手向けのひまわり

　　　　　　　　　写真の無断転載・使用はご遠慮願います。

今日、入っていたブログコメントに絶句してしまいました。

先日、撮影させていただいた
王子くんがお星様になったというお知らせ。

王子くんを撮影したのは今月の3日です。

その時はとっても元気でした。
主役は子犬のヴィムちゃんでしたが
2頭はとっても仲良しで、王子くんはとっても
やさしいお兄ちゃんぶりを見せてくれていました。

そのあと、病気が発覚したとのコメントをいただきましたが
病気と闘っているとばかり思っていました。

私がプリントをお送りしたときは
もう、王子くんはお星さまになっていたのでした。

血液の病気は時にして急変します。
そしてかなり難しいことも多いようです。

私は父の病の説明を受けたとき、先生がおっしゃった
「人は誰もが死ぬのだから」ということが
今も、心に残っていて、それからはいつも「死」を意識するようになりました。

人もわんこも、生あるものはいつか必ず「死」を迎えます。
誰も避けることはできません。

それなのに「死」は未知の世界です。
だからこそ人は恐れるのかもわかりません。

「覚悟はできている」という人も心の底では恐れがあると思います。

わんこたちは「死」という意識がないいわれていますが
きっとなんからの本能で感じ取っていると思います。

王子くんはまるでヴィムちゃんに、ママをよろしくね
と、バトンを渡すかのようにお星さまになったような気がします。

オーナーさんにとって、今は辛い日々だと思います。
私も突然のことで、声をかけることができません。
きっとお電話すると泣いてしまいそうだったから。

でも、最後まで頑張ったそうです。
あのやさしい王子くんはとっても強いわんこだったのです。

ご冥福をお祈りいたします。




父も今年、3回忌。早いですね。
真夏の暑い日、亡くなる寸前、
通り雨が降って、少し冷たい風が吹いていたことを覚えています。
父の最期の涙雨だったと思います。

まだまだ若かった王子くんに手向ける花は
明るいひまわりにしました。
きっと天国で元気に走り回ってることでしょう。

撮影させていただたわんこがお星さまになったことをお聞きするのは
本当に悲しいことです。
でも私が撮った写真でオーナーさんの心の隙間を
ほんの少しでも埋めることができればと思います。


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