多摩川自然情報館解説員ブログ

調布市内の多摩川や緑地などの生き物や自然情報、多摩川自然情報館の生物やイベント情報を発信します。

似ている植物

2012年05月01日 | しょくぶつ

暖かくなり多摩川でたくさん花が咲いています。

今日は多摩川で見られ、皆様からのご質問の多い、似ている植物の見分け方をご紹介します。

多摩川では黄色い花が一面に咲いています。左がセイヨウカラシナ、右がセイヨウアブラナです(携帯、スマホのひとは上がセイヨウカラシナ、下がセイヨウアブラナです)。

見分けるポイントは、葉が茎を抱いているか抱いていないかです。

市内の多摩川ではセイヨウカラシナが非常に多く、セイヨウアブラナは少ないです。

続いて左がカラスノエンドウ、右がスズメノエンドウです。豆の仲間なので、エンドウ豆みたいなさやがついています。

さやの中には豆が入っています。カラスノエンドウの豆の数は多く、スズメノエンドウの豆は2つです。

スズメノエンドウの方が花が小さいです。

カラスノエンドウは市内の多摩川のあちらこちらで見られます。スズメノエンドウの方が生えている場所が少ないです。

こちらはカスマグサ。豆は4つです。カラスノエンドウとスズメノエンドウの間の形質からカスマグサ(カス間)という名前がつきました。

スズメノエンドウよりもさらに生えている場所が少ないです。

 

最後に左がカキネガラシ、右がイヌカキネガラシです。

カキネガラシの果実は枝にピッタリくっついていますが、イヌカキネガラシは枝から離れています。

この画像は、植物を採集してスキャニングしたものです。

多摩川自然情報館では、このようにスキャンした植物の図鑑を作り、展示しています。

また、近日中にこの植物図鑑を貸し出す予定です。

本日ご紹介した植物も順次公開する予定です。

皆様も多摩川自然情報館に来て、多摩川の植物の名前を覚えませんか?

イージ


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