多摩爺の「時のつれづれ(弥生の36)」
♪ 時をこえて・・・
昨夜の22時過ぎ、そろそろ寝よっかなと思いつつ、なに気にテレビのリモコンを触ったら、
2022年から2023年にかけての、小田和正さんライブ録画が放映されていた。
そういえば、すっかり忘れていたが・・・ フォローさせていただいてるブロガーさんが、
今夜の22時に、小田さんの特番があると記されていたことを思い出した。
小田さんは、私の7つ先輩でありながら、どこまでも伸びてゆく透きとおった声で、
私の頭の隅っこにおいてあった、ホコリを被った古ぼけた銀幕に、
これまで紡いできた、ちょっと前から、かなり前までの数ある思い出の一コマ一コマを、
琴線に訴えかける飾り気のない歌詞とともに、セピア色の映像を投影してくれる希有な歌手だと思う。
特に生保会社の、複数枚の写真を繋いだCMは、
写真(静止画)なのに、8ミリカメラでパタパタとコマ送りされるフィルムで動画をみているようで、
登場人物の笑顔の一つ一つに・・・ ニッコリと、ホッコリをいただいている。
つい最近まで題名すら知らなかったが、
「♪ 時をこえて・・・ 」のメロディが流れてくると、
思わず見入ってしまったCMには、忘れられない思い出があった。
大学を出てからミュージシャンをやってた息子が、30歳で区切りを付け、
専門学校で学んでから、フォトグラファーの道へと進み、
15年ぐらい前に、このCMに写真を応募し、佳作をいただいたことがあった。
それは・・・ 3年前に3ヶ月遅れで、後を追うように亡くなった義父母が、
縁側に腰掛けて、二人が肩寄せ合いながら、笑っている写真だった。
いまでも実家に戻ると、玄関横の壁にパネルがかけてあるが、
米作りが生きがいだった義父が、収穫を終えたばかりの田んぼを見つめて微笑むと、
緊張して義父の傍らに腰掛けた義母に、息子はきっと「はい、笑って!」なんていったんだろう。
それはそれは、親バカで申し訳ないが・・・ 良い写真だった。すっごくすっごく良い写真だった。
女房の実家は子宝に恵まれなかったことから、先祖から受け継いだ田畑を守るために、
三代続いた取り子(養子)取り嫁の家系で・・・ 80数年ぶりに産まれた子どもが女房だった。
遅い夏休みをとって、久しぶりに帰省した孫(息子)のリクエストに、
なんとかして応えようとする義父母のぎこちない笑顔に、なんともいえない味があって、
小田さんが歌う「♪ 時をこえて・・・ 」のメロディーが、
どこからか聞こえてくる気がするから、私たち夫婦にとっては琴線に触れるワンシーンになっている。
そんな写真が・・・ 主が居なくなった実家の玄関先で、
いまも、私たちが帰省する日を待ってくれている。
「ひょっとしたら、待ちくたびれて首が数ミリ伸びてるかもしれないね。」と女房が言った。
「だったら、オバケだよ。」と私が返した。
オバケでも、幽霊でも、妖怪でも構わないが、良い写真を残してくれたと息子には感謝している。
この国を代表する人気メジャーリーガーの、翔撃的なニュースが列島を駆け巡った夜、
女房と二人して、リビングのソファーにもたれて、
小田和正さんのライブ映像を見ながら、透き通った声に耳を傾け、
思い出のページを捲り、思い出の一枚を見つけ、思い出の一コマに浸っていた。
結婚して46年、タイミングを見て親孝行してきたと思うが・・・ 心残りがあるとすれば、
元気な二人の孫を見せてあげられなかったことだろう。
作夏、息子夫婦が子どもを連れて帰省し、
里山の小径を四人で歩いて、墓参りをしてくれたことで、申し訳ないが勘弁願えればありがたい。
いい歌ですよね~
小田さん大好きです!
見逃したなぁ~(再放送があるそうでぜひ!)
そして多摩爺さんの記事にも感銘いたしました!
なんともほっこり幸せな気分になりました!
そして同じように大谷選手の幸せ報道も嬉しですね
雨の朝でしたが青空になり富士山が綺麗にお出ましになり より清々しい気分です!
気持ちいい3月のスタートです~
ありがとうございます
我が家の玄関を出ると、奥多摩(秩父かな?)方面の山々に雪が見えました。
朝はメッチャ寒かったですが、日が昇ってからはなかなか良いあんばいです。
翔撃的なニュースで持ちきりですが、なんかスッキリした気持ちで3月が迎えられ嬉しく思います。
今年も6月には帰省する予定なので、写真のガラスについたホコリ取りをしてこようと思っています。
普通のどこにでも居る、田舎の農家の爺さん婆さんですが・・・ なぜか味があるんです。
息子には感謝、感謝、もう一つ感謝です。
とても素敵な思い出ですね。
明治安田生命のCM曲~小田和さんが歌う「たしかなこと」に映る素朴で愛情あふれる写真
とても好きなCMです。
もしかして「夫婦の年輪」篇の1枚目の写真とか?
このサイトで歴代の受賞作が見れるみたいです。
https://www.my-happiness.com/prize_list.php
昨夜は早く床に就いたので、コメントを頂戴していたのに気がつきませんでした。
うちの息子の写真は佳作でしたが、生保から取材の連絡があったので、CMの一歩手前だったのかもしれません。
残念でしたが、それもまた良い思い出です。