繭の中から足を引っぱっているのはファンだろうね。
というか繭と同義化しているかもだ。
少女たちは飛べないふりをして、ときどき
繭の中を覗き込んでいるだけかもしれないし。
蛹って、はためには死んでいるのと同じだよね。
でも、昆虫でいうともっとも安定して、長い期間を
過ごす時期かもしれない。
本当は生きていると気づかれない限り敵に襲われる
こともないしね。
一見華々しく見える成虫も儚いものだよね。
蛾の中には食物を摂取する器官さえないものも
いるそうだ。
成虫とか成人とかいう言い方も大人が考えたものだから、
幼虫とか幼児などというものに対する優位性が
感じられるけれども、実は単なる老衰型かも
しれないわけだから、
繭期をどれだけ、維持するのかを考えた方が
いいのかもしれない。
脳にとっては仮想も現実も関係ない。
やっかいなのは、どっちがいいかを選択するのは能自身だってこと。
現実以上に記憶に残る夢っていうのもあるからね。
贔屓の引き倒しっていうね。
いつの間にか繭にとじこもっているのは
私のほうだってことに気付かないとね。
普通は気付かないよなあ。
「昔はよかった」っていうのも悪くないような
気がするんだよね。
あきらめてる分迷惑にならないしさ。