鑑賞日時:10/6(日)8:25〜映画館:新宿ピカデリー 近未来の米国は内戦の末期状態。政府軍とカリフォルニア州&テキサス州連合軍との武力衝突は激しさを増している。超法規的権威を誇示する政府軍側米大統領に単独インタビューを決行するべく、リー(キルステン・ダンスト)をはじめとするベテランジャーナリスト3人と未熟カメラマンのジェシー(ケイリー・スピーニー)はニューヨークからワシントンD.C.へ向かう。 . . . Read more
鑑賞日時:9/23(月)映画館:Morc阿佐ヶ谷『異国』ではなくて『違国』。違国とは?そして日記。 今年6月公開当時、瀬田なつき監督と新垣結衣ということと作品タイトルに惹かれて観ようと思っていたのだがその前に漫画原作の評判を聞いて無料配信があることを知り、時間があるときに読んでみたらこれが驚いた。槙生と朝の関係性になんと深みがあることか。深みというのは朝のモノローグの言葉と槙生が発する言葉の豊 . . . Read more
『きみの色』山田尚子監督【鑑賞日時】9/1(日)8:10~【鑑賞映画館】新宿ピカデリー この物語の中心として動く3人以外に登場する目立つキャラクターとして、シスター日吉子の身振りを眺めていると『リズと青い鳥』(2018年)の新山先生を思い出した。この新山先生はオーボエ奏者の鎧塚みぞれにクライマックスの感動を決定的にさせる”気づき”を与えている重要な人物だ。だからこそ『リズと青い鳥』は傑作なので . . . Read more
鑑賞日時:7/20(土)17:15~鑑賞映画館:k2cinema 不穏なメロディとともに木立を真下から仰ぎ見ながら移動していく長めのショットから始まる『悪は存在しない』。いくつか印象に残った不思議な場面がある。たとえば巧(大美賀均)が娘の花(西川玲)を車で迎えに来て保育園に到着したところ。まるで時間が止まっているかのように園内広場での子供たちが様々な立ちポーズでじっと固まっているのだ。ん?なん . . . Read more
鑑賞日時:5/19㈰ 8:55~鑑賞場所:TOHOシネマズ新宿 『流浪の月』(2022年)の更紗(広瀬すず)は文(松坂桃李)と共に辛い社会から抜けだし、まさに「流浪」を選ぶことで救われることになるだろう。逆に『哀愁しんでれら』(2021年)の小春(土屋太鳳)は夫の大悟(田中圭)と共に社会に復讐するがごとき秩序破壊に向かった。今回鑑賞した『ミッシング』の沙織里(石原さとみ)は、はたして救われるのだろ . . . Read more
鑑賞日時:4/13(日)8時40分~鑑賞場所:TOHOシネマズ新宿 クリストファー・ノーラン監督は『ダンケルク』で「陸・海・空」と3つの時間軸の物語を並行させて描いたように、今回もロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィー)とルイス・ストローズ(ロバート・ダウニーJr)と2つの物語を並行させつつ、カラーとモノクロを使い分けて(監督デビュー作は全編モノクロ)爽快な疾走感を持って表現し、18 . . . Read more
鑑賞日時:2/11(日)14:15~95分コルム・バレード監督 寡黙な少女はある事情で両親から一時離れ、親戚夫婦宅で夏休みを過ごす。そこには彼女が今まで経験したことのない、親戚夫婦からの無償の愛情で包まれる。無償の愛情とは何か?どうして親戚夫婦がここまでコットを大切にするのか?見返りを求めない心情のやり取りではあるけれど、それによって少女の中に漂っていた不協和音がいつしか解きほぐされてゆったり . . . Read more
鑑賞日時1/28(日)13:30 Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下 快晴の日曜日。午前中は新宿マルイにあるKEYUCAで買い物をして、そのまま渋谷の映画館へ向かった。『ノスタルジア4K修復版』を鑑賞した。 なぜ今『ノスタルジア』をこんな寒空にわざわざ映画館まで出向いて観にいくのか?行動する動機とはなんなのか?…それはやはりアンドレイ・タルコフスキー監督の作品だからに他ならない。 . . . Read more
『離愁』1973年 ナチス占領下が舞台でもあるし、しかもレジスタンスであるが故に孤独に身を置くしかない女が、妻子ある男性と出逢ってしまい、避難民を乗せた列車で過ごしてしまう。果たして二人は、惹かれ合うと同時に悲劇的な結末は免れないだろう。案の定結末の秘密警察での再会場面では、私自身年甲斐もなく、胸にグッと来てしまった。もうロミー・シュナイダーの役柄として終始抑えたままの演技を続けて、最後の最後にあ . . . Read more
『太陽はひとりぼっち』1962年モニカ・ヴィッティのことはいくらでも語ることができるが、『太陽はひとりぼっち』の映画体験を語ることは容易ではない。このもどかしさはアラン・ドロンをもってしても難しい注文である。それがミケランジェロ・アントニオーニの世界観だと言われればそれまでだろう。『ある女の存在証明』の方がまだ生々しくも饒舌でわかりやすかった。しかし、それでも『太陽はひとりぼっち』を何度も観てしま . . . Read more