多摩爺の「時のつれづれ(如月の54)」
独裁者は王や皇帝になりたがる。
ロシアの狂ったキツネしかり、中国の赤いタヌキしかり、北朝鮮の太った狂犬しかり、
そして・・・ アメリカの暴走ジジイしかり、
洋の東西を問わず、運良く絶対的な権力を握ってしまった為政者たちは、
為べからず王(キング)や、皇帝(エンペラー)になりたがるようだ。
なぜなら・・・ 革命や争いによって、その座から引きずり下ろされるか、
自らその座を退くか、寿命が尽きない限り、半永久的に我が世の春が謳歌できるんだから、
例えナポレオンのように、不遇な最後が待ち受けているとしても、
独裁者が王(キング)や皇帝(エンペラー)を目指すのは・・・ 歴史が証明している。
そして・・・ もう一つ、
独裁者は「口は災いの元」という、古より伝わる格言が理解できない。
そりゃそうだろう・・・ 茶坊主とイエスマンで周辺を固め、抵抗する者に制裁を加え、
思いどおりに情報をコントロールする、裸の王様なんだから・・・ 理解などできるわけがない。
ロシアのウクライナへの侵略戦争から、24日で3年が経とうとする先週、
アメリカの暴走ジジイと、その周辺から、
思わず「マジか?」と、耳を疑ってしまうほどの罵詈雑言が繰り返され、
国際社会が呆気にとられている。
その発端は、これまでのウクライナ支援に対する見返りとして、
ウクライナ国内にあるという、レアアースなどの鉱物資源を半分よこせと要求したことに対し、
安全保障が担保されてないとして、ウクライナがサインを拒んだことにあるらしい。
ウクライナがアメリカから軍事支援を受けてきたことは間違いないが、
安全保障が担保されてないのに、いままでの支援の見返りに、
鉱物資源を差し出せといわれても、対応することなど出来るはずもない。
せめて、和平後の安全保障を担保する代わりに、鉱物資源で取引を求めるならまだ分かるが、
いきなり貸した金(これまでの軍事支援)を返せと云われても、
なにかしらの納得できる見返りがない限り、
「はい、分かりました。」と、自国の資産を手放す・・・ バカな為政者はいない。
すると暴走ジジイは「そこそこ成功したコメディアンが、アメリカに3,500億ドルを費やさせ、
始める必要がなかった、勝てない戦争に突入させた。」と、自らのSNSに投稿すると、
「彼は選挙の実施を拒否し、ウクライナの世論調査では支持率はとても低い。」と続けるのみならず、
「選挙を経てない独裁者」だと・・・ 言いたい放題である。
さらには、ホワイトハウスの公式アカウントまでもが・・・ 大ボケをかましてしまった。
含み笑いとともに、王冠をかぶってご満悦の暴走ジジイのイラストを投稿すると、
暴走ジジイはそれに合わせて、自らのSNSで「王様バンザイ!」と投稿したんだから、
そこまでおバカをやっちまったトップも珍しいが、ここまで来ると限度を超えて恥ずかしくなる。
その後昨日は、追い打ちをかけるように、鉱物資源を差し出さなければ、ウクライナ軍が活用する、
衛星インターネットサービス「スターリンク」の利用を遮断すると警告してきたらしい。
この発言はさすがにやばい・・・ これはもう、警告ではなく恫喝であり、
もはや大国のトップというより、大国に巣くう悪徳事業主と言った方が適切かもしれない。
また、侵略された当事国そっちのけで、ヨーロッパ各国に声かけすることもなく、
侵略を仕掛けたロシアとアメリカの二か国で、
サウジアラビアのリヤドで・・・ 和平交渉を始めてしまった。
リヤド会談が、そのままで進展すれば、これはもうヤルタ会談2.0であり、
80年続いた戦後の秩序が、民主主義の大国によって終焉を迎えることを示唆しており、
今後中国が動き出すことに・・・ OKサインを送ったに等しい。
国際法を無視した、力による現状変更(領土、領海の拡大)は許してならないし、
侵略戦争を始めた国を、戦勝国にしてはいけないと思っていたら、その常識はあっという間に覆され、
自国第一主義の大国は、国際ルールはあっても良いが、守る必要がないことを具現化し、
国際ルールにしがみつくしかない国々を・・・ 沈黙させてしまった。
こんなときだからこそ、この国はアメリカにもの申す国になれとの意見がでてきている。
ご尤もな意見だと思うが・・・ 海を挟んだ隣に、民主主義と相容れない核保有国があって、
尖閣、北方領土、さらには拉致問題などで対峙するなか、
バッググラウンドの安全保障条約に、たちまち影響がでるような議論が、果たして出来るだろうか?
