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資産運用は「手段」を探すより「まずは己を知る」こと

2013年07月08日 | 知らないと損するお金の話

香港やインドネシアの投資情報を公開している当サイトには、日々、多くの方からお問い合わせをいただいております。

特に多いのが、男女問わず、30歳前後の若い方から、老後資金を本格的に意識し始めた40代の方たちです。
皆さん、将来の年金をほとんどあてにしていませんから、自助努力で生き抜かねばならないと真剣にお考えの方が多く、相談を受ける側としても気合いを入れてご返信させていただいています。

ただ、当サイトでは、

単に商品の斡旋に終始するアドバイスは致しておりません。

何故かというと、資産運用に興味を持つと、多くの場合すぐに運用手段をいろいろと探してしまいますが、実は、運用する前に、自分の資産状況と将来設計をきちんと把握することが最も重要だからです。 

ですから、まずはライフプランニングと将来のキャッシュフローをお考えいただくようにお勧めしています。

こちらに具体的なライフプランニングの方法をまとめていますので、是非ご覧下さい。結婚や教育資金、冠婚葬祭費用ってどれくらい必要なの?そういった生活お役立ちサイトもご案内しています。

  お金の設計図を作る


まあ、中には面倒なことを考えるのは嫌だという方もいらっしゃいます。
この様な提案をした途端に連絡がなくなる方もおられます…。

私が商売上手であれば、多分こういう方には、ご興味のある商品のいいところを耳ざわり良くお伝えして、契約をお進めすれば取り組んでもらえるのかなあとは思います。

しかし、自分の現状把握が上手くできない方が、将来の資産作りは非常に難しいハードルだと思います。資産作りは一朝一夕でできるものではなく、長期間自己管理しながら節制することを求められるのです。

また、このような手段ばかり探す方は根気がないので、契約商品によってはペナルティーがかかるものも、途中解約してしまう可能性が非常に高い…。これではご自身のためにならない結果になることは明白です。

その方だけの損失なら仕方ありませんが、本当に怖いのは海外投資を勧められてダマされた!という印象をもたれることが一番のマイナスになると考えています。

エベレスト登山をするのに、
道順と資器材の使い方が分かるだけでは
登頂はできないのです。

自分の現状を知ったうえで、山頂までのさまざまの事象に対応する知識と技術を訓練する必要があります。そうしないと、天候の変化で命取りになる場合があるのです。

そういう理由から、商品を売り込むだけの対応ではなく、その方に合った本当に継続できる誠実なアドバイスを心がけております。

資産運用とは、まずは資金の現状と将来の収支状況を入念に検討して、目標のゴールに向かって継続することだということを忘れないで下さいね。



現状を知るとは何なのか


 

資産運用には方程式があります。

原資×利回り×期間=将来の資産

この三つの項目の何を大きくして資産を増やしていくのかを考えなくてはなりません。


原資


これは単に預貯金の額だけではありません。流動性資産として現金化できるもの、例えば株式やファンドなどの金融商品、保険商品なども、利を生まないようなクズ商品であれば、時には解約して原資にする方が得策な場合もあります。

また、中には不動産など転売できるものを運用原資に取り組むことが必要な場合もあります。

既に日本では、不動産の価値は上がるより下がることの方が多いことは周知の事実。持っていることで税金や経費、相続時の面倒な手続きなど遊ばせておいて得することは全くありません。

もう一つ重要なのは、毎月の家計や収入からねん出する投資金は、ちりも積もれば山となるもの。無駄にせず計画的にねん出して将来に備えましょう。
 

不動産に関しては、相続専門の不動産鑑定士の先生を無料でご紹介いたしますので、専門的な相談もお申し付けください。


利回り


運用利回りは、投資の手法により大きく変わってきます。これはリスクとリターンの関係を忘れてはいけません。

つまり、ハイリスクはハイリターン、ローリスクはローリターンというのが一般的な常識です。

例えば日本の銀行預金は1000万円までの保障がありますから、ローリスクの最たるものでしょうが、リターンは微々たるもの。0.数%というのは、実質ゼロという事ですね。

それに比べ株式投資、日経指数先物などの市場投資は、1日で数%リターンを取る場合もありますが、リスクはご存じのとおり。

だから、自分の許容範囲に合わせて選択する必要があるのです。

日本人に一番多いのが、利回りのいい順に商品を検討する人です。このような方は、投資の仕組みを理解するより利益の皮算用の方が忙しいのです。案外、海外投資を検討する日本人にはこのタイプが多いものです。

私はいつもお尋ねしています。

その投資がダメになる可能性はどんな時でしょう。


リスクある投資が確実に儲かりそうに感じた時、それはあなたが洗脳された事を証明しています。

まずは、リターンの根拠を十分チェックして裏付ある投資を探しましょう。


期間


投資には、必ず運用期間が必要になります。そしてこの期間はリスクと密接に関係します。

例えば、原資1000万円を年利10%で運用できた場合、

10年なら2590万円ですが、
20年なら 6700万円と倍以上になります。


例えば、原資1000万円を1億円にする場合、

25年間の運用なら、年利10%で達成できますが、
10年間の運用なら、年利26%が必要になります。

短期間で大きなリターンを望むことは、それだけリスクを取らなければならないということです。そして巷では、この高利回りが如何にも安全だと宣伝しているのが現状です。

洗脳されないように、信じるのではなく調べることが必要です。


 


