多摩爺の「時のつれづれ(弥生の37)」
フィリバスターってなんだ?
異例の土曜日審議が行われた昨日、2024年度予算案が衆議院の予算委員会を経て、
衆議院本会議で可決後・・・ 参議院へ送付されたが、
比較的穏やかな天候と気温にめぐまれた、週末の金曜日には、
永田町(国会議事堂)では深夜に至るまで、かなりヒートアップしていたようだ。
木曜日に野党から出された、衆議院の予算委員長への解任決議案が採決されたわけだが、
恥ずかしながら「フィリバスター(審議引き延ばし)」という言葉は知らなかったが、
野党幹部による、3時間弱の趣旨弁明演説が行われたものの、与党や一部野党によって否決されると、
続いて財務大臣への不信任案がだされ、とうとう深夜に至ったらしい。
野党には野党なりの言い分があることは、承知しているものの、
審議時間が足りてないと云っていた、野党幹部のコメントに逆らうようで申し訳ないが、
予算委員会で、予算に関する質疑があったかどうかも分からないぐらい、
総理の所信表明にくいつき、政治と金問題に執着してたんだから、時間が足りないのは当然である。
いまどき、いやがらせで審議の引き延ばしをやって、どれだけ生産性が上がったのだろうか?
週明けに発表される、世論調査の結果に注目したいが、
誰かが「昭和の国会を見ているようだ。」と言ってたが、まさにそのとおりだと思ってしまった。
さらには、予算委員長への解任決議に賛成した一部の野党は、演説の最中に一時退席したり、
財務大臣の不信任案には、一転して反対票を投じており、
幹部自ら「休日に国会を1日やったら、1億円の税金吹っ飛ぶ。」と批判するのみならず、
「1億円の税金を使って、無駄な国会をやるんだったら、被災地に使うべき。」と憤っていた。
なにはともあれ・・・ これで、憲法の規定により、
予算案は参院に送付後30日で、自然成立するとの決まりがあるので、
能登半島地震の復旧、復興対策に・・・ 遅滞なく予算執行が行われることが確定した。
野党の思いも分からんではないし、確かに政治的任や道義的責任もあると思うが、
いったい、いつまで司法のまね事を続けるつもりだろうか?
振り上げた拳を下ろせないのは分からんでもないが、
そろそろ国会議員の本文でもある、新たな法律作りや、法律改正に着手すべきではなかろうか?
ただ、ちょっと気になったのは「国会を1日開くのに3億円の費用がかかる。」と聞いた記憶があり、
野党の幹部が「休日に国会を1日やったら、1億円の税金吹っ飛ぶ。」と云ってたことに、
拘るわけじゃないが、調べてみたら・・・ やっぱり、3億円らしいので、
揚げ足を取るつもりはないが、ここんところは、慎んで訂正させていただこうと思う。
データが古くて恐縮だが、2020年度の国会に関する衆参両院の予算は約1,080億円で、
365日で割ると1日当りが約3億円になるとあったが、
こう言っちゃなんだが・・・ ここには、大きな勘違いが含まれている。
内訳を見てみると、議員歳費(給料)の他、文書通信交通滞在費、立法事務費、公設秘書給与、
衆参両院議員会館や議員宿舎の維持費、職員の給与、政党交付金などの固定費で、
素人でも、変動費が少ないことに気づくだろう。
もし変動費的な費用があるとすれば、国会職員や関係省庁職員の深夜手当や休日手当だろうが、
それさえも、既に措置された、補正を含む年間予算で調整可能な費用であって、
公務員の残業手当予算は、ほぼ使い切られることもあり、固定費といっても過言ではないだろう。
なにが言いたいかというと、予算額のほとんどが固定費だということは、
昨日のように、休日に国会を開催してもしなくても、そのお金が使われることは予め確定しており、
休日に国会が開かれると、1億円がプラスでかかるといった、錯覚を招くようなコメントには、
キチンと解説を付け加えるか、発言を慎むべきだと思うが・・・ 如何なものだろうか?
