とりたてて何もない日々のらくがきノート

からだに関することや昭和の懐古、たまに俳句など

句材探しは長命の素?

2025-02-26 06:36:47 | 日記


去年12月18日のブログで引用した『8つのツボで30の病気を
治す本』の著者の髙橋徳先生がオキシトシン(脳内ホルモン、
幸せホルモンとも呼ばれる)に関して書かれた本があって
その中に早朝の散歩の効用についてのくだりがある。

日の出の時間に外に出て、太陽の光を浴びながら深呼吸すると
大変心地よく、脳内でオキシトシンが分泌される。それは朝の
太陽の光にはより多くの良い「気」が含まれているからで、
禅僧が日の出と日の入りの時間に座禅修行するのは、その
時間帯が一番良い「気」がめぐっているからだと言われる。

また外に出たらそのまま30分ほど散歩することで、さらに
オキシトシンが分泌され、誰かを思いやる事がオキシトシン
の分泌にとって大事な要素となるので、人を思ったり何かを
考えながら歩くのがよく、そうするとゆっくり呼吸する事に
なるので自然に腹式呼吸となり、分泌をさらに活発に促す
こととなる。

という事だそうで、確かに早朝は空気が違う感じがして気持ち
がいい。私は早朝というかまだ真夜中の時間に起きてしまうの
で(笑)毎日ではないが朝、短い時で20分ときには1時間弱
くらい近所を歩いている。
軽めの運動をする必要性からそうするのもあるが、他には
俳句の句材を見つけられないかとあれこれ観察するという
目的も持っている(笑)この習慣は髙橋徳先生の本を知る
前からなので、私は何も知らないまま身体に良いオキシトシン
を分泌させる行動をとっていたわけだ(笑)

そう言えば有名な俳人の先生方には長命の人がかなり多い。
作句するにも机にずっと座って歳時記やノートとにらめっこ
しているばかりではとても無理で、やはりあちこち徘徊(笑)
して句材を探すしかないわけで、先生方も長年そうしている
内に自然と自らオキシトシンを分泌させて、健康が保たれて
来られたのかもしれない(笑)

鏡の中には・・・

2025-02-19 06:15:08 | 日記


一昨日もらったコメントから寅さんの話になり、思い出した事が
あって、それはヒロインがいしだあゆみの作(男はつらいよ
寅次郎あじさいの恋)の時に、珍しくもいしだあゆみから本気で
寅さんが迫られる場面があり、そういう状況がとても苦手な(笑)
寅さんは確かスタコラ逃げてしまったと記憶している。このシーン
のいしだあゆみはすごく色っぽくてきれいだった。

それでまあ誰でも苦手な状況というのはあるが、青虫や毛虫が
いるとキャッ!と飛び上がる女性も多いし私の母方の従兄弟は
男のくせにアマガエルが何よりもコワイという人もいる。私は
子どもの頃夕方になると時々ふらふら飛んでくるあのコウモリ
がとても苦手だった。体の質感とか形状とかとにかくイヤな
感じがする。そう言えばこのごろはなぜか見かけないけれども。

小学校からの友達で蟹がコワイという人もいる(笑) 沢ガニ
だろうがワタリガニだろうがスーパーに並んでいる蟹の足で
あってもすべてコワイのである。ある日、学生で帰省していて
その友達が来た時に昼ご飯にアサリの酒蒸しが出たことがあった。

アサリには蟹のチビちゃんがもぐりこんでいる事があるので
友達は中々箸を付けようとしなかったが、私が大丈夫、全然
いないからと言うとやっと食べ始めたが、私の方には全くいな
いのにその友達のひと口目にチビちゃんがいて、慌てて友達は
つまんで窓を開けるなり外へ投げだが、不幸な事に開けた窓の
外側にまだ網戸があり、それに当たってナントチビちゃんは
友達の顔面に飛んできたのである!(爆)
その後、友達がご飯時には絶対遊びに来なくなったのは言う
までもない。

人のことばかり書くのもあれなので、自分の事で言えば年齢が
いってからもう鏡を見るのがコワイ、というか拒否感が強く
なった。なんでかというと鏡の中に妖怪がいるからである(笑)
だから但でさえ面倒なひげ剃りもますます面倒になり、散髪
屋さんでは常に目を半眼にして視線を下方向に向けているの
である。30代の頃の写真と免許証の写真を並べてみると、これ
ほど人間というのは変化するものなのかと驚愕するわけである。

今書いていたら、何となく落ち込んできたので今日はもうヤメ
にする。寅さんの話から何でこんなふうになってしまったんだ
ろうか(笑)

「ムズイ」問題

2025-02-15 05:49:10 | 日記


ラジオでバラエティ的な番組を聴いていると、何年か前から
男性アナが相方のタレントさんとの会話で、「ムズイ」「ハズイ」
という言葉を何の躊躇もなく使うようになった。アナウンサーな
のにバラエティとは言えいいのかな、とずっと思っていたら誰か
が、この言葉を多用するのは放送として良くないのでは、という
趣旨の投稿をしたらしく、これに対して男性アナは色んな意見が
あると思うが私はこうした言葉を使うのをやめる事はしない、と
言っていた。この人はそれほど若くなく50代前半くらいである。

私がこの言葉を初めて聞いたのは、関東方面にいた30歳ごろで
同じ課に配属されてきた新入社員が私の真向かいの席になって
話しかけられる中で使っていたのである。
その時の印象としては、まだ学生気分が抜け切ってなくて仲間内
だけでの言葉を「こんな言い方知ってる?」みたいな雰囲気を
漂わせながら(笑)、何か上から目線でエラソーに言っていた
ように感じたものだ。

