時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

プラタナス 札幌大通公園

2022年11月01日 | 旅のつれづれ

多摩爺の「旅のつれづれ(その20)」
プラタナス 札幌大通公園(北海道札幌市)

先日、所用があって・・・ 赤坂まで出かけたところ、
JR四ツ谷駅から迎賓館を右手に見て、赤坂見附へと続く紀伊国坂(きのくにざか)の途中で、
どこかで見たような、モミジのようで、モミジじゃない、
カナダの国旗に描かれてる、メイプルに良く似た落葉に・・・ 目が留まった。

さて、なんだっけ・・・ この葉っぱ?
都心のど真ん中に、メイプルはあり得ないと思うが、
間違ってたらゴメンだけど・・・ もしかしたら、プラタナスかも?

10年ぐらい前の晩秋(ちょうど今ごろ)、出張で札幌に行ったときのことだった。
前夜の痛飲がたたって、お酒がまだ残っていたが

せっかくなんで、眠気覚ましを兼ねて、早朝の大通公園を散歩してたら、
目の前にフワリと・・・ 大きな葉っぱが舞い落ちてきた。

紅葉なのか、それとも黄葉なのか、どちらとでも言えるような、
ハイブリッドで、彩り鮮やかな大きな葉っぱが・・・ まさに、それだった。

フイルムカメラだったら、撮るのが勿体なくて無視してたと思うが、
スマートフォンなら常に持ち歩いているし、高精度のデジタルカメラが付いているので、
なんでもかんでも気になったものは撮っておいて、
いらなかったら、後からゴミ箱にポイで良いんだから・・・ なにも考えず1枚撮っておいた。

そしたら、二つある保存用のハードディスクの両方に、同じ写真が残ってるんだから、
いらなかったら、ゴミ箱にポイすれば・・・ なんて言ってるのに、
二つのハードディスクが、そもそもゴミ箱状態であり、
言ってることと、やってることが違ってるんだから・・・ バカ丸出しで、恥ずかしい。

どうでも良い写真なんだけど、こういった写真は・・・ 旅(出張)の思いでとともに、
前夜遅くまで、しこたま呑んで、語り合った旧友のことまで、
「あいつ、なにしてんのかな?」なんて、気にかけるんだから、
写真って、懐かしむという視点もあるが、
思い浮かべるという・・・ 脳の活性化にも繋がるからありがたい。

そのように捉えれば、ゴミ箱も宝の山になるので、視点を変えても良いのかもしれない。
どうでも良いけど、私はちょっとめでたい、ポジティブ思考の年寄りのようだ。

プラタナスの枯れ葉といえば・・・ 私の年代だったら、すぐに思い浮かべるのは、
グループサウンズの一発屋で、加山雄三さんのバックバンドを務めていた、
慶応ボーイのお坊ちゃまバンドこと・・・ ザ・ランチャーズの「真冬の帰り道」じゃなかろうか?

  あなたの肩先に ひらひらこぼれてる プラタナスの枯れ葉 寒そな枯れ葉
   どこまで送ろうか 真冬の帰り道 このままどこまでも 歩いていたい
   大好きだけど 言いだせなくて 心で燃えて くちびるかむだけ
   わかってほしいんだ 切ないぼくの胸 あなたがいつの日か おとなになれば

中学生のときに流行った歌だったが、女子を意識し始めたころとも重なり、
耳障りが良いうえに、なんとなくスマートで、格好良さの相乗効果もあって、
拘りがあったわけでもないのに・・・ 口ずさんでいた。

いまになって思えば、落葉樹の葉っぱは、真冬には殆どが地べたに落ちていて、
ひらひらと落ちることはなく、この歌詞は間違ってるんだが、
晩秋の枯れ葉とか、初冬の枯れ葉じゃセンスがないので、
真冬との表現は、語呂合わせの良い・・・ 想像の世界なんだと思う。

せっかくの札幌だったが、思い出が前夜の飲み会と、朝の散歩だけだったので、
次の機会では、しっかり観光したいと思ってたものの、
そのままリタイアして、稼ぎが減った年金生活に入ってしまったことから、
先立つものも必要で、私の北海道はこれで終わりになるかもしれない。

女房からは、夏の北海道に行ってみたいと言われてたんだが、
寒いところは、寒い時季が一番良いとの、ちょっとした拘りが私にはあって、
家族で出かけた北海道旅行は・・・ いつも冬だった。

粉雪が舞ってた小樽の夜は、石原裕次郎さんの「北の旅人」そのものだったし、
スノーシュートレッキングと、流氷ウォークを楽しんだ知床では、
思いがけず、オジロワシを見ることもできたけど、
女房は夏の富良野に行ってみたいというから・・・ 元気なうちに、なんとかしたいと思う。

ぼやいても仕方ないので、前日の夕方(すでに日が暮れていたけど)に撮った、
札幌のシンボル「時計塔」の写真と、同じアングルから、
翌朝のウォーキングがてらに撮った写真を添付させてもらいたい。

高知の「はりまや橋」、沖縄の「守礼門」と併せて、
札幌の「時計塔」は、日本三大がっかりの名所とも言われているが、
恋の街札幌のシンボルであり、どことなく明治の趣もあって、がっかりどころか素晴らしい。
自分の目で見て感じるまで、リンダさんじゃないが・・・ 噂を信じちゃいけないね。

晩秋の札幌大通公園を、小1時間ほど散策したが、
地べたから靴底をとおして体感する寒さは・・・ やっぱり、東京の比ではなかった。
この町に冬将軍がやってくるのは、そんなに先じゃないと、
身をもって自覚したことも・・・ いまとなっては、思いでの一つだ。


2010年10月22日、札幌大通公園で撮った・・・ プラタナスの枯葉
まさか、この1枚がブログネタになるとは、思いもしなかった。

朝7時前、人通りが疎らな大通り公園
北の大地で生活する人々の朝は・・・ 東京より、少しゆっくりしているようだ。

朝日が当たるちょっと前の札幌時計台、夜の方が・・・ 趣あるかも

恋の街・札幌のシンボル「札幌時計台」、まだ夕方の17時過ぎだが・・・ すでに真っ暗

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