「1億円の税金を使って、無駄な国会をやるんだったら、被災地に使うべき。」が、まさにそれで、
休日の国会開催で、1億円が余分にかかってると思えるようなコメントは、
固定費と追加費用を混同しており、間違った発言だと思うが・・・ 如何なものだろうか?
さらに、もう一つ深く突っ込みを入れるなら、
年間の休日(週休二日と祝日)となる120日を、365日から差し引いて、
245日で1日当りを再計算すると、その金額は4億円の半ばまで跳ね上がることから、
1日当り3億円かかるということにも・・・ 「問題あり。」ではなかろうか?
そもそも、働き方改革という視点で捉えるなら、
国会議員という立場は、国会や省庁の職員の深夜勤務や、休日出勤には異を唱えるべきであり、
彼らが行った「フィリバスター(審議引き延ばし)」は、
云ってることと、やってることの整合性が取れておらず、生産性以前の大失策と云わざる得ない。
とはいえ、税金の無駄遣いではないという視点で捉えるなら、
議員そのものに係るコストの大半は固定費であり、国会や省庁職員の働き方に迷惑かけないよう、
リモートを活用するなど工夫して、深夜だろうが休日だろうが必要に応じて、
それこそ昭和のバブル期のように、24時間働いていただければ、時間が足りないことはないだろう。
「フィリバスター(審議引き延ばし)」は、もちろん論外だが、
深夜であろうと、休日であろうと、議論が必要であれば、
社会にリモートが定着しつつある現状を踏まえ、国会も右へならへで構わないと思うし、
深夜だから、休日だからと、あえて前置きに拘る必要もないと思うが・・・ 如何なものだろうか?
たらたらと能書きをたれたが、本件はあくまでも個人的な思いであって、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解を願えればありがたい。
しかし、この本会議には「全議員が出席」することは少ない。
なので、残りの日数は何をしているのか?これが大問題です。
一般人が週休二日制で、20日間稼働=月x12か月=240日
ですから、240日-150日=90日?全く働いてない?
強いて言えば、土日・祝日を除いて毎日、国会開催でも良い。
気楽だと言えば気楽な商売です。親方日の丸で倒産が無い?
勉強不足で官僚が答弁書を作成?全く不可解。学芸会です。
それにしても、カープだけあって赤(赤字)一色で赤字国債を返済するには一人1千万円以上とのことです。
これを後世に送るのは忍びないですね。
ほんと、生産性のない国会議員ばかり(-_-;)
仰るとおり、もう少し国会が開かれても良いと思っています。
マイナンバーカード問題も、この秋には保険証と一体化される予定ですが、もう問題はなくなったのでしようか?
政治と金も大事ですが、それだけじゃないような気がしていて、議論して決めることはたくさんあると思っています。
赤字国債は気にはなりますが、すでに借り換えが常態化していて、
借り入れと返済は、すでに源泉と使途に組み込まれていて、借り入れと返済が同額なら、利息分だけ返済額が上回っており、
その利息分が先々への付け回しなので、国債全体で捉えないと、これもまた勘違いしてしまいます。
こんなこというと叱られそうですが、今後の経済発展(税収増)と、働き手不足とのトレードオフと捉えると、
いま打つ手が見えてくると思っています。
議会の運営については、どっちもどっちだと思いますが、予算を人質に取る戦略には同調できません。
あれもこれもといった議論を否定するつもりはありませんが、あれはあれ、これはこれといった議論も大事だと思っています。
議会運営をもう少し工夫すれば、時間が足りないなんてことはないんじゃないでしょうか?
与党は既に政権担当力は在りませんし、野党の引き出しの無さにも失望します。
実質には、無政府状態に近いと思います。
私達国民が議員任せにせず、国体を保つ方法を早急に見つけなくては国が消えてしまいます。
いろいろありますが、この機会に老害議員の隠居を促し、新陳代謝が進むタイミングだと捉えれば、結果オーライなので、
早かれ遅かれ、1年ぐらいのうちには、そうなると思っています。
腹が立つのは分かりますが、しばらくは成り行きに任せるしかないので、私はあまり熱くならないようにしています。