とりたてて何もない日々のらくがきノート

からだに関することや昭和の懐古、たまに俳句など

江戸末期からのお墓

2024-07-26 21:01:08 | 日記


5月にお墓参りに行ってから今日でちょうど2ヶ月になる。私の父親は
五男だったが、父親の長兄の伯父には娘さんが二人しかいなくて
今はどちらも遠方にいるので、生前は父親がお墓を見ていたのだが
亡くなってからは、私が年に数回掃除やお墓参りをしている。

写真は、その伯父のお墓がある丘の中腹から撮ってみた城山で、山の
すぐ向こうは瀬戸内海である。ちなみに丘の登り口には、小さめながら
お稲荷様の神社がある。

それで、お墓はさほど広くもない区画に三基あり、伯父の本家のお墓、
父親のすぐ上の戦死した伯父のお墓、もうひとつはかなり時代を思わせる
風情のお墓で、これは江戸末期の嘉永2年(1849年)に立てられたらしく、
墓石の側面に
「○○豊吉二男 浅造二才 嘉永二年四月十一日」
とあった。可哀想に2才で亡くなったご先祖がいらっしゃったのである。
子供の頃に父親とお墓参りをしていた時には、墓碑銘を見たことなど
全くなく、数年前に自分でお墓を見るようになってから、初めて知って
ちょっとばかり驚いてしまった。ペリー来航がたしか嘉永6年だからその
4年前ということになる。

そして、江戸時代は庶民には名字がないような事を、学校の歴史の時間に
教わったような気がするが、墓碑銘にははっきり名字が刻まれている。
祖父は、父親がまだ物心つくかつかない頃に亡くなっていて、仕事は
桶を作る職人だったそうだが、その何代か前のご先祖は名字を許される
ような人だったんだろうか。それとも教わった歴史が間違っていて、江戸
末期には庶民であっても誰でも名字ぐらいあった、という事かもしれない。

このへんの事は、昔の事を知っている人は周りにはすでに誰もいないので
調べようもないけれど、父親がまだ存命のときに、もっと色々昔話をわずか
であっても、無理矢理にでも聞いておけばよかったとつくづく思った。
それから来月も目茶苦茶暑いだろうが、お盆には気温が上がらないうちの
早朝に、お墓参りに行かせてもらおうかと考えた金曜日の夜である。

夏向きな小話

2024-07-24 20:03:16 | 日記


もう暑くて、脳みそがうでタマゴになったような感じなので
今日は短い話を三つほどして終わりにしようと思う。

数ヶ月前だったかyoutubeで、ある人が神社の境内を歩いている時
そんなことをする人はそこにいないのに、二の腕をぐっと掴まれた
感じが明らかにしたそうである。でも不思議とイヤな気持ちにも
ならず、場所が場所だけにきっと守護霊さんの合図か何かだったの
だろうとその人は言っていた。

私の似たような体験は、10年くらい前の夏のお昼すぎ、なにげなく
近所の川の土手の階段を降りて、誰もいない川原から水の流れを眺めて
いたら、右肩に誰かの手の感触を、はっきり感じたことである。例えば、
道を歩いていて後ろから知り合いに、ふいに肩を掴まれる感じと
そっくりであった。
すぐに後ろを振り向いてみたが、当然だあ~れもいない。いるはず
がない。この時は先のyoutubeの人と違って、一瞬ぞっとして少し怖い
ような思いをした。

それとこれは半年くらい前の早朝のこと、用があってコンビニに
向かっていたら、歩道に、からだを二つ折りにしてうずくまり、
全く身動きしないおばあさんがいた。一瞬ギョッ!として歩みを
ゆるめながら観察すると、その人のからだの輪郭というかうずくまった姿
の色合いがどう見ても、「薄い」のである。 
それに気付いたので、すぐ眼をそらし、通り過ぎても決して振り向かない
ようにしようと決め、その場をやり過ごした。今でもそうしてよかったと
思っている。

