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Edge で 快適 ブラウジング。

〇 Edgeで安全にWeb閲覧、セキュリティ機能を適切に設定する方法。

個人情報の盗み取りやウイルス感染などを狙う、悪意のあるWebサイトもある。Webサイトごとのアカウントとパスワードの管理も煩雑だ。Edgeには、こういった面倒を軽減して、安全かつ快適にブラウジングするためのセキュリティ機能やパスワード管理機能がある。適切に設定しておこう。

Webサイトは情報収集などに役立つが、一方で危険も付きまとう。著名なサイトとそっくりなデザインで個人情報を盗み取ろうとするフィッシングサイトや、ウイルスに感染させようとするサイトもある。全てのパソコンユーザーにとって、悪意のあるサイトから身を守ることも大きな課題だ。

そこで利用したいのが、セキュリティを高めるためのEdgeの各種機能(図1)。より安全なWebブラウジングのために、ぜひ知っておきたい。

ネットの危険から身を守る
Θ ネットの危険から身を守る。
図1、インターネットには悪意のあるWebサイトもある。Edgeのセキュリティ機能で、個人情報の漏洩やウイルス感染などの危険から身を守ろう。

例えば、危険なサイトにアクセスしようとしたときに警告する「SmartScreen」機能(図2)。Webサイトの内容を解析し、マイクロソフトが持つ危険サイトのデータベースなども利用して、危険性の高いサイトを開く前に、警告画面を表示する。

危険サイトをブロック、強固なパスワード提案
Θ 危険サイトをブロック、強固なパスワード提案
図2、フィッシングなど悪意のあるWebサイトへアクセスしようとしたとき、自動でブロックする機能がある。必ずオンにしよう。

会員制のクラウドサービスを利用するには、アカウント名とパスワードを入力する。これらの入力と管理をEdge任せにする使い方もある。登録したパスワードを保存するだけでなく、アカウントの新規登録時に、十分に複雑なパスワードを提案してくれる(図3)。ランダムな組み合わせのパスワードなので、覚えておくのは難しいが、入力をEdge任せにするなら問題はない。今回は、Edgeが備えるセキュリティ関連機能を見ていこう。

図3 会員制のサイトで新たにパスワードを登録するとき、簡単には破れない強固なパスワードを提案する。パスワードは次回から自動で入力される
図3、会員制のサイトで新たにパスワードを登録するとき、簡単には破れない強固なパスワードを提案する。パスワードは次回から自動で入力される。

パスワードを安全に管理する。

会員制のWebサイトでは、アカウント名とパスワードの入力が必要になる。同じアカウント名とパスワードを使い回すと、漏洩したときの被害が大きくなる。最低限、パスワードはWebサイトごとに用意しよう。とはいえ、利用するサービスの数が多くなるほど、全てのパスワードを自力で管理するのは難しい。

Edgeでは、一度入力したアカウント名やパスワードを自動で保存し、次回から、サインイン用のページを開いた際に自動的に入力する機能がある(図1)。同じMicrosoftアカウントで複数機器のEdgeにサインインしていれば、ほかの機器で入力したパスワードなども共有できる。

図1 Webサイトでアカウント名とパスワードを入力すると、自動でEdgeに記録される(左)。以後、パスワードなどの入力画面で自動入力される(右)
図1、Webサイトでアカウント名とパスワードを入力すると、自動でEdgeに記録される(左)。以後、パスワードなどの入力画面で自動入力される(右)。

Webサイトでのパスワード入力をEdge任せにするなら、アカウントを新規登録する際のパスワードの自動提案機能を利用するのもよい(図2)。基本的にパスワード入力欄をクリックすると自動で提案が表示されるが、表示されない場合は右クリックメニューから選ぶ。

図2 パスワードの新規登録時に、Edgeは強力なパスワードを提案する(左)。表示されない場合は、右クリックして「強力なパスワードの提案」を選ぶ(右)
図2、パスワードの新規登録時に、Edgeは強力なパスワードを提案する(左)。表示されない場合は、右クリックして「強力なパスワードの提案」を選ぶ(右)。

保存したパスワードは、設定画面の「プロファイル」→「パスワード」で確認できる(図3)。ここで、自動保存や自動入力のオン/オフもできる(図4左)。

図3 パスワードの管理は、右上の「…」(設定など)ボタンをクリックし、メニューで「設定」を選択(左)。設定画面で左の一覧から「プロファイル」を選び、右の項目で「パスワード」を選ぶ(右)
図3、パスワードの管理は、右上の「…」(設定など)ボタンをクリックし、メニューで「設定」を選択(左)。設定画面で左の一覧から「プロファイル」を選び、右の項目で「パスワード」を選ぶ(右)。
 
図4 パスワードに関する設定や保存したパスワードの一覧が表示される。パスワード一覧右の「…」をクリックすると、削除やコピーなどが可能(左)。パスワードの表示や編集には、WindowsアカウントのPIN入力などが必要(右)
図4、パスワードに関する設定や保存したパスワードの一覧が表示される。パスワード一覧右の「…」をクリックすると、削除やコピーなどが可能(左)。パスワードの表示や編集には、WindowsアカウントのPIN入力などが必要(右)。

一覧には、Webサイト名、ユーザー名、パスワードが並ぶ。ただし、パスワードは標準で非表示であり、表示するには、アカウント名にある目のマークをクリックし、Windowsへのサインインで使っているPINやパスワードなどの入力が必要になる(図4右)。右端の「…」をクリックすると、削除なども可能だ。パスワードのセキュリティ状態を示すバーも表示されるので、参考にしよう。

