多摩爺の「時のつれづれ(弥生の33)」
狂ったキツネを捕まえろ!
先週末、オランダのハーグに本部を置く国際刑事裁判所(ICC)が、
ウクライナの子どもたちを、不法にロシア国内に連行したことが戦争犯罪にあたるということで、
ロシアの狂ったキツネに・・・ 逮捕状を出した。
ロシアはICCの非加盟国であり、身柄を引き渡す拘束力は負ってないものの、
逮捕状が出たことにより、ICC加盟国への外遊については、慎重にならざる得なくなり、
大国としての権威が・・・ 大きく失墜してしまった。
ロシアがウクライナに侵略戦争をしかけてから・・・ 1年と1ヶ月が経っている。
すでに多くの戦争犯罪が明らかになっており、逮捕状が遅すぎた感も否めないが、
一方では絶妙のタイミングだったとの捉え方もないわけではない。
今週から、大陸の赤いタヌキが、狂ったキツネに招かれて訪問することにフォーカスすれば、
その直前で出された、世界の123か国が加盟する国際機関から出された逮捕状は、
メンツの国のトップが仕掛けるプライド外交の、機先を制するのみならず、
世界が注目する会談に、水を差されたといっても・・・ 過言ではないだろう。
国際社会から指名手配された為政者に招かれて、同国を訪問するわけだから、
既にその時点で・・・ なにをかいわんやだが、
その会談内容が、厳しい視線に晒されることに加えて、
想定していた思惑と違ってしまった展開に「なんてこったい。」なんじゃなかろうか?
然は然り乍ら(さはさりながら)・・・ 私が最も注目したいのは、
赤いタヌキのメンツなんて、どうでも良いことで、期待したいところは別にある。
国のトップが、自ら侵略戦争を起こし、国際的に指名手配されたにも拘わらず、
国連の安全保障理事会で・・・ この国は依然として、拒否権を持つ常任理事国なのである。
こんなことが、許されて良いのだろうか?
そういった視点で捉えれば・・・ 今回ICCが出した逮捕状(いわゆる国際指名手配)が、
国連改革に、一石を投じただけじゃなく、
思いっきり尻を叩いたとみても、良いんじゃなかろうか?
ロシアに対して、これから国連はどう向き合って行くのだろうか?
ICCから逮捕状を出されたお尋ね者として、ペナルティを科すのか?
それとも、国のトップであることにフォーカスして、国家そのものにペナルティを科すのか?
国連という組織が・・・ なにかしらの行動を起こさないわけにはいかないだろう。
とはいえ・・・ ロシアも、中国も、アメリカも、ICCに加盟してはいないので、
普通に捉えれば、国外に出ない限り、身柄を拘束される心配はない。
然は然り乍ら(さはさりながら)・・・ 戦後78年という月日の経過を振り返ると、
国連安全保障理事会の、常任理事国のトップへ出された逮捕状がもたらす意味は、
これからは「常任理事国(戦勝国)の好きなようにはさせないぞ!」との、
強いメッセージが込められていると思うが・・・ 如何なものだろうか?
ロシアがウクライナに仕掛けた侵略戦争から・・・ 1年と1ヶ月
機能不全に陥っていた国連だったが、ここにきて形式上の行動だけでは済まなくなったようだ。
国連を含めた、国際社会の動きから目が離されなくなったが、
そのトップバッターが赤いタヌキというのも、これもまた、なにかしらの因縁なんだろう。
正直なところ、すんなり逮捕に至ることは、あり得ないと思うが、
時代劇風に例えるなら「神妙にせぇ、つべこべ言わずにお縄につきやがれ!」だろうか?
そういった顛末に至ることこそが、大陸に住んでる赤いタヌキの偏った思考に、
ブレーキをかけることに繋がると思うが・・・ 如何なものだろうか?
先達はこんな言葉を残していた・・・ この世に悪が栄えた試しなし。
もちろん、そう思うし、そうであってほしいと願ってやまない。
それにつけても・・・ 国連改革である。
ホントに、ホントに、なんとかならないものだろうか?
追伸
そういえばこの国にも、近いうちに国際手配されると噂の、
議員をクビになったばかりの人がいる。
格で言えば、狂ったキツネの足下にも及ばないが、
悪人面っていうのは、よく似るっていうか、
パッと見で分るんだから、面白いと言っちゃ失礼だが・・・ ホントに笑っちゃう。
この先も長い人生があるんだから、
つべこべ言わずに、早くお縄についたほうが身のためだと思うが・・・ どうするんだろ?
逃げ切れるとでも、思っているのだろうか?
そろそろ、なにかしらの動きがあるかもしれませんね。
安全保障理事会の常任理事国の立ち位置は、正義が力であったはずなのに、
力が正義だと勘違いしたところから、狂い始めていると思います。
こうなってくると、拒否権が真面に機能しなくなるので、早急に改革が必要になるでしょう。
仰るとおりだと思います。
多数決が基本の民主主義の弱点は、少数意見が却下されるので、満場一致の満点での決定ではないことだと思います。
よって、その時は納得してても、歴史を振り返れば大きなミスを犯しています。
ベトナム戦争しかり、広島・長崎の原爆しかり、東京大空襲しかり、みんな戦争犯罪だと思います。
ただ、民主主義には反対の声を挙げるブレーキがありますが、覇権主義ではそれすら抹殺です。
個人的な思いですが、政治は常に時々のベターの繰り返しであって、ベストはないと思っています。
アメリカも勝手な国ですね。本当に正義の戦争をしているなら堂々とICCに入ったらいいのに、入るべきなのに。
第二次世界大戦後、多分一番戦争をしている国はアメリカでしょう。
その過程で国際法を犯すような戦争犯罪も数多くやっている。ベトナムでの枯れ葉作戦とかソンミ虐殺事件とか、無差別爆撃とか。
そんなのを追及されるのが嫌でICCには入らないんでしょうね。
詳しいことは知りませんが。