アメリカがそっぽを向けば・・・ 経済対策や、社会保障問題と同レベルか、それ以上の課題として、
防衛予算の増大を含む、国防のあり方について、議論を始めなくちゃならなくなるが、
いまのこの国に・・・ それを理解し、真剣に向き合う土壌があるのだろうか?
第三者的な視点と思考から発せられる・・・ 勇ましい意見は、
ネットをとおして盛り上がり、国民受けすることは間違いないと思われるが、
まずは、その覚悟があるのか否か、それを問うタイミングにあるような気がしないでもない。
防衛費の問題を今すぐ議論しろ、などと肩入れするつもりはサラサラないが、
うかうかしてたら103万円の壁も、高校授業料の無償化も、
あっという間に吹っ飛んでしまうような事態になるかも・・・ って思うと、不安が尽きない。
私のような年寄りは先が短いので、なり行きを見守るしかないが、
孫や子どもたちの将来のことだし、
現役世代や、若い方々が、この問題をどう捉え、なにを考えているのか、
世論調査で構わないので・・・ まずはそれを、問うてみたら如何なものだろうか?
漫画の世界だったら、王(キング)や皇帝(エンペラー)の座を手に入れると、
次は不老不死の薬を作れというのが・・・ オチになるんだが、
そんなバカヤローたちだから・・・ なにをしでかすか分からないのである。
まっ、この国のことはさておき、
アメリカ人はなぜ、暴言を吐きまくるジジイを黙らせることができないのだろうか?
覇権主義や共産主義の国じゃないんだから、声を挙げたらいかがなものだろうか?
例えトップであろうと、間違ってると思ったら・・・ 「行動を起こせよ。」と記しておきたい。
最後に・・・ 毎度毎度で恐縮だが、
本文はあくまでも、個人的な思いを綴ったものであり、
コメントを頂戴しても議論するつもりはないので、申し訳ないが了知願いたい。
追伸
不謹慎を承知で・・・ あえて心の声を吐露すれば、
独裁者たちの寿命が、一刻も早く尽きることに期待したい。
戦禍がこれ以上拡大することなく、世界に平和が戻ってくることを願ってやまない。
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そうなんですか。
前回の選挙で負けたときに、真しやかに陰謀説を信じて暴動を起こした支持者がいたことを思い出しました。
そんな支持者が30%もいるんだったら、残念ながら暴走ジジイにブレーキはかけられないですね。
中間選挙までに、民主主義が崩壊しないことを願うしかないとしたら、ホントに残念です。
人口の30%ほどが、オレンジ・キングの嘘八百を丸ごと信じて(あれが嘘だとわからない教養程度)、オレンジが喚き恫喝すればするほど、喜ぶからです。そして、共和党の議員たちの多くが再選を気にして、オレンジ応援団の気に触ることできないのです。
でも、これから選挙がぼつぼつあちこちでありますから、選挙妨害がない限りは、民主党が挽回できると思う。
論理的でない相手、理解しない相手、を論破することはできないんです。質問に、全く噛み合わないことを言っているもの、オレンジ派は。
やっぱり、そこですか。
実は、最後の三行を最初に書いてから、書き始めたので、文脈や起承転結にちょっと苦労しましたが、
お終いの方の文脈と噛み合わなかったので、一旦切ってから、追伸とさせてもらいました。
私もkeikoさんと同じく、追伸に激しく同意しています。なおとも
暴言、失言も、ここまで来ると本物のバカタレですね。
もはや政治じゃなく、悪徳事業者の金儲けになってしまったと思います。
アメリカ人に民主主義の良識があるのか、民主主義の血が流れているのか、いまそれが問われていると思います。
トランプ2.0は酷いことになると予想されましたが、ここまで酷いとは。時計を200年前に戻して、まるで帝国主義の時代に戻ったようです。
米中露による世界分割が始まるのかな。
アメリカの国民がトランプを引きずり下ろす事を期待します。
みなさん、たぶん同じ思いなんでしよう。
いまのところ、それしか解がないようなのが、なんともはや腹立たしくて堪りません。
私もけいこさまと同感。
連日のニュースで、ウクライナの人々が気の毒でなりません。
さすがに本文に記すことは憚れると思ったので触れませんでしたが、
昨年、彼を狙った不届き者いましたが、
もしも、もしもだったら、いまごろどうなっていただろうなんて、
不謹慎ながら・・・ そんなことを思ったりしています。
私も、、!!
「追伸」のこと 思ってます。