時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

国のトップに求める知的レベル

2024年09月13日 | 時のつれづれ・長月 

多摩爺の「時のつれづれ(長月の50)」
国のトップに求める知的レベル

野党第一党の代表選挙の告示から、遅れること約1週間、
実質的に次の総理を託す自民党の総裁が、昨日告示され・・・ 9名の立候補があった。

先月末から、相次いで立候補の表明があったことから、
一時は12名の立候補があるかも、なんて報道も飛び交っていたが、
9名の立候補は・・・ なんでこんなにって思いもするが、
まっ、落ち着くところに落ち着いたというのが第一感である。

おそらく来月早々には衆議院が解散され、政権選択の総選挙が行われると思われることから、
メディアは公平性を担保するため、先に始まった野党第一党の候補者たちをスタジオに呼んだり、
公開討論会の報道が連日のように流されているが・・・ こんなこと言っちゃ申し訳ないが、
メンバー的に新鮮味を欠いたうえに、各論ばかりだから、そろそろ話題が尽きてきている。

ちょっと気になったのは、総裁選挙に立候補した候補者への質疑応答で、
フリーランスの記者から、著しく品格を欠いた質問があったが、
ひょっとしたら、巧妙に仕組まれたサクラなのかと思ってしまうような、
絶妙に切り返した応答があったので・・・ そこんところに触れておきたい。

質問者
「この先、首相になってG7に出席されたら、知的レベルの低さで恥をかくのではないかと、
 皆さん心配しております。」

候補者
「私に足りないところが多くあるのは事実だと思います。完璧ではないことも事実です。
 しかし、その足りないところを補ってくれるチーム、最高のチームを作ります。
 このようなご指摘を受けたことを肝に銘じて、あいつマシになったなと、
 思っていただけるようにしたいです。」

総裁選挙後には、この国のトップ(総理大臣)になることが約束されているというのに、
無礼極まる質問だと思うが、返答があまりにアッパレだったことから、
一時的には批判されたものの、その後は炎上することもなく・・・ さらりと過ごされている。

ただ思うに・・・ 記者が質問したG7と知的レベルの関連については、
その後行われた、G7で最も影響力を持つアメリカの、次期大統領候補が激論を交わす公開討論会で、
ある候補者が「この国入ってきた移民が、住んでる人たちのペット(犬や猫)を食べている。」と、
呆気にとられる言葉を発しているぐらいだから、知的レベルを心配する必要はなさそうである。

さて、国のトップに求める知的レベルって・・・ いったいなんなんだろうか?
もちろん学歴があるに越したことはないので、
今回の総裁選及び、代表選に立候補した議員の、最終学歴を調べてみたら次のとおりであった。

総裁選の候補者9人は、東京大が5人、神戸大、慶応大、関東学院大、ジョージタウン大が各1人で、
代表選の候補者4人は、早稲田大、東北大、立命館大、立教大であり、
どなたも有名大学の卒業生であり、学歴にイチャモン付けるつもりはサラサラないが、
かつては、北京大学のOGが代表を務めていたこともあり、やっぱり学歴のチェックは必要だろう。

誤解のないように記しておくが、北京大学にイチャモン付けてるのではなく、
中国にルーツのある方は、帰化していたとしても・・・ 親族との関係性があり、
そんな方が要職を求めたり、就こうとしたら、
ブレーキを踏むのが、真っ当な政党だと思うが・・・ 如何なものだろうか?

もう終ったことであり、このタイミングなら一家言申しても構わないと思うので言うが、
平然と邦人を逮捕し、なん年も留置場にぶち込む国にルーツを持つ方が、
先の都知事選挙に立候補すると、党の幹部が入れ替わり立ち替わり、
共産党と一緒にマイクを握ってるんだから・・・ この人たちは、マジで正気かと思っていた。

領土、領海、領空にしれっとやって来て、既成事実を積み重ねる中国にルーツを持ってる方が、
政党や自治体の要職に就くことを考えるだけで、
これはもう・・・ 胸騒ぎどころではないんじゃなかろうか?

そんな人物を、野党第一党の代表選に立候補されている方々は、応援していたのである。
どんなに高学歴の方であろうと、国益を貶める可能性に知恵が回らないのか、
あえて見て見ぬふりをしていたのか、そこんところは知る由もないが、
これはもう、知的レベルが低いと揶揄されても仕方ないんじゃなかろうか?

この国には、かつて尋常高等小学校卒の学歴ながら、
コンピューター付きのブルトーザーと呼ばれ、日本列島の改造に尽力するとともに、
与野党に多くの人材を輩出した元総理もいたことから、
最終学歴をもって、知的レベルと捉える視点は・・・ 全くもって的を射てないことが分かる。

では、改めて・・・ 国のトップに求める知的レベルとはなんなんだろうか?
これについては、あくまでも私見になるが、保守だろうが、リベラルだろうが構わないので、
民主国家としての、あるべき国家観を政党として公にしたうえで、
国のトップを目指すなら・・・ 虫の目、鳥の目、魚の目に磨きを掛けることに尽きると思っている。

様々な角度から複眼的に見つつ、喫緊の課題に集中する「虫の目」を持ち、
高いところから全体を俯瞰しつつ、バランスを調整する「鳥の目」を持ち、
時の流れに惑わされず、先を読み次への着手を怠らない「魚の目」を持ち、
これに情熱と行動力が加われば、鬼に金棒だと思うが・・・ 如何なものだろうか?