自分年表を作ってみる


 将来のライフイベントや夢をお尋ねすると、いろんなご希望が寄せられてきます。しかし、将来設計ですから実現させることを前提に計画しなければいけません。

勘違いして欲しくないのは、この作業は、実現可能なことを選ぶのではなく、その夢を実現させるためにどれだけの準備が必要なのかを実感することが大切なのです。


最近の若い方の要望で多いのが、

婚期が概ね30代中盤
独立起業、分散投資
海外不動産購入、
海外移住

などですが、これらの要望を満たすために必要な資金と、預貯金や投資に回せる資金にあまりにもアンバランスが見られることも珍しくありません。

特に晩婚化した日本の若年層は、結婚後、10年後から30年後くらいまでの養育期間に莫大な支出があることをあまり実感していません。

40歳で子供を持ったら、あなたの老後の時期に大学生の子供がいることになるのです。その場合の資産設計を想定しておく必要があるのです。

まずはご自分の夢実現に、どれくらいの資金がいつまでに必要なのかをハッキリさせておきましょう。



運用利回りを過信しないこと


例えば、一番多い勘違いが「積立ファンドは高利回り」という錯覚です。

これは、国内の大手投資顧問会社ですら、月5万円で1億円を掴めるなどと宣伝している影響もあるのか、積立ファンドに対する過度の利回りを期待している人が多いようです。

でもはっきり申し上げておきます。

ドルコスト平均法とは利回りを追求するのではなく、誰でも簡単にリスクを平均化して取組む投資手法です。

だから大損しない代わりに大儲けもないのです。

積立ファンドは、積立総資金額+アルファがいいところ。運よく満期の現金化の際にファンド価格が高騰していたら、

積立原資の倍にでもなれば大成功の投資

だと思っておきましょう。

月5万円の積立で25年後に原資は1500万円。運が良ければ3000万円くらいかと思って丁度いいか、小さなショックですむ程度です。間違っても1億円を想定していたら、「騙された!」という大きなショックが待っていますよ。

 月々5万円で、30年後に1億円作れると宣伝する業者は大丈夫か


 


海外不動産投資は日本と同じ感覚で物件チェックを


海外不動産投資についてのお問い合わせは、非常に奇妙な現象があります。

不動産の素人と自負される方々が、みな口をそろえて将来の家賃収入を目的に、新興国の新築高級マンション物件ばかり検討されているのです。

賃貸目的に不動産を買うなら、プロでなくとも普通は中古の収益物件を狙いませんか?この現象は、不動産の素人外人が、東京都心の高級マンションを買い漁っているのと同じことです。

これって将来の家賃回収ができる算段と有り余る資金力がないとやらないですよね?

数百万円の予算しかない人が分割で買えるからとか、金があっても家賃収入を得るための各種手続きや経費も知らない人が安直に取り組めるものでしょうか???

まさに「洗脳されている」証拠なんですね…。


不動産投資というのは、通常はリスクの低い現物の「土地投資」を指します。ウワモノは土地の付加価値として付いたものです。
 

新興国市場で一番おいしいのは、値上がり必至の土地売買です。

まだ何もない原野に、経済成長の波でバンバン開発が進むわけですから、昔の日本同様に、バブルではない純粋な土地神話は当然あるのです。

コンドミニアムと呼ばれるマンション型の集合住宅は、その土地に建つ付加価値の部分。ここの価格は市場の騰落に影響を受けますので、バブル高騰や暴落がもろに影響するリスキーな部分なのです。

第一、新興国のコンドミニアムは金持ちか外国人しか買わないので、最初から割高なのですから、それを単に転売利得を狙っても難しいという事に気づきましょう。

なぜこのような判で押したようなスタイルの投資情報しか日本人は知らないのでしょう。

これは、土地の売買は外国人単独ではできないという法律上の問題もありますが、多くがブローカーの言いなりに買わされているのが現状です。

プロの不動産関係者も、海外不動産となると素人同然に言いくるめられている現状を見ると、海外不動産の営業マンは本当に上手いんだろうなと感心します…。

 

新興国で不動産ビジネスする者の間に

売れ残りは日本人に売れ

というのがあるそうです。

そりゃそうでしょうね。現物を見なくても、また仮に見に行ったとしても、豪勢なホテルで説明を聞き、綺麗なカタログと模型を見てリゾート気分にさせられたら1000万円以上出してすぐに買うんだから。

 

中にはバブルで高騰していることをチャンスと言って売る恐ろしい輩もいるので…。バブルはババ抜きです。そんな恐ろしいギャンブル投資は論外ですよ。

日本人に流行っていることを現地の華僑に聞いてみると分かるそうです。華僑がチャンスと見ていることに同じタイミングでやってる日本人はまずいませんから。 

 海外不動産投資 自分名義で所有する投資は大損する!?
 フィリピン不動産投資はチャンスだ!と思っている方へ


 


海外投資に興味を持った方は、まずは我が家の家計簿の見直しから始めましょう。

今どれだけの預貯金、金融資産があるのか
毎月払う資産価値のない死亡保障保険がないか
利益を生まない遊んだ不動産はないか
無駄遣いを見直し、毎月の余剰金はいくら出るか

これらの情報を基に、将来の夢達成に向けてファイナンシャルプランニングしなければ、山頂を目指すことは難しいでしょう。

このプランニングを基に、当サイトで公開した個々の投資情報が生かされることになるのです。

 海外投資で後悔したくない方へ

 


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