「進撃の巨人」についての理解はありませんでしたが
マンガが5000万部売れたというところに興味を惹かれそこを確かめたくて観てきました。
私の父は10数年前に亡くなりましたが南方の方へ出兵していた関係で
私の幼いころはよく父の歌う軍歌を聞かされていましたので
当時幼かった私も自然と口ずさみ現在でも幸か不幸か殆どの軍歌は歌えてしまいます。
そんな私ですから初めて「進撃の巨人」というマンガの題名を見た時「進撃」の文字に
軍歌「戦友の遺骨を抱いて」の歌詞の一節を思い起こしていました。
「戦友の遺骨を抱いて」
作詩:達原 実 作曲:松井孝造 (昭和18年 )
1 一番乗りを やるんだと
力んで死んだ 戦友の
遺骨を抱いて 今入る
シンガポールの 街の朝
2 男だなんで 泣くものか
噛んでこらえた 感激も
山から起こる 万歳に
思わず頬が 濡れてくる
3 負けず嫌いの 戦友の
形見の旗を 取り出して
雨によごれた 寄書を
山の頂上に 立ててやる
4 戦友(とも)よ見てくれ あの凪(な)いだ
マラッカ海の 十字星
夜を日に継いだ 進撃に
君と眺めた あの星よ
5 シンガポールは 陥しても
まだ進撃は これからだ
遺骨を抱いて 俺は行く
守ってくれよ 戦友よ
この4番と5番の「進撃」と言うところです。
私は「進撃の巨人」のマンガは読んでないので映画を観ての感想ですが
「日本の近代史」だと思いました。当に私が進撃の文字から「戦友の遺骨を抱いて」
を連想したことは当たらずも遠からずだったような気がします。
鎖国の日本にペリーが来航し開国から、、、大東亜戦争へ、、、
また、植民地であった東南アジアの各国の方も自分の国のこととして
観ることが出来るのだと思います。
そして当時、白人至上主義を貫いていた白人国家の人々にとっても
振り返って観ることができるのでしょう。
「進撃の巨人」は国家、民族を超え、人類とは、、、生きるとは、、、なにかを
問題提起しているのだと思うのです。
この辺りが5000万部という発行部数になっているのではと理解しました。
そして中国で上映禁止になったことも納得できたような気がします。
(今の言論の自由が制限されている中国では上映は無理だと思います。暴動が起きるかも~笑~)
9月に上映される続編がどう完結するのか楽しみです。
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