多摩爺の「時のつれづれ(卯月の23)」
通販で掃除機を買い換えた。
週末土曜日の午前10時ごろだった。
いつものように、私が掃除を始めると、ソファーに座ってLINEを見ていた女房が、
「なんかさ、掃除機の音に力がないのよね。」と・・・ ボソッと呟いた。
ちょうど、そのときだった。
まるでタイミングを合わせたかのように、付けっぱなしだったテレビは通販番組を垂れ流し、
あろうことに・・・ コードレス掃除機の説明を始めている。
これに呼応した女房は、突然「これ、これ、これ、これなのよ。」と言い始め、
「やっぱり買い換えることにする。」と続けた。
「えっ?」と私が聞き返すと、女房は「ちょっと待って」と言いながら、
テレビに映し出されていた電話番号をメモすると、直ぐに電話をかけて注文するから素早い。
「前から気になってたんだけど・・・ この掃除機、パワー不足なのよ。」
「バッテリーが弱ってて、風邪を引いてるのよ。」
「通販でやってたやつ、出たばっかりの商品で、5万円ちょっとするけど、
下取りと割引で2万円引きになるから、買い換えようよ。」と一方的に捲し立ててきた。
ちょっと待ってくれ・・・ 話を一旦整理させてもらおう。
言いたいことは分ったが、既にフリーダイヤルに電話した後だから、
「買い換えようよ。」じゃなくて、「買い換えたから」が正しく、もう後戻りはできない。
また、バッテリーが弱って・・・ 劣化することはあっても、
生き物じゃないんだから、風邪を引くことはあり得ない。
モーター部分が熱いからといって、熱があるという例えは、申し訳ないが違うと思う。
話が前後してるし・・・ 熱=風邪は、けっこう面白いボケだと思うし、
言わんとしてることは分るので、私には理解できるが、
他人に同じことを言ったら「この人なんなの?」ってことになって、説明が必要になるだろう。
とはいえ、私も「買い換え時かな?」と、思うこともあったので、とやかく言うつもりはないが、
通販に電話した後の行動までもが・・・ 驚くほど早く、
明日届くから、これ(今使ってる掃除機を指さし)を梱包しなきゃと喋りながら、
倉庫から段ボール箱を引っ張り出してきた。
私が掃除を始めてから・・・ ここまで5分も経ってなかったと思う。
パワー不足を咄嗟に聞き分けた、女房の聴覚の凄さはアッパレだが、
現物を見て確認することなく、買い換えを決断した素早さには驚きを隠せなかった。
私のリタイアとともに、女房のコロナうつが始まり・・・ 今月末で2年が経つ。
昨年の暮れあたりから、少しずつ元気になってはいたが、
毎日の掃除は私がしていたし、それについて文句を言うつもりもないし、
掃除機を買い換えることを、どうのこうのと言うつもりもないが、せめて相談してほしかった。
私としては、できることなら、家電量販店に行ってから、
現物を見て、触って、説明を聞いて、いろんな製品を比べてから買いたかった。
ただ・・・ それだけのことである。
それにつけても・・・ 女房の行動の素早さには、ちょっとばかり驚いたが、
一方で視点を変えて見れば、辛かったコロナうつから、解放されたような気がしないでもない。
私には、少しばかりストレスが溜まるやり取りだったが、
結果オーライなんだから・・・ 「やれやれ。」で良いんだろうと思う。
追伸
日曜日の午前中に代引きでやってきた、新品のコードレス掃除機は、
数時間の充電を経て・・・ 当日から既に働き始めている。
前の掃除機よりも静かで、確かにパワーもアップしているのが実感できる。
横で見ていた女房が「良いじゃん。」と・・・ ひと言発した。
「あったり前田のクラッカーだよ、新品なんだから。」そう思ったが、口に出すことは止めた。
それが円満の秘訣だと知っているから、この話はこれでオシマイにする。
因みに「あったり前田のクラッカー」は・・・ 既に死語になってしまっだが、
半世紀ぐらい前に、日曜日の夕方に放映されていた「てなもんや三度笠」というバラエティ番組で、
主役の藤田まことさんが、悪人をやっつけた後に言ってた決め台詞で、
当時の子供たちに人気のフレーズであり、なにかあると・・・ そう言ってた頃が懐かしい。
これが・・・ 「これ、これ、これ、これなのよ。」と言って買い換えた「コードレス掃除機」
軽くてサイコー、女房の判断は間違ってなかったと思う。
私の場合ですが、もう何回もその掃除機の通販番組を見ていたので現在使用中の掃除機と見比べつつ、まだ使えるけど・・・ いや変え時だ・・・と頭の中でその掃除機を買うシュミレーションが出来上がって来てたんだと思います。事前に量販店で同じような掃除機の下見もしてた。
なので、奥様もそんな感じで買う意思が時間をかけて固まって来てた。なのでご主人様からみたら突然の行動に見えただけかな?って思いました。
どうでも良いことをながながとすみませんでした!