トラッキング防止機能を活用する。

Webサイトの中には、ユーザーに適した広告を表示するなどの目的で、閲覧履歴などを追跡(トラッキング)するものがある。追跡してほしくない場合は、トラッキング防止の設定にしよう(図1)。

図1 設定画面で左の一覧から「プライバシー、検索、サービス」を選ぶと、トラッキング防止の設定が表示される。3つのレベルがあり、いずれかを選ぶ
図1、設定画面で左の一覧から「プライバシー、検索、サービス」を選ぶと、トラッキング防止の設定が表示される。3つのレベルがあり、いずれかを選ぶ。

トラッキング防止には「基本」「バランス」「厳重」の3つのレベルがある。通常は「バランス」で問題ない。「厳重」はより強固だが、一部のWebサイトが正しく表示されない可能性がある。

悪意のあるWebサイトをブロックする。

悪意のあるWebサイトでは、大手サイトをまねた偽の入力画面でアカウント名やパスワードを入力させて個人情報を盗み取ったり、ウイルスを仕込んだアプリをダウンロードさせようとしたりする。

このようなサイトにアクセスしようとしたときに、警告画面を表示して開かないようにするのが、「SmartScreen」機能(図1)。初期設定でオンになっている。オフになっている場合、「Windowsセキュリティ」で注意が表示され、そこからオンにできる(図2)。Edgeの設定画面からもオンにできる(図3)。

図1 Edgeには危険サイトをブロックする「SmartScreen」機能がある
図1、Edgeには危険サイトをブロックする「SmartScreen」機能がある。
 
図2 機能がオフの場合、「Windows セキュリティ」からもオンにできる
図2、機能がオフの場合、「Windows セキュリティ」からもオンにできる。
 
図3 設定画面の左で「プライバシー、検索、サービス」を選び、右の画面にある「……SmartScreen」項目のボタンをクリックする
図3、設定画面の左で「プライバシー、検索、サービス」を選び、右の画面にある「……SmartScreen」項目のボタンをクリックする。

保存された閲覧履歴などを削除する。

Edgeでは、Webページの閲覧履歴を保存するので、同じページを後からすぐに開ける。しかし、パソコンを一時的に共有したときなどは、履歴を見られたくないこともあるだろう。知られたくなければ、保存された履歴などのデータを削除しておこう(図1)。

図1 設定画面の左で「プライバシー、検索、サービス」を選び、「クリアするデータの選択」をクリック(左)。削除したいデータを選ぶ(右)
図1、設定画面の左で「プライバシー、検索、サービス」を選び、「クリアするデータの選択」をクリック(左)。削除したいデータを選ぶ。

閲覧履歴などを残さずにブラウジングする。

閲覧履歴などを残さない「InPrivateブラウズ」という機能もある。メニューから「新しいInPrivateウィンドウ」を開き、この画面で閲覧する(図1)。お気に入りなどはそのまま利用可能だ。

図1 画面右上の「…」(設定など)をクリックし「新しいInPrivateウィンドウ」を選ぶ(左)。閲覧履歴などが残らないInPrivate画面が開く(右)
図1、画面右上の「…」(設定など)をクリックし「新しいInPrivateウィンドウ」を選ぶ(左)。閲覧履歴などが残らないInPrivate画面が開く(右)。

「ゲストプロファイル」を利用することで閲覧履歴を残さない方法もある(図2)。こちらはお気に入りも利用できないので、ほかの人が一時的にパソコンを操作するときに使うとよい。

図2 画面右上のユーザーアイコンをクリックし<sup>※</sup>、「その他のプロファイル」→「ゲストとして参照」を選ぶ(左)。ゲスト用のウインドウが開く(右)
図2、画面右上のユーザーアイコンをクリックし、「その他のプロファイル」→「ゲストとして参照」を選ぶ(左)。ゲスト用のウインドウが開く(右)。
 
※ Edgeのバージョンや設定によっては画面左上に表示される

なお、いずれもEdgeでの履歴は残らないが、インターネット接続サービスを提供するシステム管理側での履歴は残るので、注意しよう。

拡張セキュリティでより安全に。

Edgeでは、Webページ内の一部のプログラムを実行不可にするなど、さらに強固なセキュリティを実現する「拡張セキュリティモード」がある(図1)。強固になる半面、Webサイトによっては正常に表示されなくなることもある。「バランス」と「厳重」の2つのモードがあるが、通常は「バランス」を選べばよいだろう。

図1 設定画面で「プライバシー、検索、サービス」を選び、右の画面にある「Web上のセキュリティを強化する」のボタンをクリックしてオンにする
図1、設定画面で「プライバシー、検索、サービス」を選び、右の画面にある「Web上のセキュリティを強化する」のボタンをクリックしてオンにする。

Edgeの設定をリセットする

セキュリティを含め、各種の設定を変更したことで、Edgeの挙動が分かりづらくなり、かえって不便になったということもあるだろう。そんなときは、設定のリセットを実行して、初期設定の状態に戻そう(図1)。設定をリセットしても、保存してあるお気に入りやパスワードなどは初期化されないので、問題はない。

図1 設定画面で「設定のリセット」を選び、右に表示される項目で「設定を復元して既定値に戻します」をクリック。開く画面で「リセット」をクリックする
図1、設定画面で「設定のリセット」を選び、右に表示される項目で「設定を復元して既定値に戻します」をクリック。開く画面で「リセット」をクリックする。

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