gooブログはじめました!

逆引き Excel 関数辞典。②

〇 SUBTOTAL関数:非表示のレコードを合計の対象から除外したい。

Q:非表示のレコードを合計の対象から除外したいのですが、SUM関数ではうまくいきません。いい方法はありませんか?

A:あります。SUBTOTAL関数を用いて引数「集計方法」を「109」に設定します。


SUBTOTAL関数では、11種類の集計方法から、目的のものを「1」から「11」までの番号で指定できるようになっています。合計の場合は「9」です。

ただし、この番号を「101」から「111」のように100台の3桁にすると、非表示にした値を除外して集計します。つまり「集計方法」に「109」を指定すれば、質問にあるように、非表示のレコードを合計の対象から除外できるわけです。

SUBTOTAL関数 「数学/三角」ボタン
=SUBTOTAL(集計方法, 範囲1,[範囲2],...)
11種類の集計方法から指定した方法で、指定した範囲を計算する。
集計方法 11種類の集計方法から、目的のものを番号で指定する。集計方法については下表を参照。

範囲1 集計対象の範囲を指定する。[範囲2]以下は省略可。
SUBTOTAL関数で指定する集計方法の一覧
画1、SUBTOTAL関数で指定する集計方法の一覧。

店舗の売上を示した表を用意しました。B8に「東店」、C8に「西店」の売上合計、D8に両店を併せた総合計を算出します。まず、B8を選んで、

=SUBTOTAL(109,B2:B7)

と入力し、[Enter]キーを押します。

B8に「=SUBTOTAL(109,B2:B7)」と入力して[Enter]キーを押した。東店の売上合計が返った
画2、B8に「=SUBTOTAL(109,B2:B7)」と入力して[Enter]キーを押した。東店の売上合計が返った。

「集計方法」が「109」になっている点に注目してください。では、このB8の数式をD8までオートフィルします。

B8の数式をD8までオートフィルする。「西店」の売上合計と両店の総合計を計算できた
画3、B8の数式をD8までオートフィルする。「西店」の売上合計と両店の総合計を計算できた。

続いて2行目から4行目を選択し、右クリックで「非表示」を選びます。

2行目から4行目を選択し、右クリックで「非表示」を選ぶ
画4、2行目から4行目を選択し、右クリックで「非表示」を選ぶ。

1月から3月の売上が非表示になるとともに、合計が非表示にしたデータを除外したものに置き換わりました。

1月から3月の売上が非表示になり、合計は非表示にしたデータを除外したものになった
画5、1月から3月の売上が非表示になり、合計は非表示にしたデータを除外したものになった。

参考までに、下図ではB8の数式を


=SUBTOTAL(9,B2:B7)

にして、D8までオートフィルしたものです。「集計方法」を「9」にしたため、非表示のデータも含めて合計が計算されているのが分かります。SUM関数を使った場合もこれと同じ結果になります。

B8の数式を「=SUBTOTAL(9,B2:B7)」にし、D8までオートフィルした。今度は非表示のデータも含めて計算されている
画6、B8の数式を「=SUBTOTAL(9,B2:B7)」にし、D8までオートフィルした。今度は非表示のデータも含めて計算されている。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「〝 たぬき の 「 スマホ & パソコン 」 ワールド 〟」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事