訪問日時:6/9(日)昼12時00分
ロースかつランチ1450円
言わずと知れた目黒総本山の暖簾分けのお店。昼12時。オープンと同時に店に入ったつもりだったがなぜかすでに席は半分占められていた。さらに後続の客が次々入店してきて、あっというまに満席になった。カウンター席と奥にテーブル席。オープンになっているキッチン。不自然に広いキッチンスペースで小柄で年配の老料理人が一人手際良く、フットワーク良く調理に集中している。合間に「1名さんロースカツでます」とか声をかけてくれる。気配りが目立つ、生真面目そうな料理人に好感を持った。雰囲気もいい。
15分くらいで供されたロースかつはとんき独特の唐揚げのような色合いでしかもとんかつは一般の横向きに切られているだけではなく縦に一度切られているので一切れの形は正方形に近い。いやはや個性的なビジュアルだ。ソースはかけないで、からしだけで食べてみる。上質な豚肉の旨味に静かな歓喜のため息が出る。ランチに含まれる豆腐が入った豚汁と付け合わせのおからの小鉢も美味しい。
とんかつはとても美味しかった。なるほど正式に暖簾分けを許された店のひとつである高円寺店だけにしっかりと伝統が守られているということだろう。
お勘定で1000円札と500円硬貨を老料理人に手渡した。老料理人の手は薄力粉に塗れたままだった。50円のおつりを返された瞬間に老料理人の指と私の指が触れた。私の指に僅かに白い粉が付着した。なんだか嬉しかったwww