多摩爺の「旅のつれづれ(その24)」
スロートラベル 奥入瀬渓流(青森県十和田市)
「松島(宮城県)」から始まった東北旅行の二日目は、
「松島」から北に約300キロ向かった・・・ 「奥入瀬渓流(青森県)」である。
半世紀ぐらい前なら、都会の近くにもあったと思われる・・・ 山あいの渓流に、
いまじゃ、都会では得られなくなった、心が求める癒やしを求めて、
梅雨時の平日に、わざわざお金と時間を使って、スロートラベルを楽しむ老若男女が多いことに、
自分たちのことは棚に上げて・・・ 少し驚いてしまった。
普通に山の中を歩けば・・・ 疲れが溜まるはずだが、
それが渓流沿いのウォーキングとなれば、癒やしになるんだから、
いまを生きる人々の、心と体に溜まりに溜まった疲労の蓄積は・・・ 尋常ではなく、
進化が著しいITのツールや、便利というだけの体感では、解決できなくなったようである。
「松島」のホテルを8時30分過ぎに出て、十和田湖畔に着いたのは13時ちょっと前だった。
東北道の十和田ICを降りて、十和田湖、奥入瀬方面に向かう道は一本道で、
全くもって迷うことはなかったが・・・ なぜか走りづらくて、ちょっと違和感を感じていた。
その違和感に気がついたのは、10分ぐらい走ったころだった。
道路の幅が狭いのである、国道なのに・・・ 都内の道路と比べて、明らかに道路幅が狭いのである。
交通量が多くないので・・・ 少し大げさかもしれないが、
対向車とすれ違ったときの距離感が近くて、トラックとすれ違ったときなどは、
ぶつかるほどではないものの・・・ センターラインを挟んでの距離感に、正直ビビってしまった。
そして、十和田湖(遊覧船乗り場の界隈)について驚いたことが二つ、
一つ目は、平日とはいえ、遊覧船乗り場に人が居ないこと、
全くゼロではなかったが・・・ パラパラ程度で、指を折って数えることができる人数だった。
そして二つ目は、民宿の多くが店を閉めてること、さすがにホテルは営業していたが、
賑わっていたのは私たちが泊まった、奥入瀬渓流沿いの大手リゾートホテルぐらいだから、
休日に、どの程度の賑わいがあったのか・・・ そこんところは分からないが、
十和田湖界隈を襲ったコロナ禍は、他の観光地とは比べものにならないぐらい大きかったようである。
たまたま偶然、店の前に居たオバチャンの声につられて、そこで昼メシを食ったのだが、
冷静に辺りの店を見回しても、開いてる店があったのかと思うぐらい観光客が居ないんだから、
箱根と比べるのは気の毒だと思うが、これでやっていけるのかと心配するぐらいだった。
早々にメシを済ませて・・・ 向かった先は、本日の目的地でもある奥入瀬渓流の散策である。
たぶん休日は無理だと思うが、平日なので観光客は少なめだったので、
渓流を下りながら、路上駐車を5回ぐらい繰り返しながら、
奥入瀬渓流というフィールドミュージアムの中に作られた、約14キロの自然遊歩道を満喫した。
川の音と鳥のさえずりを聞きながら、ところどころに差し込む木漏れ日を浴びて、
木々の緑に心と体を癒やされながら・・・ 手のひらで、冷たい川の水をすくってみたり、
遊歩道沿いにさりげなく咲いている山野草にシャッターを切ったり、
特になにがどうってことではないが、時間を気にすることなくスロートラベルを満喫させてもらった。
自ら進んで、川の水をすくってみたいなんて思ったのは・・・ なん年ぶりだろうか?