ことり
真面目なタイプだった女房が、自分では気づいてないまま、しらっと面白いことを言うから突っ込みを入れてみました。
たぶん、ことりさんが仰るとおり、自分の頭のなかではシミュレーションができていたんだと思います。
面と向かって女房には問いませんでしたが、思わずニヤッとしてしまいました。
笑っちゃいますね。
私は掃除機では高級ブランドのDysonが長年欲しかったけど、中々買えなくて、ワイパーで拭いたりしてました。
で、病院の検査でアレルギー診断されて
掃除機を買うことになって、
夫とDysonをあっちこっち行って、値段調べして
小さいサイズのDysonを買いました。
(奥さんもこのブランドご存知かも)
Dysonは使ってみて、だから高いのかと納得しましたね。
奥さんは私と買い物スタイル似てますね。
うちの夫はTamajiiさまに似ているのかな。
使って何の問題ないと、壊れてないと万事OKな面で。
うちの夫、家事しないのに、買い物行くと
もうこれはだめ、あれはだめと
意見屋なのです。
私は彼をJunk屋と呼んで、意見がゴミ当然だと言っても、自分の意見曲げないです。
おそるべし夫です。
記事、面白く読んでいます。
男性の脳と、女性の脳の違いは確かにあると思います。
私は結果的に、女房がコロナうつになって家事をしてますが、
もともとリタイアしたら家事手伝いをしようと決めていたので、そこんところに拘りはないものの、
いざやってみると、新たな発見と気づきばかりで驚きの連続です。
40数年も支えてくれてきた女房に感謝したいので、細かいことは言わず、女房のペースに合わせようと決めました。
人生いろいろで行こうと思っています。
とスーパーに買いに来たおじさまがいました。
\(^o^)/
知っていた50代の従業員が案内してました。あったかな…。
なつかしいです(^-^)
うちでも掃除機使うのは夫、座って新聞読んでいるのが私です。文面から想像して、同じ~と思いました❗️
やぐちゆみこ
「あったり前田のクラッカー」が分っていただけて嬉しく思います。
コードレスになって掃除が随分らくになりました。
コードがあると掃除機があちこちにぶつかって大変だったので、
10年ぐらい前に、当時CMをバンバンやってた外国製のコードレスに変えたんですが、
次第に重く感じるようになり、バッテリーの持ちも悪くなって・・・ 結局この始末です。
軽量とバッテリーの持ちは必須条件だと思います。
最近多い、躁の部分がとても低くて短いのが特徴の双極性障害に、ちょっと、、、似ているような
ご心配いただき、ありがとうございます。
私も心配してましたが、昨年暮れから元気になって、約4ヶ月経ちますから、本当に元気になったんだと思います。
親の心配がなくなって、妹や弟と今後のことを話し合ったので気持ちが楽になったのだと思います。
よ~く知っている私です。
歳がばれちゃいますね。
藤田まことさんと、白木みのるさんの掛け合いが面白くて大笑いしてました。
財津一郎さんの「許してチョーダイ!」も忘れられません。