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Wi-Fi接続 の 「イライラ」 を 解消する。

◯ 知っておきたい3つの裏技。

 Wi-Fiを使う際、面倒やストレスを感じることがよくある。そんな時は、ちょっとした機能や設定を工夫することで改善できる。そこで今回は、Wi-Fi利用に役立つ便利な裏技をいくつか紹介する。

面倒なWi-Fi接続は「QRコード」で解決。

 Wi-Fiの多くは暗号化されており、接続するためには暗号化キーが必要になる。だが、簡単に接続されないようにするため、英数字や記号が組み合わさった複雑な文字列になっていることが一般的だろう。家族や客人に暗号化キーを伝えたり、新たに購入した機器を設定したりする際、この複雑な暗号化キーの入力が面倒と感じたことはないだろうか。

 そんな時に便利なのが、Wi-Fi接続用のQRコードだ。Wi-Fi接続用のQRコードを生成し、接続したい端末のカメラでそのQRコードを読み取るだけで、接続設定が完了する。Wi-Fi接続用のQRコードは、AndroidやiPhoneなどのスマホ、またはWindows 11搭載のPCなどで生成できる。生成したQRコードは機種依存がないため、他の機器でも簡単に利用しやすい。

 iPhoneでは、iOS 18以降であればQRコードを簡単に生成できる。「パスワード」アプリを起動し、項目の一覧から「Wi-Fi」を開くと、過去に接続したWi-Fiのリストが表示される。その中からQRコードを生成したいWi-Fiを選び、「ネットワークのQRコードを表示」を開くと、QRコードが表示される。なお、この画面で「パスワード」の項目をタップすると、伏せ字になっているWi-Fiの暗号化キーが表示される。

 AndroidスマホでWi-Fi接続用のQRコードを生成するには、設定アプリで「Wi-Fi」を検索し、Wi-Fiの設定画面から「保存済みネットワーク」を開くと、過去に接続したWi-Fiが表示される。その一覧からQRコードを生成したいWi-Fiを選び「共有」をタップすると、暗号化キーの表示とともにWi-Fi接続用のQRコードが生成される。

 Windows 11搭載のPCでは、設定アプリの「ネットワークとインターネット」から「Wi-Fi」の「既知のネットワーク管理」を開くと、過去に接続したWi-Fiが一覧で表示される。その中からQRコードを生成したいWi-Fiを選び、「Wi-Fiネットワークパスワード」の「表示」ボタンを押すと、暗号化キーの表示とともにQRコードが生成される。なお、PCでQRコードを読み取るには、「カメラ」アプリを開き、右側のメニューからバーコード読み取りモードに切り替え、WebカメラにQRコードが映るように配置すればよい。

 生成したWi-Fi接続用のQRコードをスクリーンショットしておき、画像ファイルとして保存、または紙に印刷しておくと、家族や客人に暗号化キーを伝えやすい。ただし、QRコードを読み取ると簡単にWi-Fiに接続できてしまうため、QRコードの取り扱いには十分な注意が必要だ。

Wi-Fi接続用のQRコードを生成しておけば、暗号化キーを伝えやすい。新規端末のセットアップも楽になる。画面はWindowsでWi-Fi接続用のQRコードを生成した例
画1、Wi-Fi接続用のQRコードを生成しておけば、暗号化キーを伝えやすい。新規端末のセットアップも楽になる。画面はWindowsでWi-Fi接続用のQRコードを生成した例。

DNSサーバーの変更で接続時の応答速度を向上。

 DNSサーバーは、URLなどに含まれるドメイン名をIPアドレスに変換する役割を担っている。例えば、URLを入力すると、DNSサーバーのデータベースを参照してドメイン名からIPアドレスを割り出し、接続するといった仕組みだ。特に何も設定しなければ、PCやスマホなどの端末は、Wi-Fiルーターが持つDNSサーバーを参照する。端末から参照されたWi-Fiルーターは、さらにネットワークの上位にあるプロバイダーのDNSサーバーを参照する仕組みだ。

