時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

四代目は姐御だった。

2020年06月17日 | 時のつれづれ・水無月

多摩爺の「時のつれづれ(水無月の10)」
四代目は姐御だった。

かつて・・・ 岩下志麻、かたせ梨乃、高島礼子などの、
色気と凄みの二つを兼ね備えた女優たちでシリーズ化された
「極道の妻たち」という、広域暴力団の抗争を女性の視点で捉えた映画があった。

個人的には、そういった業界の内情を知りたいと思ったこともなく、
ましてや身を置きたいと思ったこともないことから、
気にかけることもなかったが・・・ お隣にある半島の北に、極道顔負けの姐御が表れた。
しかも、この国の四代目を継ぐ可能性が大というから恐ろしい。

つい2~3年前までは、融和ムードを演出する温和な雰囲気を醸し出していたが、
最近の映像を見ると、顎を思いっきり突き出し「文句があるか?」とでも言いたげな、
不遜な顔つきで睨み付け、「そこまで言うか。」というぐらいの汚い言葉を操りながら
罵り、吼えまくっている。

最近読ませていただいた、ある方のブログで「
顔だち」と「顔つき」は違うというのがあった。
「顔だち」は生まれつきのものだが、
「顔つき」は後
天的なもので、自分で作っていくと言われている。

齢を重ねて経
験の重みや、他人を受容する気持ちなど、
自分に対する確信が顔に現
れてくるのかもしれないと記されていた。

そう思って見て見ると、自ら進んで姐御を選択した彼女の、猜疑心漂う横柄な
顔つきに、
身の丈を超えた背伸びと、カラ威張りをみたのは・・・ 私だけではあるまい。

ワイドショーの解説者によると、核開発を咎められて国際社会から制裁を受け、
経済活動がままならいなか、頼みの綱だったお隣の大国とは、
新型コロナウイルスの影響で往来が遮断され、国民生活は相当に追い詰められてるという。
私の記憶が確かなら、かつては地上の楽園だったはずだが・・・ いまや見る影すらないようだ。

追いつめられると、かの国が必ずやるのは・・・ 汚い言葉の脅しや、軍事挑発による威嚇である。
明らかに常識が通用しない粗暴な国なのに、
国際社会が瀬戸際外交などと云って曖昧な言葉で甘やかすから、
益々つけ上がってしまい、駄々をこねることが許されてるかのように、何度もそれを繰り返している。

本を正せば、同じ民族内の思想対立で分断されていた南北だったが、
北が暴発して戦争になったのが70年前
国連軍が関与して休戦となったものの・・・ 未だに休戦で終戦ではない。

その後は、南にその気がなくても、北は親分の尊厳というプライドを前面に突っかかり続け、
内部抗争を仕掛けていた。
適切な言葉ではないかもしれないが・・・ 毎度毎度お馴染みの、兄弟喧嘩のようなものである。

注目すべきは両国の得意技に・・・ 被害者ビジネスという共通項があることだろう。
瀬戸際外交ビジネス、慰安婦ビジネス、徴用工ビジネス
これらを総称して、他国に難癖をつけて責任を転嫁し、見返りを得ようとする被害者ビジネスという。

個人的には、歴史的な背景を振り返れば、全く持って被害者がいないとも思ってないが、
政治が主導して、思い込みが強い人たちや、損得勘定に長けた人たちを操り、
自作自演で金儲けを企てているようにしか思えず、
南北に分断されていても、民族の血というものは似たようなものだと・・・ つくづく感心する。

そして・・・ どこかで妥協し、解決しようとする動きがでると、
仕事を失う人が出てくることから、条件を吊り上げて解決を拒むの繰り返しだから、
本当に・・・ たちが悪い。

昨日、北の姐御の命により、南北融和の象徴ともいえる建物が破壊され、
国境付近に設けられた非武装地帯の近辺には、軍が配備されたというニュースが飛び込んできた。

他国のことだからと言ってしまえば・・・ それまでだが、
改めて、被害者ビジネスが得意な割には、
一旦は得た成果まで粗末にするもんだなぁと呆れてしまった。

兄弟喧嘩っていうやつは、派手だろうが、地味だろうが、何度も繰り返されるもので、
最後は仲良くなるってのがオチだから、
それを両国の国民が望むんだったら、怪我しない程度にじゃれ合えばいい。
他国は静観するしかないが、流れ弾だけは勘弁願いたいものである。

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