九州電力は日本の再エネのトップランナー?
日本における再エネ比率最高を記録
−−−2016年5月4日午後1時−−−
図3 九州電力管内における2016年5月4日の需給状況の概念図
出所:九州電力(2016) 「再エネの導入状況と至近の需給状況について」
これは今年の7月21日に九州電力が行ったプレスリリースの添付資料「再エネの導入状況と至近の需給状況について」に載っているグラフです。
このグラフにはすごいことが3つも書き込まれています。
まず表題。2016年5月4日と書いてあるので、九電の実績だとわかります。
囲み文章の上の真ん中には、「日中の太陽光・風力出力13時実績:490万kW(需要の66%)」!日本で、九州で、全需要の66%を太陽光と風力だけでまかなったということが書いてあるのです!
さらにすごいのはその横の囲み「日電力量における再エネ比率:38%」!1日を通してこの日の需要の38%を再生エネルギーでまかなってしまったのです!
他の3つの囲みでは、九州電力の担当者が気象に応じて火力の運転を見事に調整した様子が推し量れます。
何度も書いて来たので、読者のみなさまには耳たこならぬ、目たこかもしれませんが、たんぽぽとりでが2005年に飯田哲也さんを呼んで世界の自然エネルギー事情をお話ししていただいた頃は、日本の業界人やメディアはヨーロッパの実績には目をつむり、「あんなものはおもちゃだ、あれが増えたら電気の安定供給が出来なくなる」と豪語していたものでした。
あれから11年。九電の技術者はもう知っています。できます!そろそろ上層部の彼らも惰眠から目を覚ましてほしいものです。