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歌集『萩の散るころ』斎藤雅也

2012-08-08 00:55:26 | 俳句・短歌

塔短歌会の、岩手在住の会員から歌集が届きました。

  

帯文より…犬に始まって犬に終わる歌集である。犬のユナとの出会いから出産、老い、別れまでの日々をかくも歌い尽くした歌集は例を見ない。(花山多佳子氏)

…たしかに、犬をテーマにした作品集というのは、ひょっとしたら短歌史上初めてかもしれません。

私も今までに(ボツにした歌を含めて)3000~4000首ほど作歌しましたが、「犬」の歌は一首もない事に気が付きました。

短歌の世界では、みなさんそれぞれの得意分野をテーマにした歌づくりというのが多いようです。

私の所属する「塔」短歌会も、みんなが個性を生かした歌を毎月投稿しています。私の場合は、沖縄で生まれ育ったので基地問題や社会問題、自然・海・花などが圧倒的に多いです。

   

短歌作品&犬の写真のコラボが素敵ですね。「ユナ」という名前もいいと思いました。

   

写真の「ユナ」もいろんな場所に連れてってもらえてうれしそうですね。

私が一番印象に残ったのが「東日本大震災」の作品群の一首目「倒れたるものを直せば離れじと犬がつきくる浮き足だちて」でした。

読み進めていくうちに、震災当時は大変だったと推測される歌が続きます。

今回、無事に歌集を刊行する事ができて良かったと思います。