多摩爺の「時のつれづれ(水無月の39)」
前職はノーだが現職もアウトだ。
昨日は、6月に入ってホームランを量産していたメジャーリーガーの試合が、
移動日ということで、残念ながら中継されなかったものの、
その代わりと言っちゃなんだが、今秋予定されているアメリカ大統領選挙の有力候補者二人が、
1対1で対峙する公開討論会を・・・ ライブで約90分、じっくり見せてもらった。
81歳の好々爺(現職)と、78歳の傲慢爺(前職)が、
どういった議論を繰り広げてくれるのかと・・・ 少しは期待してたんだが、
ハッキリ言って、ポンコツ爺さんが批判し合うだけの凡戦で、期待した私がバカだった。
移民問題、ウクライナ問題、経済問題、環境問題、中絶問題など、議論は多岐に渡っていたが、
傲慢な口調で、言ったもの勝ちみたいに「現職の失政だ。」と責める前職に対し、
現職は論理的かつ丁寧に応えてはいたものの、その内容は薄っぺらく、オチも尻切れトンボで、
これが経験豊かな年長者が交わす議論かと思うと・・・ 我が耳を疑ってしまった。
議論の中身はさておいて、最も気になったのは、現職の覇気のなさである。
目力に精彩を著しく欠き、しまりのない半開きの口から発せられた言葉には、精気も力強さもなく、
せっかく、高齢批判を払拭する絶好の場であったにも拘らず、
むしろ逆に不安を増幅させ「おいおい、大丈夫か?」と心配になるんだから・・・ 驚きが隠せない。
現役(サラリーマン)時代は、タイムリーに見ることが出来なかった・・・ 公開討論会だけに、
けっこう楽しみにしてたんだけど、なんだかこの国の予算委員会(国会)と被ってしまい、
内容よりも、印象の操作に力点が置かれていたことに、
これが民主主義を代表する国家の為政者なのかと思うと・・・ あまりにも情けなく呆れてしまう。
この国では、野党が総理に対して・・・ 増税メガネなどと、口汚く罵るが、
売り言葉に買い言葉のように、挑発に乗ることはなく、相手の土俵に上がることはない。
その一点にフォーカスすれば、支持率は地に落ちても、人格は真面だったと評価しても良いだろう。
大事なことは、洋の東西を問わず、イメージ操作を鵜呑みにしないことではなかろうか?
アメリカのことは、アメリカ人が決めれば良いとは思うものの、
アメリカのトップは、世界の政治や経済のみならず、争い事にも多大な影響力を持つことから、
「はい、そうですか。」で済ますわけには行かなくなって来ている。
そう思って・・・ けっこう真面目に討論を見ていたつもりだが、
議論のほとんどは、右の耳から左の耳へと、止まることなく抜けていき、
「さすがだね。」と思うようなフレーズは、なに一つ残ってないんだから・・・ 情けない。
あえて、どうしても・・・ 気に障ったフレーズをあげるとすれば、
現職の大統領が、ロシアの大統領に尊敬されていたら、
ウクライナへの侵略は起こらなかったと・・・ 前職が述べたことが、あまりにもバカバカしくて、
これを多とする支援者には同調できないし、全くもって尊敬できない方々だと思った。
今回の公開討論会を見ての・・・ 第一感というか、率直な思いは、
前職はノーだが、現職もダメだということである。
品格に欠けた言動と下半身で、多くの訴訟を抱えた前職が、
国際社会の表舞台に返り咲くなんて、アメリカ国民は恥ずかしくないのだろうか?
即刻レッドカードを提示し、退場させるべきだと思うが、
そうならないんだから・・・ 大国アメリカの屁理屈を見せられたような気がしないでもない。
また、自らの体力と知力を過信し、後進に道を譲ろうとしない、自信過剰が過ぎる現職には、
親族、組織、支援者が、寄って集ってイエローカードを提示し、
首に縄をつけてでも、即刻メンバーチェンジをすべきではなかろうか?
それができなければ、待ち受けてるのは絶望だけだと思うが・・・ 如何なものだろうか?
高齢者が元気なのは、とっても良いことだと思うし、控えめになんて思ってもいない。
さらに、ちょっと前までは「ガンバレ! 爺さん」の気分でもあった。
然は然り乍ら(さはさりながら)・・・ 加齢にともなう心身の衰えだけは如何ともし難い。
加齢とともに気になるのは病と云えば、なんといっても認知症だが、
自信過剰という、穏やかな高齢者の心に巣くう、元気が過ぎた状態は、
もはや認知症に勝るとも劣らない・・・ 特効薬のない大病になってしまったようだ。
さて、健康不安が隠せない好々爺を選ぶのか?
それとも、言いたい放題で品のない暴走爺を選ぶのか?
どちらかをトップに担がなきゃならないアメリカは不幸だと思うが、
世界情勢に目を向ければ・・・ 単なる不幸ではなく、不幸の極みと言わざる得ない。
メンバーチェンジこそが、最良で最善の選択肢だと思うが・・・ もし、可能性があるとすれば、
民主、共和の両党で、大統領選挙の候補者を決定する党大会が、これからということだろう。
無駄かもしれないが・・・ どんでん返しのハプニングが起こることに期待したい。
ついでで恐縮だが、この国にもキングメーカーぶった高齢の為政者がいるが、
今回のアメリカの公開討論会を見て、なにか思うことがあっただろうか?
「他山の石」としてもらいたいと思ったのは・・・ 私だけではないだろう。
他国のこととはいえ、ちょっと気になったもんで・・・ 講釈を垂れたが、
本文はあくまでも個人的な思いであって、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解いただければありがたい。
アメリカ大統領は伝統的に後継者を育てないらしいですね。民主党は岸田降ろしではないが、バイデン降ろしをするしかないようです。これから頑固ジジイ降ろしが始まるか。もう時間もないしハリス副大統領をみんなで担ぐしかないかな?
私もそんな感じかなと思いますが、
ひょっとしたら、この際だから第三の候補と云われている、
ケネディ家のやんちゃな御曹司の、飛び抜けたネームバリューに縋る一手があるかもしれませんね。
不平等な地位協定を、なんら是正しようともしないこの国も米国も、体裁だけは民主主義。
全く同感です。放送を夫と見て、もう二人で笑ってしまいました。これが世界の中心であるアメリカのトップを争う人達なのか驚きです。「老兵は死なずただ消え去るのみ」という言葉をこれ程感じた事はありません。なおとも
仰ってることは分かりますが、
そういった主張は、他人のブログにコメントするのではなく、
ご自身のブログで主張されたらいかがでしょうか。
申し訳ございませんが、以後このようなコメントはお断りさせていただきます。
老兵には老兵の役割があるので、消え去る必要はないと思いますが、
役割を勘違いさせてる自信過剰という病は、認知症に勝るぐらい厄介な病のようです。
みんなそうやって歳を取るのかと思うと、自らの言動や行動に、冷や汗が出るような気がしています。