畳刺 父ちゃんの日々

畳の下に住み付く不快害虫、シミ

久しぶりに畳の下に住み付く不快害虫のお話をします。
ここで注意して頂きたいのは、畳から発生するのではなく、何らかの要因で外から浸入し暖かく暗い畳の下に潜り住処としてしまうという事です。

※害虫の写真を載せますので嫌いな方は注意してくださいませ


先日お世話になりましたマンションのお客様が施工時に、 『 畳屋さん、和室やトイレ、洋間など年に5,6回、黒くて早い虫を見かけるんですけどあれは何かしら?? 』 と言うご相談を受けました。
『糸屑かと思って取ろうとしたら逃げて隙間に入って行っちゃったんです。それに成長もするみたいで大きくなっているようで・・・。』という事でした。
黒くて小さい虫と言われ、最初はシバンムシかカツオブシムシと思いましたが、話すとどうも違うらしい。

畳を引き上げ床を見てみると居ました。
お客様が言う犯人が。

 

この虫はシミ(紙魚)と言います。
銀色の鱗の様なもので覆われ素早く動き回り、紙を食害します。
大きくなると体長1㎝以上の大きさになります。

人を刺したり噛んだりしませんが見た目と素早さで気持ち悪い印象がある不快害虫です。
3億年以上前に誕生したと言われ、その形態は現状のものとあまり変わらないとの事です。
暗く湿度のあるところを好み夜行性で主に夜、活動します。
古本や掛け軸、段ボールや紙袋など、紙類を食べ育ちます。
シミ自体は殺虫剤に弱く、バルサンなどの燻煙材も効果的です。


ここで御注意を、畳の下に必ず居る訳ではありませんし、畳が発生源ではありません。
日頃からお部屋の掃除を心掛け手いれば大抵の害虫やカビなどの心配もありません。

畳の上にジュウタンやゴザを敷き詰めてしまっている場合や、和室でペットを飼っている場合、普段から手入れが出来ていない場合など色々な要因で害虫やカビの害というものは発生します。

畳の上にはなるべく何も敷かず ( 箇所箇所の日除けや痛み防止の場合は除く ) 日頃から掃除機などで手入れをし、部屋の風通しを良くする。
それだけの事で大抵の事を防ぎ、和室は気持ち良くお使い頂けます。

夏は涼しく冬は暖かい畳、日頃からきちんとした手入れをし、気持ちの良い畳生活を送って下さいませ。



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