もうひとつは、私が小2の頃だったと思うが真夜中に目が覚めて、なぜか
すごく怖い感じがして足の先の掛布団の裾の方を見ると、何か黒っぽい
ようなねずみ色のような細い煙のようなものが、とぐろ巻いていたのである。
それで驚いてさらに怖くなり、怖くなったがどうすることも出来ずに
いたら、その煙みたいなのがするすると掛布団の裾から布団の中に入って
来るのである! 
その時点で恐怖は頂点に達し、しばらく固まってしまっていたんだと思う。
そのあとどうなったか覚えていないが、子供の事だから時間がたって
自然に寝てしまったのだろう。単に夢を見てたんだろうと思われるかも
しれないが、夢にしては情景がリアルだったように思われてしかたない。

まあ、あまり珍しくもない話ではあったが、暑くて文を綴るには
ちょっとアタマが追いつかないので、今日のところはこのへんで勘弁して
もらいたいと考えてしまった水曜日である。

あの匂いが唐突に

2024-07-21 21:13:02 | 日記


このごろ、過去に印象深かったのであろうか、今の自分のまわりには
その匂いの原因など全くないのに、ある食べ物とかどこか特定の場所での
匂いとかが、何の前触れもなく急にすることがある。その匂いの元の事を
思い出したり考えたりしている訳でもないのにである。

そういう匂いがすると、はっきり何の匂いだったかわかる時もあるし、
漠然として曖昧な時もあるが、決まって快適とか嬉しいといった記憶に
つながる匂いばかりみたいで、年を取るとこんな事も起こるのかと
ちょっと不思議に思っている。

匂いがするといってもほんの一瞬なので、数分後にはその事自体忘れて
しまうけれど、食べ物にだけ関して言えば、子供時代とか若い頃に食べた
その美味しさの記憶の中に、その時の幸福感というか誰と一緒に食べた
だとかそういう事も含まれているのだろうから、一瞬の匂いだけでも
気持ちが少し高揚してしまうのかもしれない。

それで1ヶ月ぐらい前、台所の棚にエースコックのワンタンメン(袋
ラーメン)があって、袋のデザインとか子供の頃のままだしメーカーが
復活させたのかと思ったが、それは自分が知らなかっただけでずっと
販売はされていたらしい。

こんな事も知らないとは恥ずかしい限りだが、昔食べた時の味を思い出し
ながら、早速自分で作って食べてみたら、なんか記憶にある味と違った。
うまく言えないけれど、何かまろやかさみたいなのが足りないような気が
したのである。ためしに翌日も食べてみたがやっぱり同じで期待はずれ
だった。

最近唐突に匂いがする昔食べたものを、実際に今食べてみたらどんな味が
するだろうか。たぶん記憶にある味は、もう味わえないのかもしれない。
幸福感とともに思い出となっている味は、現在ではただ一瞬かすかに匂い
がした、その時しかその片鱗を味わえないものになってしまったのかなと、
どうでいいような事をくどくど考えてみた日曜日である。

変わった形の雲

2024-07-19 20:29:47 | 日記

2022年5月29日  縦長の雲というのはあまり見ないような・・・


2022年11月6日 グラスのような、古代の土器のような・・・


2022年4月16日 何かの動物が仰向けになっているような・・・


写真とは別に関係ないが、夏の雲の句を少しだけ。

夏の雲身ごもる馬と岬まで 明星舞美

犬抱けば犬の眼にある夏の雲 高柳重信

脱けがらの潜水服や夏の雲 和家明子

笑ひ仏三尊夏の雲湧けり 土田祈久男

夏空へ雲のらくがき奔放に 富安風生









梅雨明、夏暁などの句

2024-07-17 20:45:52 | 日記


昨日、スマホ(android)がシステムアップデートしろと言うので
すぐにしてみたら、最近1年分くらいの写真が消えてしまって焦った。
対処法とかを調べるのも面倒だなと思って、半日放置したあと、
何年も前のどうでもいい写真をゴミ箱にどんどこ入れてから、再起動を
かけたら、消えた写真が復活してくれたのでひと安心。よかったよかった。


最近少し真面目に詠んだ句


風蹴つてロードバイクや梅雨の明

夏暁(なつあけ)の仕草のかろき雀たち

夕風に雨の匂ひや立葵

葛切をともにドラマの話聴く

ただ無事な目覚め幸甚花南天