アイドルに惹かれる理由は色々だけど、
私は、尋常ではない部分に惹かれているかな。
うまくいえないけど、その人が持つ『狂気』の片鱗がチラリと
見えるときがあって、
そんな時にドキッとするんだね。
狂気の有り様は人により様々だけど
それぞれの狂気の発散をこれ程巧みに促している
才能もまた、尋常ではない。
何より 、この舞台の完成に至るスケジュールが
狂気の沙汰であり、完成させてきた若き演者たちの
才能こそが尋常ではない。
この演劇はアイドルのハードルを高くしてしまった
というか、もともと高いものをはっきり示しただけかも
知れないが、たとえば
『もう泣かないと決めた』という曲における
田村芽実さんの表現力がスタンダードに
なるとするとこれは相当高いよ、このハードルは。