最近、クラシックをまた聴くようにしている。
元々、僕は中三の頃にビートルズとか王道のロックにハマり、そこからギターを買って、戦前のブルースとか聴いて耳コピしていた。
なので、基本、音楽はアメリカのブラックミュージックを基調にしたものが好きだったし、今でもそうだ。
だが、大学に入って、ちょっとした縁でクラシックを聴く機会があり、そこから少しづつこっちの世界にも足を踏み入れ始めている。
だが何分、音源の量が多いし、評価もジャズのように明確に定められているわけではないから、結構初心者には苦労すると思っている。
まぁ音楽など好きに聴けばいいので、そんなに小難しく考えてはいないが、とりあえずいろいろと聴いていきたい。
本当はCDやレコードを買って、いいオーディオで聴ければいいのだろうが、僕にそんな金はないから、spotifyでちまちま聴いている。
それでたまたまこのアルバムを聴いているのであるが、これがすごくいい。
詩情というか、ものすごく情感が豊かで聴いていて安心感がある。
ああ、それに情景がこと細やかに思い浮かぶ。
クラシックを聴いた時の懐かしさ。そういえば僕が最初にクラシック音楽と出会って、そこから聴きはじめたのも、こうした懐かしさによるものだったのかもしれない。
ヨーロッパの土地には、ヨーロッパの音楽、伝統文化があり、アメリカの土地には、アメリカの音楽、伝統文化がある。
これは当然、日本も同じであって、世界中にそうした伝統がある。
今でこそ、音楽は「大体どれも同じもの」、と成り下がっているように思えるが、こうした伝統を意識しながら、それぞれの個性を活かせば、また新鮮な音楽も聴けそうであるし、それこそが多様性を肯定することであろう。
これからもたくさん音楽を聴いて発掘していきたいね。音楽の旅とは、自分自身を発見する旅でもあると思うから。