時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
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愛国教育という・・・ 性悪説

2024年09月25日 | 時のつれづれ・長月 

多摩爺の「時のつれづれ(長月の54)」
愛国教育という・・・ 性悪説

お隣の大国中国で、日本人学校に通う男児が刺殺された事件が起こって・・・ 1週間が経った。
中国外務省の報道官は、遺憾と悲しみを表明し、遺族への哀悼の意を表すると述べたが、
そこで・・・ 「現在把握している状況によれば、個別のケース」と前置きし、
「同様の事件は、どの国でも起こり得る。」と続けたため、火に油を注ぐことになったようである。

この言葉は、都合が悪くなると・・・ 中国が決まって使ってくる常套句なんだが、
目的を持って悪事を働く外国人犯罪は、どこの国でもあるだろうが、
なにも悪いことをしていない子どもを標的に、なんの躊躇いもなく街中で刺し殺すような国は、
どこの国でもと開き直るほど、多くあるとは思えない。

真相の説明と、邦人保護について、外務省は現地に副大臣を派遣したり、
国連総会の出席に合わせて、外務大臣が中国の外相と会談を持ち、
再発防止と在留邦人の安全確保、並びに事実関係と動機に関わる情報提供を要請しているが、
中国お得意が得意とする、論点を外したすっとぼけた返答になることは目に見えており、
いまさらながら、こういった大国がお隣に存在するということが・・・ 憂鬱になってくる。

また、この国のメディアは、総じて中国共産党が執ってきた愛国教育に原因があると云うが、
これについては、その通りだと思うものの、
ハッキリ言って・・・ 核心を突く言葉の引用が誤っているんじゃなかろうか?

愛国教育という言葉は・・・ 中国サイドに立っての表現であって、
この国のサイドに立って直視すれば、特定の他国を標的にした、
排他教育であることは、疑う余地もないだろう。

不満があったら日本に向けろという、野蛮極まりない共産党の価値観を、
教育の現場で時間を掛けて、頭と心に浸透させていることから、
恐ろしいことだが、個々の事案に関与してなくても、そういった環境がすでに出来上がっており、
共産党がなくならない限り、こういった事件がなくなることはないだろう。

それでも・・・ 中国が愛国教育というなら、言わせておけば良いと思うが、
標的にされているこの国では「中国の排他教育に原因がある。」と、世界に向けて発信しなきゃ、
上から目線でもの申す、プライドの高い共産主義国家は歯牙にも掛けないだろう。

この国の外務省は、来年度の予算で・・・ 日本人学校の警備を強化するとの報道があった。
尤もだと思いもするが、警備員を増やしても、その警備員もまた中国人であり、
排他教育を受けてきた人々であり、彼らの身元や現時点の生活状況、さらに不満の度合いについて、
いったい、どこのだれが・・・ 彼らに任せて大丈夫だと保障してくれるのだろうか?

心配ばかりしてても、前に進むことが出来ないと思うものの、
性善説が当たり前の・・・ この国の常識は、
愛国教育(排他教育)という性悪説を、徹底的にすり込まれた中国では、
契約書を交わした契約であっても、いとも簡単に覆されることを忘れてはならない。

政府が邦人の安全対策を取るというのは・・・ 当然のことと言えば、そうなんだと思うものの、
本来は、海外でビジネス展開を行う企業が、社員や家族の生活環境に責任を持つのが筋であり、
政府としてできることは、当該国の危険度をランク分けして情報を提供することぐらいで、
生活レベルについては、関与できることが殆どないのが実態ではなかろうか?