 だが、DNSサーバーをWi-Fiルーターに指定していると、Wi-Fiルーターに負荷がかかった場合などに、接続にタイムラグが発生することがある。そこで、端末のDNSサーバーを米Google(グーグル)が提供している「Google Public DNS」などに変更することで、そのタイムラグを解消できることがある。その結果、通信速度の向上が期待できることもあるのだ。

 Google Public DNSの場合、IPv4では優先DNS(プライマリDNS)に「8.8.8.8」、代替DNS(セカンダリDNS)には「8.8.4.4」を、IPv6 の場合は「2001:4860:4860::8888」または「2001:4860:4860::8844」のIPアドレスを指定すればよい。

 iPhoneでDNSサーバーを指定するには、設定アプリの「Wi-Fi」から設定したいWi-Fiの詳細画面を開き、「DNSを構成」を「手動」に変更。「サーバーを追加」から上記の4つのIPアドレスを追加する。Androidで指定するには、設定アプリで「プライベートDNS」を検索し、「プライベートDNSプロバイダのホスト名」に「dns.google」を入力する。

 Windows 11の場合は、設定アプリの「ネットワークとインターネット」にある「Wi-Fi」を選び、「ハードウェアのプロパティ」を開く。「DNSサーバーの割り当て」という項目が表示されるので、それを「編集」で「自動(DHCP)」から「手動」に切り替える。次に、「IPv4」または「IPv6」のスイッチをオンに切り替え、「優先DNS」と「代替DNS」にIPアドレスを入力する。また、「HTTPS経由のDNS」は「オン(自動テンプレート)」に設定しておく。

 なお、設定の変更後、ローカルネットワーク内の一部ページが表示できない場合は、自動設定に戻せば元に戻る。また、Wi-FiルーターやプロバイダーのDNSサーバーにもキャッシュが保存されているため、それを読み込む方が速い場合もある。闇雲に設定するのではなく、状況に応じて使いわけることが重要だ。

ネットにタイムラグを感じるなら、DNSサーバーを「Google Public DNS」に変えてみるのも手だ。環境によっては接続時の応答速度が向上する。画面はWindows 11の設定画面
画2、ネットにタイムラグを感じるなら、DNSサーバーを「Google Public DNS」に変えてみるのも手だ。環境によっては接続時の応答速度が向上する。画面はWindows 11の設定画面。

実はWi-Fiルーターの設定にパソコンは不要。

 多くのWi-Fiルーターは、接続した端末のWebブラウザーで専用画面を開いて設定を行う。そのため、スマホやタブレットはもちろんのこと、Webブラウザーを利用できる機器であれば、テレビやゲーム機などからでも設定が可能だ。そのため、PCが無い環境でも、Wi-Fiルーターを設定できる。

 設定したいWi-FiルーターにWi-Fiで接続した後、WebブラウザーにそのWi-FiルーターのIPアドレスを入力すれば、設定画面にアクセスできる。中には、スマホ用の設定画面を用意しているWi-Fiルーターもあり、PCよりも設定が簡単にできる機種もある。

 最近では、スマホの専用アプリからのみ設定できるWi-Fiルーターも登場している。その場合、設定できるのはそのアプリが動作するスマホやタブレットのみで、PCや他の機器からは設定できないので注意が必要だ。

多くのWi-FiルーターはWebブラウザーから設定できるため、パソコンが無い環境でも利用できる。画面はiPhoneのWebブラウザーからバッファローのWi-Fiルーターの設定画面を表示させた例。スマホ専用の設定画面が表示されている
画3、多くのWi-FiルーターはWebブラウザーから設定できるため、パソコンが無い環境でも利用できる。画面はiPhoneのWebブラウザーからバッファローのWi-Fiルーターの設定画面を表示させた例。スマホ専用の設定画面が表示されている。

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