この新入社員は性格的に自ら恃むところが厚い感じで、社内の
機械設備の機能に関して先輩の私に堂々とイチャモンを付けて
くる天然的「コマッタチャン」だったので、私は枝雀さんの
「宿替え」ではないが、あなたはあなた私は私ですよ、という
態度を取り必要最低限の事しか話さないようにしたわけである。

私は相手が後輩だからといって厳しく注意したり叱りつけたり
などという事はしないタイプ(何せ気が弱いので・・笑)で
上司にも一切このコマッタチャンについては話したことはなか
ったが、配属から数ヶ月で取引先の事業所に派遣という結果に
なってしまった(ヤッパリね・・)

それでこの「ムズイ」「ハズイ」は私の場合コマッタチャンの
印象とセットになってしまっているので、この言葉に対する
違和感が他の人よりもずいぶん強いものになっていると思う。
でもラジオでアナウンサーでさえ使う言葉になってしまった
んだから私自身にとっては不幸な出会いではあったが、もう
この言葉に徐々に慣れていって受け入れて行かなければなら
ないか、としぶしぶ思った次第である。

見逃した古墳展・初春の俳句

2025-02-10 04:07:38 | 日記


このところ寒さがきびしい。近くの川に鴨がいてかわいいので
橋の上から眺めていたら、ちょっとの間だったが耳が痛くなった。
先日はラジオのパーソナリティ(今はプレゼンターというらしい)
のインスタグラムにその人の地元(南予の鬼北町)の積雪が60cm
もあった写真が出ていた。こちらでは雪が積もることはなかった
ので同じ県内でもずいぶん違うものだ。

地元といえば四国中央市は市制20周年という事で、去年の10月
初めから12月上旬くらいまで市内の歴史考古博物館で、「東宮
山古墳展」が行われ、去年どこかでそのポスターを見たので
行ってみようと思っていたのだが、気が付いたらすでに終わって
しまっていた(笑)

東宮山古墳は市内の妻鳥町で明治27年に発見され、翌年に
「陵墓参考地」に定められて宮内庁の管理するところとなった。
で、今回の展示では宮内庁所蔵の副葬品など約240点が市に
里帰りする、という事であったそうである。ボーッとしてないで
さっさと見に行けばよかった(アホ)

それでもって今日は初春の俳句をじっくり読んだのち、深く
反省しようと思う(笑)


寒明のきよき焚火が畦にあり 阿部ひろし

立春の駅天窓の日を降らし 寺島ただし

余寒なほ農継ぎてきし太柱 平塚郁子

春寒の日々にもどこか安堵感 深澤朱実

観音の指のしなやか春きざす 伊藤しの

をりからの風花よりも梅白し 真鍋朱光

白梅の花に蕾に枝走る 倉田紘文

根昆布をひと夜ねかせる雨水かな 角田登美子

『北斎漫画』・江戸期の川柳

2025-02-03 06:28:49 | 日記

(城山公園 涼櫓)

ずいぶん昔の映画で一度観たいと思っていたが、何となく観ないで
やり過ごしてしまったのがあって、最近配信サイトで観てみたのが
『北斎漫画』(緒形拳、田中裕子、樋口可南子、西田敏行)である。
田中裕子も樋口可南子も若くてきれいだったが、後半の緒形拳や
西田敏行の老けメイクがすごくて少し引いてしまった(笑)

それでおばあさんと言える年齢になった田中裕子のセリフで、近頃
は役人が往来で女の着物を巻くってハデな下着でないかを検査したり
化粧をするなとかうるさく言ってくる、というようなのがあった。

これは年代的に天保の改革の頃だったので、庶民にも倹約令が出され
華美な着物や贅沢品が禁止された背景があるので、こうしたセリフも
出て来たのだろうと思う。他にも出稼ぎに来ている農民を農村に戻し
たり、同業者の組合(株仲間)を解散させたりという事も行われた
らしい。

そして享保や寛政の改革でも倹約令は出されたが、この時はもっと
厳しいものになり寄席や歌舞伎などの娯楽も規制されたため、庶民
の怨嗟が著しいものになったようだ。

西田敏行演じる曲亭馬琴の著作で『南総里見八犬伝』があるが、
中学生の頃にテレビで人形劇になっていたと思う。その時は熱心に
観ていたが内容はもうほとんど忘れてしまった(笑)
これまで馬琴の本を読んでみた事はないが、このごろ江戸期の川柳
(古川柳)をちょっとだけ調べてみたりしていて、時代背景とかを
わかっていないので理解のむつかしい句もあるが、その中にとても
粋で色気がある(助平!)と感じるのを見つけてしまった(笑)

かんざしは 受け取る時も 髪を出し

当時の女性にとってかんざしは恋の道具のひとつで、相手の男性
から「頭がかゆいので、お前さんのかんざしを貸しておくれ」と
言われた時に、自分で抜いて「はいはい」と手渡すとあまりにも
色気がない。そこでそう言われると自分の頭をきゅっと出して
男性に抜いてもらい、返してもらう時も同じように頭を差し出し
て、かんざしを受け取る、という句だそうである。

こういうのは今では見ることの出来ない仕草であり、昔ならでは
の艶っぽい雰囲気が出ていて感動してしまった。
映画の話から知らない間に川柳の事になってしまったが、今日から
暦の上では春ということなので、少しぐらい乱れるのも許される
かなと勝手に判断して、これでおしまいにする。