よって、こんなこと言っちゃ、お叱りを受けるかもしれないが、
邦人保護に対策をうつのは当然だとしても、
なにもかも政府の責任でやれという論調には、ちょっと納得できないでいる。

あくまでも個人的な思いになるが、どうしても政府の尻を叩きたいのであれば、
当該国の危険レベル(渡航への注意喚起)を、いきなり上げるわけにも行かないので、
外務大臣が要望した、在留邦人の安全確保と、事実関係や動機に関わる情報が提供されなかったら、
危険レベルの見直しを検討せざる得ないぐらい・・・ 言ってほしいと思っている。

経済が低迷している中国からしたら、外資の流出はなんとしてでも避けたいはずだから、
プライドの国が政治問題にしたくないというのであれば、
あえて政治問題化して解決を長引かせ、愛国教育がもたらす危険を世界にアピールし、
プライドを擽ってやっても・・・ バチは当たらないだろう。

まっ、これはあり得ない年寄りの戯言なんで、話半分で良いと思うが、
もし、これをやったとしても、すでに関係が冷え切っている中国が、打つ手は限られており、
せいぜい同等の渡航制限をかけるか、禁輸の解除を表明したばかりの海産物について、
再び難癖付けて「止めるの止めた。」と・・・ ちゃぶ台返しをするぐらいではなかろうか?

然は然り乍ら(さはさりながら)・・・ これからの進展次第になるが、
来月にも予定されてる総選挙において、
この案件は、与野党の外交や安全保障に関するスタンスが明確になることから、
政権選択を熟慮するという意味では・・・ 良い機会を得たと思ったりもしている。

それにつけても、地政学的な現実は如何ともし難く、
このような傍若無人な大国が、お隣に存在するという現実を踏まえれば、
大変に残念だが・・・ やっぱり、憂鬱という二文字しか思い浮かんでこない。

児童が亡くなって1週間が経ち、怒りにまかせて、いささか乱暴な表現になってしまったが、
本文はあくまでも・・・ 個人的な思いであって、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解をいただければありがたい。


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6 コメント

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大国中国・・・ (佐貫卓球ルーム2)
2024-09-25 09:05:47
こんにちは~~~
お隣の大国中国の考えはこわいですね
子供の教育に半日感情を植え付ける要る事・・・
大人になったら洗脳された人が多少います
こわいですね
共産主義国家は~~~~~
戦後・・・何年でしょうか?
時代が進み一部の教育が遅れています
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先人の教えを守らぬ国 (手賀沼日記)
2024-09-25 10:07:24
自国の先達である孔子の教えを守っていない国は中国です。また専守防衛を旨とする、墨子の教えも守っていません。
いやはや変わった国柄です。
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Unknown (多摩爺)
2024-09-25 11:02:18
佐貫卓球ルーム2さん、こんにちは

これが共産主義なんだと思います。
平等というまやかしに騙されて、共産党を支持した結果がこれですから、堪ったもんじゃありません。
それでもビジネスで中国に向かうなら、企業はそれなりの覚悟と対策を持ってから行くべきだと思います。
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Unknown (多摩爺)
2024-09-25 11:04:45
手賀沼日記さん、こんにちは

4000年の歴史がこれですから、
中国は、歴史になにを学んできたのでしょうか?
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Unknown (なおとも)
2024-09-25 19:06:42
こんばんは!

「論語」など読むにつけ、何故今の中国はこうなんだろうと不思議に思います。国を愛する事が間違った方向に行くのを見るにつけ、原爆被害を受けながら、アメリカ人を原爆ドームに案内する広島の方の姿を思い出します。私の身内も三人、上海勤務を経験し帰国していて、日本人学校にも通ったので、今回の事は他人事ではありませんでした。
最良の解決を望みます。 なおとも
返信する
Unknown (多摩爺)
2024-09-25 20:19:10
なおともさん、こんばんは

1000年前は、仏教を始め、道徳など、学ぶところが多かった国ですが、
戦後の80年で共産党が支配し、学ぶところがなくなったどころか、民度の低さと危険度の高さに恐怖しかありません。
すべての国民がそうでないことは分かっていますが、自由にものが言えないとこうなるということを、
対岸から見て学ばねばならないと思う次第です。

あの国は統治が100年続くことがなく、新しい国に変わっており、戦後に共産党政権が出来て大方80年ですから、
教育の失敗、コロナ対策の失敗、経済の失敗をみれば・・・ そろそろ、なにかあるかもしれませんね。
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