奥入瀬渓流には、童心に戻ってそんな気持ちにさせてくれる、
なんとも言えない、不思議な力があるようだ。
今宵のホテルに入ったのは17時過ぎだった。
女性陣は大浴場に向かったが、私と義弟は部屋のベランダに設えられた露天風呂に浸かり、
ちょっと緩かったが、奥入瀬川のせせらぎに癒やされながら、
女性陣が戻ってくるのを待った。
ホテルの夕食は・・・ バイキング
良い食材が調理され、好きなものを食べられるのは嬉しいが、
近隣の外国人宿泊客が多く、料理を取るときも、席についても大きな声で話すで、
せっかく夕食時間を楽しく過ごそうと思ったのに・・・ これは残念
夕食の会場を出ると、設備の設えや雰囲気は・・・ 文句なしに最高級なのに、
楽しみにしていた夕食時間が落ち着かなくては、残念というか、これはもうガッカリだろう。
そんなこんなで・・・ 東北旅行の二日目(奥入瀬散策)は終わった。
お昼に食べた地元イチオシの「バラ焼き定食」については、
後日改めて書かせてもらうこととして、旅行記の第二弾は、取りあえずここで締めさせてもらいたい。
[東北旅行の2日目(奥入瀬)を総括したら・・・ こんなもんかな?]
観光地・奥入瀬渓流 ☆☆☆☆☆ ・ここでの体感は、他では感じることができないかも?
昼メシ(バラ焼き定食) ☆☆☆☆☆ ・ご当地グルメの定番らしい。まっ、こんなもんだろう。
ホテルの雰囲気(奥入瀬) ☆☆☆☆☆ ・奥入瀬の自然の中にあり、設えだけは総てに文句なし。
〃 夕食 〃 ☆☆☆ ・夕食のバイキングは勘弁願いたい。
〃 お湯 〃 ☆☆☆☆ ・部屋付きの露天風呂を利用、ちょっと緩かった。
〃 朝食(松島) ☆☆☆☆☆ ・朝のバイキングは、こんなもんだと思う。
勢いよく流れる渓流、上高地も良いが・・・ 奥入瀬の方がスケールが大きい。
なんて名前の滝だったか忘れたが・・・ こんな滝が5~6箇所ぐらいあった。
そうそう銚子大滝でした。
感動したなんて言ってるのに、もの忘れがひどく恥ずかしい限りです。
教えていただき、ありがとうございました。
転勤で仙台に5年半いたのでよく奥入瀬に行きました。
懐かしいです。
ホテルはその通りです。
外国人観光客が増えていてるのは、当然だと思うので気にしてはいませんが、
料理に不満はないものの、お喋りにはさすがに閉口しました。
驚いたのは十和田湖界隈の民宿が、ことごとく閉められていて、
観光地なのに活気も元気もなくて、ちょっと心配してしまいました。
早く活気を取り戻してほしいと思いますが、
最初に車を駐めた、バス停近辺のお店では、食べないでお土産見るだけなら、車をここに駐めないでと言われてしまい、
なんか・・・ 寂しくなってしまいました。
観光バスで奥入瀬に来ると、ワンホスポットだけ歩いて後は車窓からというパターンが多いようですね。
今回、奥入瀬に行って思ったのは、やっぱりここでは時間をかけて歩くスロートラベルが一番ということでした。
もう少し散策が出来ると、また別の感想があったと思います。
「ばら焼き定食」は、う~ん?観光地の御飯だからねぇ・・と思いました。同じお店かどうかは不明ですが。
明日のブログも楽しみにしています。
ことり
まあ、自分の体力も無いので、文句も言えない立場なのですが、もう少し散策したかったです。
私達の頃は、外国人観光客もほぼ居なくて平和でした。
十和田湖畔は、早朝ながら、適当には人が居たように思います。
十和田湖の遊覧船も楽しかったです。
上高地、高千穂といった、渓流と緑を楽しむ場所には行ったことがありましたが、
奥入瀬には、表現するのが難しいのですが、前述の2箇所とは違った何かがありました。
奥入瀬の自然遊歩道は、一生の思い出ですね。
最高の贅沢でございますね。
私はまだ結婚する前に従姉と一緒に行きましたが、バスで通っただけでしたので何時の日か歩いてみたいという願望が未だに果たせずにいます。
多摩爺さんの平泉はまた公共の乗り物でも行けるでしょうが、奥入瀬遊歩道を歩くことはなかなかできないことでしょうから、奥様達の計画に合わせてよかったですね。