杉山制裁してからマサは喜び
カブキとツーカーの仲になったとカブキの著書に書いてありました。
マサさんR木村は日プロ期待の星で、東京プロレスに誘った北澤氏が申し訳無い事した
と、話してました。東プロに呼んでなかったらもっと早く注目されたのに、と。
坂口は柔道会とのイザコザで馬場にハイワイに呼ばれ、そのまま長くアメリカでサーキットしたので
アメリカの水が合ってしまい帰国したく無かったそうで。
坂口は戸口やクツワダとかが一番近い感覚だそうです。
その時代はレスリング界、柔道界のしがらみが複雑だったんでしょうね。
講道館に通った会社の上司なんかは「八百長だ!」とクソミソに言い
私と口喧嘩になった事あります(笑)
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グッジョブ!! (喜一)
2020-07-23 15:35:06
BS朝日「ワールドプロレスリング」の番組内で、引退セレモニーの模様が放送されましたが、服部さん最期は本当に良い笑顔でした。
学生時代にレスリングで世界4位になった事があるというのは知らなかったです。
本当にプロレスが好きで、身体が小さくてもプロレスの仕事に関わりたかったのでしょうね。

子供の頃に、プロレス生観戦で、全日本を観に行った時に、ジョー樋口さんが実際に間近で見ると鍛えられていて、結構凄い身体してるのに驚きました。
でも、よく考えてみると、レスラーがぶつかってきたりもするので、鍛えていないと危ないし、務まらないですよね。

服部さんの話に戻りますが、最期はオカダがレフェリーの服部さんから3カウントを奪われたのを見て、オカダ!有難うと云いたかったです。
良い仕事をしてくれました。
プロレスの雰囲気は、昔と変わってしまいましたが、プロレスって良いなぁと思いました。

ライガー引退セレモニーの時は、「怒りの獣神」の大合唱でした。棚橋選手にも有難うと言いたいです。
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喜一さん (太郎)
2020-07-23 23:47:32
私はテレビで、見たかな?良い式でしたよね。
ホントはもっと長くセレモニーやったのでしょうね。
見たかったです。最近は新日本のYouTubeは速攻で消されてしまいますし。
そうなんです、レスリングの猛者なんです。私てっきり世界チャンピオンだと勘違いして。
この事はカブキの自伝で知りました。フロリダで殺されかけたり
BARで白人に馬鹿にされ、ケンドーナガサキがブチのめし訴訟起こされたりと。
ジョー樋口はあんなに弱いのに何時もメインイベントをさばいているんだ?と
子供の頃、常々思ったモノでした。
そういえば、エルデスペラードもタイガー服部レフリーに裁いて貰って‥と
ラジオで語ってましたな。ライガーは今も道場の部屋使っているのかしら?
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