知的レベルに関する思いはこれぐらいにして、話しがちょっと横道に逸れてしまうが、
今週に入って与野党の立候補者が出そろってから、
メディア各社がしきりに、政治と金(カネ)の問題と、
選択的夫婦別姓ばかりを取り上げていることについて・・・ 少しボヤいてみたい。

これらについては、避けて通れない大事な課題であることは百も承知をしているが、
ちょっと気になるのは、与野党ともに立候補者の声を聞いてみると、
以前は大きな隔たりがあったように思われるが、
昨日あたりの声を拾うと・・・ 大きな違いがあるとは、思えなくなっているからややこしい。

なにがややこしいかといえば・・・ 道義的責任と、決を採る勇気を除けば、
野党の候補者は「なにをいまさら。」とか、「野党案をパクるな。」とは言うが、
大きな相違がなければ・・・ 政治と金(カネ)の問題と、選択的夫婦別姓については、
政権選択の争点になり辛くなってしまったのである。

その一方で、政権選択には欠かすことができないはずの国家像に関する視点、
所謂、憲法、外交・安全保障、エネルギー、少子高齢化、IT化などの土台となる部分について、
メディア戦略なのか、それとも与野党の立候補者があえて話題にしないのか、知る由もないが、
ボヤッとしてて、掘り下げることがないばかりか、モザイクがかかっているような気がしている。

本来、政権選択の視点は、国家像というか、国家観がどうなのかというところから始まり、
各論に入るべきだと思うが、総論が無視されたまま、各論ばかりを訴えていて、
これで政権選択をしろって言われても・・・ ちょっと無理があるような気がしないでもない。

まっ、爺さんのボヤキなので、ほっといてもらっても構わないが、
なんかちょっと・・・ モヤッとしている。

最後に毎度毎度で恐縮だが、本文はあくまでも・・・ 個人的な思いであって、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解をいただければありがたい。


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6 コメント

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Unknown (ken)
2024-09-13 06:12:30
おはようございます。
そうですね、私も記事を拝読して同じような思いがしています。
キリッとした国家感を持つ人がいないのが残念です。
国内のことのみならず、現与党がどうなるかはわかりませんが、お前のものは俺のもの、俺のものは俺のものを主張、領海侵犯は度々、この前は領空侵犯もしましました。そんな国がある中でどう対峙していくのかこの国をどう守るのかを語る人がいて欲しいと思います。

朝方から失礼いたしました。

ken
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Unknown (多摩爺)
2024-09-13 08:50:54
kenさん、おはようございます。

仰るとおりです。
1ヶ月後には政権選択選挙があるかもしれないのに、討論する内容が目の前のことばかりで、私は不満を持っています。
そういった方向に誘引する、立候補者の知的レベルに問題があるかもしれませんが、
私は話題性を煽る、メディアの責任が大きいと思っています。
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Unknown (wada67miho)
2024-09-13 13:04:05
多摩爺さま

ちょっと蓮舫に対して誤解があるのでは。蓮舫の父親は台湾人で母親は日本人。学歴は青山学院出身で北京大学にはちょっと留学して中退。二重国籍問題問題も台湾との二重国籍疑惑。中華人民共和国がルーツみたいな書き方には違和感を覚えます。
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Unknown (多摩爺)
2024-09-13 13:29:30
和田さん、こんにちは

病室からコメントを頂戴しありがとうございました。
仰るとおり台湾出身なので、言葉足らずがあったと反省しています。
私が言いたかったことは、北京大学に留学して中国に心を許した彼女を、中国は絶対に離さないということです。
先の総選挙で立憲民主党が共産党にすり寄ったことから、いまや完全に共産党に抱きつかれています。
それを目の当たりにしたのが都知事選挙でした。
日本共産党の抱きつき戦法よりも、中国共産党はもっともっと強かではないでしょうか。
申し訳ございませんが、思いは人それぞれなので、ご理解いただければと思います。
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Unknown (なおとも)
2024-09-13 15:15:11
こんにちは!

難しい事はわからないのですが、自分なりに考えた事と同じ思いで、本当に同感しています。今回、とても印象深く思ったのは、フリーランスの記者が放った「知的レベル・国力の低下」に対して、否定せず笑顔で見ていて下さい~と対応をした候補者の事です。この会話を聞いたスタジオの人達が「応援したくなる」と口にして、同じ事を私も思いました。あの記者の意図は不明ですが、強力な掩護射撃になり、候補者の価値をワンランク上げる事に協力していました。なかなか面白いものだと思います。背後に美しい妻と爽やかな兄の笑顔がオーラの様に浮かんで来てしまいます。 なおとも
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Unknown (多摩爺)
2024-09-13 17:04:40
なおともさん、こんにちは

仰るとおりです。
あの質問は、厳しく攻めたつもりが、逆に敵に塩を送ってしまったと思います。
最近の質疑応答は、質問数には制限を掛けていますが、質問者が入れ替わっても、質問内容が変わらないのが普通で、
質問する記者のレベルを上げないと、ダラダラ時間を費やしてるだけのように見えてしまいます。
同じ内容の質問には、以下同文で良いとさえ思ってしまいます。
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