目が醒めると
ぼくは、雨の森にひとり、いた
ぽつりとベッドだけがある
ひんやりしているけど、肌寒くなく
密に生い茂る木々のせいか
不思議と雨は遮られている
ただ雨音だけが
いやに生々しく
まるで胎内で聞えるように心地よく響いていた
ここへ来るのは何度目だろう
希っても容易に来ることはできないのだ
忘れた頃に連れてこられる
だから
一瞬、自分がどこにいるのか
どこにつれてこられたのか
わからなくなる
しかし不安は、すぐ安堵に変わる
そしてそれも束の間
ぼくはまたもとの場所に戻っている
あの森は、どこにあるのだろう
ぼくは、雨の森にひとり、いた
ぽつりとベッドだけがある
ひんやりしているけど、肌寒くなく
密に生い茂る木々のせいか
不思議と雨は遮られている
ただ雨音だけが
いやに生々しく
まるで胎内で聞えるように心地よく響いていた
ここへ来るのは何度目だろう
希っても容易に来ることはできないのだ
忘れた頃に連れてこられる
だから
一瞬、自分がどこにいるのか
どこにつれてこられたのか
わからなくなる
しかし不安は、すぐ安堵に変わる
そしてそれも束の間
ぼくはまたもとの場所に戻っている
あの森は、どこにあるのだろう