多摩爺の「時のつれづれ(皐月の25)」
高校球児だったころ
3年ぶりに行動制限から解放され、楽しかったゴールデンウィークも終わろうとしている。
既にリタイアしている私には、普段と変わらない毎日だが、
来週末には高齢の母を迎えに一旦帰省し、東京で孫たちの顔を見てもらい、
その後は父の一周忌のために、私たち家族と一緒に、再び実家に戻る予定があって、
ゴールデンウィークは遠出しなかったが、それでも大好きな野球観戦で楽しませてもらった。
3日と4日の午前中は、近所にある高校のグラウンドに足を運び、
高校野球の練習試合を観戦したあとは・・・ 自宅でソファに身体をあずけてプロ野球の観戦
カープ対ジャイアンツのデーゲームで、鯉の季節(恋の季節かも?)を堪能させてもらった。
5日も午前中は高校野球の観戦に行く予定だったが、孫たちが遊びに来たので
立川市にある昭和記念公園で、クタクタになるまで遊んでから・・・ 15時頃に帰宅すると、
カープとジャイアンツの試合が、まだ終わってなくて
中盤の得点が入ったところから、最後まで観戦できたんだからチョーラッキー
締めは昨日未明のメジャーリーグで、大谷翔平選手の投打二刀流の活躍で溜飲を下げた。
以前から練習試合の観戦をさせてもらっていた近所の高校では、コロナ禍ということもあって、
しばらくは観戦不可とのことだったが、ようやく観戦開始に踏み切られたようである。
私は高校球児だったこともあって、週末の高校野球の観戦は、
リタイア後の楽しみのひとつでもあって、観戦再開はホントにホントに嬉しくて堪らない。
写真は第一試合が終わって、帰宅しようと思ってたところで、
試合に出ていない控えの選手たちが、グラウンドを丁寧に整備している場面だが、
私の思い出とも重なる部分があるので・・・ ちょっとだけ浸ってみたい。
高校の野球部に入部してくる生徒は、一般的には1学年当り20名前後であり、
3年生の春から夏が一番多いときで、5~60名の部員数になるが、
夏の地方大会が終わると、三年生が引退するので、約40名で新チームが構成されている。
とはいえ・・・ 試合に出るレギュラーメンバーは9名であり、
ベンチ入りできるメンバーは20名(私の時代は15名)までだから、
同期で入学した仲間の半数ぐらいは、背番号がもらえず、ベンチ入りもできない。
思い起こせば、3年生の夏まで在籍した、2年と4ヶ月の間にやっていたことは、
練習試合で、たまに使ってもらえることはあるものの、グラウンド整備と声出しの他は、
普段はスコアボードや、カウントボードを担当したり、審判員の補助(ボール渡しなど)をしたり、
グラウンド出入り口での警備や、OBの方々へのお茶出しなどを務め、
公式戦のシーズンになると、スタンドから声をからして・・・ 応援団の一員を務めていた。
入部して1週間ぐらい経つと、不思議なもので、同期の中での自分の実力が分ってくる。
それに気づくとともに、3年夏までの自分の居場所も薄々分ってきて、
ベンチ入りの期待を、捨ててしまったわけじゃないのに、
「裏方でチームに貢献したい。」と、既に覚悟を決めているんだから、現実はとっても厳しかった。
それが辛くて・・・ 途中で退部する者も、いるにはいたが、
どんなスポーツであっても、プレーできる人数はルールで決められているんだから、
こればっかりはどうしようもない。
それでも三年間、くじけることなく裏方をやり通したことは、ちょっとした自慢で、
納得感も、満足感もメチャメチャあるんだから、
なんていうんだろう・・・ 昭和っぽくて、いささか気恥ずかしいが、
青春(アオハル)してたんだと思う。
高校野球などの高校生のスポーツは、1年ごとに先輩が卒業して抜けていくので、
練習試合で試合に出る機会は、徐々に恵まれていき、
公式戦のグラウンドに経つことはなくても、それが辛いなんて思わなくなるんだから、
スポーツを通した教育戦略に、ものの見事に乗せられている。(悪いことじゃないので構わないが)
グラウンドで、観戦させてもらった練習試合は、
ともに甲子園に出場経験がある強豪校が、手に汗握る大熱戦の投手戦を繰り広げ、
ホントに面白かったんだが・・・ 試合内容もさることながら、グラウンド整備に目が向くのは、
50年前の高校球児であった、自らの経験と重なるからかもしれない。
雲一つない五月晴れの青空(アオゾラ)と、
天空を強く吹く青嵐(アオアラシ)から、
蘇ってきたのは・・・ 50年前の青春(アオハル)だった。
いまさら、坊主頭のあの頃に戻りたいとは思わないが、
青つながりでつなぐとするなら・・・ 当時は定番だった、青々とした丸刈りもまた、
生涯忘れ得ぬ、青春ドラマの一コマであった。
そう思えば・・・ 孫(2歳男児)と、キャッチボールができる日が待ち遠しい。
爺ちゃんが元気なうちに、君の投げるボールを受けとめたい。
だから君のオムツが、一日も早く取れるよう、祈念せずにはいられないし、
15年後に、君がこのグラウンドで、
打って、投げて、走ってる姿を想像するだけで・・・ 爺ちゃんは、楽しくて堪らない。
第一試合と第二試合の合間にグラウンド整備をする控えの選手たち
こういった控えの選手たちが流した汗と涙が、かけがえのない青春ドラマを作り上げてくれる。
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いつもいつもありがとうございます
お孫さんのボール受けて下さいね。
孫のためにも、私の希望のためにも、
足腰をしっかり鍛えておかねばなりませんね。
毎日のウォーキングを、サボることなく頑張ります。