多摩川自然情報館解説員ブログ

調布市内の多摩川や緑地などの生き物や自然情報、多摩川自然情報館の生物やイベント情報を発信します。

第10回多摩川の外来植物駆除~守ろう多摩川のいきもの~レポート

2015年10月26日 | イベント
少し報告が遅れてしまいましたが、
10月4日(日)、第10回多摩川の外来植物駆除~守ろう多摩川のいきもの~に参加しました。
一般社団法人生物多様性保全協会、調布市が共催で行っているこのイベントは今回で9回目、
生物多様性を保全するために、継続的に外来種の駆除を行っています。

今回のターゲットはアレチウリ。

多摩川では現在、外国からやってきた植物のひとつであるアレチウリが増えています。
アレチウリは「つる」性の植物で、
他の植物に覆いかぶさるようにして地面に広がるようにして増えていくので、
アレチウリ以外の植物の生育を阻害してしまいます。
いざ駆除をしよう!としても、アレチウリの実には細かいトゲがたくさん生えているため、
トゲが刺さらないように対策をしながら駆除をしなくてはいけないという厄介な植物です。
そのため、アレチウリは日本の生態系にも大きな影響を及ぼす種として特定外来種に指定されており、
運搬や譲渡の禁止など、様々な禁止・規制事項が定められています。
(詳しくは環境省のHPをご覧ください。→外来生物法の概要【特定外来生物とは?】

この日はイベントでは小学生から大人まで幅広い年齢層の方が参加し、
1時間弱の時間で236.2kgのアレチウリを駆除することが出来ました。


私自身、外来種駆除のイベントは初参加でしたが、
長く長~く伸びるつるとの戦い…
ぱんぱんに膨らんで零れ落ちそうになる実との戦い…
手袋や衣服につくトゲとの戦い…
これらを経て、アレチウリが特定外来生物に指定されるが故の理由を身をもって体感しました。

人の手によって運ばれてきて、増えてしまった外来生物。
人の手によって排除するには、運び入れる以上の労力が必要になりますね。

今後も情報館共々、多摩川の生きものをまもるための活動に協力していきます。

えりまきとかげ

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